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オメはんとバンゲまで生討論

13日、「あなたがたと夕方まで生討論」という意味の題名の
シンポジウムに行ってきた。

盛岡にLRTを走らせ隊」主催。
確か、以前もLRTがらみの集まりに出席したが、
この「走らせ隊」、正直その活動はよく知らなかった。

この日の集まりも全く存在を知らず、斎藤純氏のブログで、
開催2時間前に知って直行したものである。

会場は大通りリリオ会館3階ホール。
このビルにもホールあるのね…
盛岡市内にこんなホールいくつあって稼働率どうなんだろ、
と余計なことを考えながら受付で資料を受け取り、
会場の中へ。資料の入った封筒には「岩手県立大学」とある。

スクリーンの前には講演台があり、
会場の中央にはテーブルが固めて置かれ円卓状になっている。
シンポジウム出席者はその円卓に座り、冒頭の講演を聴く。

一般聴講者は会場の壁沿いにぐるりと置かれた椅子に座る。
参加者は30名くらい、椅子の半分くらいか…やや寂しい感じ。

若者はあまりおらず、中年男性が多い。女性は数える程度。
あからさまな「鉄ちゃん」風情の男性もちらほらと。

13時半、シンポジウム開始。
座長を務める県の職員の男性が挨拶。
「きょうは公会堂で『どんど晴れ』のロケをやっているそうで…」あっ、そうなの?

つづいて基調講演、全国路面電車ネットワーク運営委員長・岡将男氏。
感想はただ一言、「こんなネゴシエーターがいないと何も進まない」。

政治レベルの話もでき(小沢鋭仁がマージャン仲間だとか)、
数百億円オーダーのカネの流れを把握して事を進める。
そうでないと路面電車なんてとても作れない…

話の内容がよくわからなかったが、地方路面電車振興の事業が
事業仕分けに遭いそうになったそうな。

仕分けメンバーは基本的に東京の人間なので、
地方交通に理解がなく、そこを根回しでなんとか仕分けられずに済んだ、という話。
まさにネゴシエーターである。

休憩の後、討論会へ。岩大の先生や市議会議員など。岡氏も参加。
盛岡市内をLRTが走るシミュレートCGの資料などを渡されており、
そういった議論になっていくのかな、と思ったら
この日は『山田線の有効活用』という話だった。やや肩すかし。

東京から来たという女性の大学講師は、
盛岡に引っ越す際、「電車路線の沿線」と聞いて山田線沿線の住宅を探したが
その閑散路線ぶりを知って考え直したという。

『走らせ隊』は山田線をLRTの路線にすることを考えており、
まずその前段階として、山田線を(一部を除いて)宮古まで走らせずに、
盛岡駅~上米内駅を往復する路線とすることをこの日のテーマとして提言。

現状は一日上下6本しかない閑散路線であるが、
電車1台を往復させることで、
「40分間隔」で発車することができる、とのこと。

上盛岡駅に行き違い設備を設置すれば「20分間隔」と、
都市部の路線と遜色ない緊密ダイヤにすることも可能であるという。

さらに上米内までに駅を4つほど増設すればさらに利便性は向上するという
(事実、IGRで増設された青山駅や巣子駅は順調に利用者数を伸ばしているという)。

LRT計画そのものについても当然俎上にはあがった。

とある若い男性が「LRTなんてできるのか、採算性を考えているのか」とケンカ?を仕掛け、
「採算性を考えたら何も出来ない」という反論を引き出すなど、
よいかき回し役を買って出ていた(しかし議論が山田線オンリーになった終盤、退席していった)。

確かにお金の話をしたら何も出来ないが、
お金の無駄遣いに厳しくなってきている我が国においては、
こんな地方都市に新路線を、なんて話は、いささか画餅のような気もする
(当然LRTは普通の線路を敷くよりも格段に低コストで開設できるわけだけど)。

ただ山田線の「再利用」については大いに賛成するところである。

しかし、この議論に、JR東日本は耳を貸してくれるだろうか?
この「走らせ隊」にJR側は全く参画していないようであるが…。

盛岡~上米内の往復はできなくない話だと思うが、
JRは慈善事業じゃないのだから、
そこはJRをうまくテーブルに着かせるよう仕向けることも大事なはずで。

LRT計画にしろ、山田線の再利用にしろ、まずは市民意識の醸成が大事。
まだそこまで空気はあったまっていない。

いま資料を見たら「走らせ隊」は5年間強でイベント出展のほか、
19回も勉強会を繰り返している。

しかし勉強会など所詮内向きな活動。
展示にしたって見てもらえなかったら意味は無い。

地道な活動ばかりじゃなく、一般市民へ向け、目立つアピールをもっとしていかないと、
なかなか理解してはもらえないだろう。

討論の中でも言われたことだが、
何もしなければ縮小再生産の波に呑まれていくだけなのだ。

先述の岡氏はLRTの必要性を「飲んだときの交通手段」という
実に分かりやすい表現でアピールしたという。

盛岡の場合、路面電車は「冬季の交通手段」としても大いに有効活用されそうだ。
車社会といったって、冬場の運転は誰でも嫌なもの。
そんな方向でのアピールもできるのではないか。

討論は17時過ぎまで続いた。3時間半の長丁場、
いろいろなことを考えさせられた。

千里の道も一歩から。
早くその「一歩」を踏み出して欲しい。

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