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哀しみのこんにゃくゼリー

手もとにこんにゃくゼリーがある。ひとくちタイプのカップゼリーである。
小腹が空いたときなどに、チュルンと食べられるお手軽さがいい。

しかしこのこんにゃくゼリーが危機を迎えている。

消費者庁の研究会が、事実上の「こんにゃくゼリーの規制案」を昨年末提示したのだが、
それは「1センチ角に刻んだもの、
あるいはひとくちでは食べられないほど
大きいものでなければ認めない」というものだった。(産経新聞

要は、「窒息事故を起こさないためにはどうすればよいか」というものなのだが…。
当然ながら「なぜ『餅』はよくて、こんにゃくゼリーだけが狙い撃ちなのか」という声。

今年も三が日だけで、東京都内で7人が餅をのどに詰まらせて死亡している。(時事通信
いずれも70歳過ぎの爺さんばかり。

高齢者は『嚥下力』が弱まるため、食べたものが飲み込めなくなる。
餅は形が変わりやすく、そのため気道を圧迫し、死に至らしめる。

意外に「掃除機」が効くらしい。
のどを傷つけるなどの理由で推奨されていないが、死ぬよりはましだろう。

まあイチバンいいのは食べないことなのだが、
餅を数十年喰ってきた人間が、
「あなたはもうジジイなんだから餅なんかやめなさい」と言われても
素直に聞き入れる者は少なかろう。
「俺はまだ年寄りじゃない」とか言ってだな。

なぜ餅は規制されずに、こんにゃくゼリーが悪者扱いされるのか、
という問いには「餅は昔からあるから」という解が用意されている。(BLOGOS

餅は古来からの食文化だから、否定できない。
もし消費者庁が餅を規制したら、いろいろなところから矢が飛んでくる。

高橋英樹が怒鳴り込んでくる。
焼く前の固いサトウの切り餅が消費者庁の窓ガラスに投げつけられる。
新潟や宮城のモチ米農家が一揆を起こす。

それに比べれば、こんにゃくゼリーをいぢめても、
困るのは「マンナンライフ」といくつかの中小業者だけ…。

かくしてこんにゃくゼリーは「悪魔の喰い者」として名を刻まれることになるのか。

…いやいや、くじけてはいけない。
消費者庁が「1センチ角」か「バカでかサイズ」ならいい、と言っているんだから、
それに従えばいいではないか。
1センチ角のを7~8個、現行サイズのカップに入れればいい。
あるいはコースターみたいな形にすればいいのだ。

ひとくちサイズは確かに便利だが、餅ほどに、
危険説を説き伏せるくらいの地位がないのならあきらめるよりほかない。
こんにゃくゼリーが数千年の歴史を刻むためには、
当然の道程だと思わなければ…

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