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「L字」から「元気」へ

全番組でのL字表示、
深夜番組の全中止…
災害報道に注力してきたIBC岩手放送

ゴールデンタイムの番組を始め、
すべての番組で、放送される画面を縮小し、
災害に関する情報を流している。

また、深夜においては「NEWS23X」「岩手日報IBCニュース」のあとは
「TBSニュースバード」を朝まで放送し、
深夜番組を全部中止してきた。

そのIBCも、今夜は「COUNTDOWN TV」など
ネット受けの深夜番組を復活。
明日以降も深夜番組の放送が再開される。
そろそろ、通常運転への切り替えが始まっている。

ただ、この間放送された「金八先生ファイナル」、
IBCはL時画面のまま放送したのだが、あれはいただけなかった。
集中できないというほどではないが、
永久録画したかった人はさぞがっかりしたことだろう。

そもそも、本画面でも情報を伝えている報道・情報番組や、
気が散っても多少視聴に問題にならないバラエティならまだいいのだが、
集中して視聴する必要のある、ドラマや映画などでは
L字画面は、番組を見づらくし、雰囲気も棄損する。

情報を能動的に得たければ、そういう番組を見ればいいし、
インターネットや携帯電話でも情報は入手できる。新聞でもよかろう。

Eruji1

「何の番組を見ていても、IBCなら情報が得られる」…
IBCは真摯さを見せたかったのかも知れないが、
延々と続く「厳戒態勢」は、
どうも「おためごかし」にも感じるのである。

「やっぱり岩手のテレビはIBCです」という姿勢を
ここぞとばかりにアピールしたいという計算も透けて見えるのだ。

災害報道特番を延々続けても、
「あっぱれ」と褒める人こそあれ、多分怒る人はいない
(それこそ「不謹慎」だと逆に怒られたりする)。
そこに「つけこんだ」というと、表現は悪いけれども…。

普段意識してこなかったから忘れているのかも知れないが、
テレビには「娯楽」という機能もある。

過剰な報道モードは、被害の少なかった市民に、
自粛モードを喚起するのではないのか。

なにも「震災を忘れろ」と言っているのではない。
ただ、未来永劫、地震と津波が襲い続けるわけではない。
震災から3週間経過し、
「復興」へ向けて取り組もうとしている段階に来ている。
そろそろ「余裕」を与えてくれてもいいのではないか。

Eruji2

同じく、全番組でL字画面を続けているテレビ岩手にも同じことは言える。
「5きげんテレビ」という人気番組を持っており、
こちらもこちらで「やっぱりテレビ岩手」を
アピールしたいという「計算」に見えるのだ。

しかもL字画面のデザインが派手すぎて、
あれこそ番組への集中をそがれる。
まるで「L字画面のテロップだけ見て下さい」とでも言いたいように。

Eruji3

めんこいテレビもL字画面を採用したが、
早い段階で、報道・情報番組でのみ表示する体制に切り替えた。
「おたくは真剣みが足りない」と言われかねないけれども、
このくらいの「柔軟性」、あってもいいのではないか。

Eruji4

いっぽう、逆L字画面で放送し続けるNHKにも
同じことは言いたいのだけれども、
NHKの場合は避難所などでも放送されている事情を考えると、
なかなかやめられない状況はあると考える。
逆に民放は、避難所等ではまず見られないだろう。

「商業放送」であり、「娯楽機能」を期待されている民放は、
パニックから脱しつつある今、情報一辺倒でなく、
「元気」を与える放送も送り出して欲しい。

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