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クイズ・フロンティアハンター

2月18日放送。NHK盛岡制作、クイズ形式のバラエティ番組の第2弾。
(そういえば「いわてよる金スタジアム」ってどこ行ったの?)

前回は「東北を開拓した人々」がテーマだったが、
今回は岩手から首都圏や外国に旅立ち、
「日本・世界を開拓した東北人」を取り上げた。
今回もNHK東北6県で放映。

前回同様、ナヴィゲーター&エヴァンジェリストは我らが藤岡弘、隊長
レポーター&進行役も前回と同じ酒匂飛翔(さこうあすか)アナウンサー。

クイズに答えるのは青森や岩手で生まれ、
大学を出てこの春社会人にならんとする3名。
彼らの正解不正解は番組の主眼ではないので以後無視する(笑)。

ナレーションも前回同様、声優の平野正人が務める。

藤岡隊長も若き日に、夢を持って上京したんですね、と聞かれ
そうだね~無我夢中で飛び出したね~
まあいまもまだ、道半ば、修行中だけどね~まだまだ…
」と。

藤岡隊長から出されたキーワード「金の卵とC57」の謎を解きに、
酒匂アナはまず渋谷駅前でインタビュー。

彼も2年前に、華のNHKを目指して降り立った場所であるが
まさか人より雪が多いところに飛ばされるとは思っていなかったであろう…
それもまた、夢の道程。ま、それはどうでもよく、

結局小金井の公園で、「C57186」と書かれた蒸気機関車を発見。
そこにわざとらしく乗っている和服姿の男性が、
50年前の金の卵だった青森出身の男性。

工務店に住み込み、大工として働いた男性は、50年後、
代官山で年商1億円の工務店を経営する成功者となった。
25歳で独立し、信用を得るために道具に金をかけた。
大都会でカッペだと思われないよう、服装にも気を遣った。

教訓「無理が自分を育てる 無理は必ず生きてくる」

隊長一行も先ほどのSL車内に移動。(なんだ、さっきから小金井にいたのか)

どんな困難でも、初心を貫き通すことの大切さを…、
これはねやっぱりぃ、どんなときでも大事なんだよなぁ~

文字にすると日本語にならない藤岡語が、ズシンとくる。

舞台は朝霞市へ。
年商2億円の水産加工会社。
社長はやはり50年前に岩手から上京したのだが、
紡績会社を皮切りに、5回も転職したという。
「紡績→自衛隊→運送会社→移動販売→食品問屋」…

商品が売れずに会社をたたもうとしたとき、
社長が注目したのは「ヒジキ」だった。
(ここでクイズがあったが無視)

乾物だったヒジキを水で戻したものを売ったところ、
これが大ヒットし、会社は息を吹き返した。

教訓「人生を悔やまないため やり残さないために挑戦する」

隊長一言。
今の日本は、夢や希望が持てない若者が多い…。
しかし昔だって必ずしも希望が持てたわけじゃないんだよ…

隊長クイズ「豆+鬼=豪邸」を手に、
酒匂アナは33時間をかけて南米パラグアイへ。
さすがNHK、予算あります。

ツナギ姿でタラップを降りながら酒匂アナ「あっち~」。33度。
出迎えのクルマの横でわざとらしく、鬼の面をかぶった出迎えが
「フロンティアハンター!」と酒匂アナを呼ぶ。

車窓は一面の大豆畑。
クルマはピラポという田園地帯へ。

謎の施設に降り立つと、なぜか北上市の郷土芸能「鬼剣舞」。
鬼のお面を取るとみなアジア顔。
ここは日系人の開拓地帯なのだそうだ。

盛岡市と同じ広さだという一面の大豆畑を歩き、
汗だくの酒匂アナが大豪邸を訪ねると、日本人夫婦が出迎えた。
男性は岩手出身、47年前に大豆と一緒に日本から来た、という。

彼らがパラグアイで大豆栽培をてがけ、
やがて同国は世界第4位の大豆輸出国となった。

玄関前にある謎の道具がクイズ。
ホテルによくあるタオル干しの下に丸い鉄板がついているような形状。

正解は、雨が降ったときに靴にひっつく
パラグアイの肥沃な赤土をこそげ落とすための道具であった。

学生に「くやしかったことはあるかい?」と問う隊長。
そのくやしさが次のキーワード。

ひきつづきパラグアイの男性。
生まれたのは岩手・奥中山。現在は酪農が盛んな土地であるが
戦後開拓地で、貧しい場所だったという。

貧乏から抜け出すんだ、と一念発起し、勇躍パラグアイを目指した。
しかし当時のパラグアイはそれこそ未開の土地。
直径何メートルもある大木をノコギリで切り落とし、
「日本では銃刀法にひっかかる」というナタで草を刈った。

酒匂アナも草刈りと木の伐採体験。
これがなかなか難しい。踏ん張ってオノを木にぶつけるが
「そんなんじゃマメが出来るよ」。

努力して切り拓いたジャングルも、1年で草が生えてしまう。
それをまた刈り、畑にするまで4年を費やした。
ここで逃げたらいけない…

植えれば儲かると言われる作物も大暴落。
貧しかった日本も、どんどん豊かになっていき、
入植者はパラグアイを次々と去り、帰国したりアルゼンチンの都会に旅立ったりした。

なにくそ、と川に叫び、
12時間種植えを続けた。
甲斐も有り、輸出体制が整い、育てた大豆が売れるようになった。

肉ばかり食べていたパラグアイ人も、日系人が育てた野菜を食べるようになり、
パラグアイ経済も日系人の努力のおかげで豊かになっていったそうだ。

苦闘の末、男性は今、380ヘクタールの大地主になったという。

教訓「戦うべきは自分の中の敵」

隊長「順風満帆、スイスイスイスイなんてことはぜぇったいにあり得ない、
ってことは、ねぇ、きょう、わかったよねぇ~

汽笛が鳴り、お別れの時間。
希望を胸に、自らのフロンティアを切り拓いてくれよ~わかったか?
と隊長が若者達に呼びかけ、番組は終わった。

萎縮する日本経済、冷え込む東北経済。
若者たちは明日への希望を持てずにいる
(われわれオッサンも同じだけどさ)。

向上する伸びしろのあった50年前と、
グローバル化やIT文明が高度に進化した現在では単純比較できないと思うが
(こういうことを言うのがオッサンの証である)、
明日を信じれば希望が待っている…
先達の成功を、藤岡隊長が熱く熱く若者達に問いかける、
ロマンあふれる番組であった。

(以下蛇足)
しっかし、岩手県内の民放各局よ、
不景気だからとアゴ足つきの番組ばかり作っていないで、
たまにでいいからこういう番組を作ってみてくれんかのう。

皮肉にもその最右翼である「岩手めんこいテレビ」が
(こちらも再び)藤岡隊長をゲストに呼ぶらしいんだけど…。

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