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針でつついて返り血を浴びる

一流サッカー選手とモデルの「ホテル密会」をスクープ…
芸能記者なら殊勲賞ものだが、
これをバイト学生がやったものだから大変なことになった。

誰でも知ってるサッカー選手が、女性モデルといい仲になり、
当然のように一流ホテルをリザーブ。
夜のウフフの前に、ホテル内の鉄板焼きでお食事。

しかしそこに務めていた女子学生のバイトが、
携帯電話でツイッターを更新。
人名も丸出しである。

友達に見せるつもりだったのか。
いや、Twitterは不特定多数に見られる前提のもの。
やはり「みんなにリークしたかった」のだろう。

即座にその情報は知れ渡る。
しかし「2ちゃんねる」では別の側面から
この「浮気リークス」(浮気ではないが)を捉える人々がいた。

「店員がこんなことやっていいんか、コラ」…。
飲食店の店員が、顧客のプライベートを暴露する行為をやっていいはずがない。

探偵気取りか、義賊気取りか…。
もうサッカー選手とモデルのデートなどどうでもよく、
「犯罪者をつるし上げろ」とばかりに、
この店員の「素性探し」が始まった。

個人情報をちりばめていたのが運の尽き。
プロフィールやツイートの中身から大学名が、
アカウント名から名字がある程度判断できた。

さらにmixiのアカウントが判明し、個人情報が明らかになると、
個人情報ダダ漏れ前提のfacebookで顔写真が流出。

この学生、過去にも「カルロス・ゴーンのご来店」など
財界人やセレブリティの来店情報を暴露していたことが明らかに(サイゾー)。
あげく「日本のアサンジ」とまで呼ばれる始末。

ここまでの過程は2ちゃんねる上で素早く情報交換され、
興味本位の人間達の手にバケツリレーされていく。

そして、マスコミが「サッカー選手のデート現場を学生が漏えい」と報じ、
店やホテルが謝罪すると騒ぎはますます大きくなった。

学生はあわててtwitter、mixi、facebookのアカウントをまとめて削除。
しかしこれで逆に、「日本のアサンジと呼ばれている人物」であることを
証明してしまったわけで…。

もう、ネタの大もとであるサッカー選手やデルモは
清水アキラでも加藤清史郎でもあき竹城でもなんでもよく、
話題の中心は「バイト学生の行状」にすり替わってしまった。

つぶやいて返り血を浴びた(ZAKZAK)
とは“IT専門誌記者”の弁。
ミズ・アラン・スミシーこと「麻生千晶」を重用するZAKZAKの記事だから
実在するIT専門誌記者のコメントかどうか信用できないが、
「返り血」とはまた、大げさな…。

学生は、「ザ・ハングマン」ばりに
「サッカー選手を吊し上げて社会的に抹殺する」つもりはなく、
「○○来たよ」と軽い気持ちで書き込んだだけだろう。
袈裟がけどころか、まち針で軽く突っついた程度のこと。
それなのに「返り血」だから、たまらない。

プライベートをバラされたサッカー選手にしてみれば、
「女の子にちょっかい出すなんていつものことだよ、
サッカー選手なんだからモテて当然だよ」程度にしか思われない。
夜のハットトリック」なる名言もある。

逆に学生側「だけ」が、氏名や大学名、顔写真をはじめ、
個人情報をばらされ、バイトもクビになり、
そのうえ損害賠償請求もされかねず、一人で「はりつけの刑」に処せられている。

twitter、mixi、facebook、2ちゃんねる…
日米を股にかけた「現代版・大江戸捜査網」が、
「罪なき」とまでは言えぬまでも、「微罪」の人物、しかも未来ある学生を、
ズタズタに八つ裂きしていく…。

逆に、この学生の個人情報を暴き出した「アングラ探偵」
(いまは『スネーク』と呼ぶらしいが)こそ、
「日本のアサンジ」そのもののような気もするが、
そんな人々を取り締まる法律は、おそらくない。

インターネットの怖さを思い知らされる。

くれぐれも「まち針」の使い方には気をつけ召されよ。
「斬らぬ返り血」を浴びることになるから。

でも、この学生さんを誰か、記者として使ってあげてほしいものだ。
梨元勝の娘よりは「使える」素質があると思うが。
(プロからのお墨付き?もある(ギョウカイヘッドロック))

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