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相撲の魅力ってなんだ?

大相撲春場所、八百長発覚で中止。
相撲協会側としてはやむなし、だったのだろう。

藤沢市の地方場所の開催者は「チケットが85%も売れたのに!」と
協会に対し怒りを隠さない。

今回の騒動では誰も得していない。
相撲を楽しみにしていた、地方のお年寄りなどの熱心なファンは
中止にされた怒りをどこにぶつければいいか分からないだろう。

しかしこの騒動、違和感を感じる。
はっきり言ってしまえば「八百長はヨクナイ!」と
みんなでぎゃあぎゃあ、騒ぎすぎだと思うのだ。

確かに、真剣勝負だと思って見ている客に対し、
あらすじを立てて、お金もやりとりして…という事実は
だいぶガッカリさせられる話ではある。

ただ。
相撲は「興行」と言われるように、
スポーツである一方、お客を楽しませるエンターテインメントのはず。

八百長はなかった、なかった、と関係者がうそぶいていたが、
現に八百長、ガチンコ、という言葉があるように、
昔からこういうことは行われていた、と思うのが自然である。

確かに歴史をひもとけば、
「すもう」は「角力」と書かれたように、本当の力勝負に端を発し、
蹴り技も行われて最終的に命のやりとりまでしていたと聞く。

しかしさすがに「殺し合い」を見て楽しむ時代ではない。
そうなれば「ショーマンシップ」が生まれ、
「興行」となっていく。つまり「プロレス」になっていく、ということだ。

八百長は、若い力士の「生活防衛」の側面もあったという。
勝てなければ給料は上がらず、生活していけない。
モチベーションも上がらない。それをコントロールする目的もあった。

確かに強い力士には要らない制度である。
そういう力士はガチンコを選べばいいし、
でも、調子が悪いときは…という選択肢をとった者もいたはずだ。

はっきり言うが、いままで相撲はそれでうまくいっていたのではないか。
それを「根幹から覆そう」と、マスコミも、それに流されるファンもしているのだ。
これで相撲が魅力的になるとでも?

確かに八百長がなくなれば、真の「角力」にはなるかもしれない。
でも、いままでの相撲が現に「オールガチンコ」と言ってきたではないか。

マスコミには「八百長」を「是」と言う勇気がない。
「悪」と言えるものはなんでも「断罪」しなければならない、
マスコミの哀しい宿命。

だから右から左へ流される。
それを鵜呑みする一般のファンも同意したくなってしまう。
この流れに、相撲協会ものみ込まれた。

マスコミが自ら結論づけているが、
八百長がなくなることはないだろう。

長い歴史で培われてきた文化なのだ。
いまは、「不正だ」とマスコミがオモチャにして面白がっているだけのこと。

「電子メール」という、エビデンスが残るデバイスを使ったのが運の尽きで、
要はそれを使わなければいいのだから。

えらそうに言える立場ではないが、
今回の騒動で、相撲の魅力が「スポイル」されてしまわないか心配だ。
その魅力が「完全真剣勝負」にあるとは、どうも思えない。

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