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BSイレブン競馬中継

今年から、JRAの競馬中継番組を「BSイレブン」が放送することになり、
1月5日の年始開催から番組がスタートしている。

3時前後の、重賞レース時間帯はテレビ東京(土曜)、
フジテレビ(日曜)が放映権を持っているため、
この時間帯はインターバルとなるが、
全体的には正午から夕方5時半までの長丁場である。

この番組は、独立UHF局が25年間にわたって放送してきた番組、
「中央競馬ワイド中継」を置き換える形で始まっている。

「ワイド中継」は独立UHF局にネットが限られ、
首都圏、近畿、中部地区のごく一部でしか見ることが出来なかった。

しかし現在はPATやインターネットなどで、全国で勝馬投票券が買えるようになっている。
売り上げが落ち、全国にファン層を広げたいJRAが、電通を仲立ち役として、
新興BS局のBSイレブンに場所を移したという格好である。

司会者として、競馬に造詣が深い「TIM」を起用。
アシスタントには「2TOUCH」所属の岡村麻純(TBS岡村仁美アナの妹)と、
谷桃子がそれぞれ土曜・日曜を担当する。

また、オッズや配当の読み上げや、サブ解説役として、
ラジオNIKKEIのアナウンサーが登場し脇を固める。

番組後半には競馬評論家が出演するほか、
GI開催日などの節目には徳光和夫がコメンテーターとして出演することになっている。

なお、これまで「中央競馬ワイド中継」を放送してきた独立UHF局においては、
代替策として「BS11競馬中継」の一部をネットするほか
(一部局ではBS11で放送しない時間帯も放送を継続)、
後半はUHF独自制作の中継番組を継続している。

前置きが長くなったが、
1月5日の初回以降、録画してほぼすべてをチェックしている。

競馬はやらないのだが、開局時からBSイレブンには注目しているし、
歴史的な第一歩を目撃しておきたい、という欲求にかられてしまい、
この週末は「競馬漬け」になってしまった。
(ほんとは年末年始の録画がたまっているので、
そんな場合じゃないのだが…)

番組はすべてBSイレブンお得意の「ヴァーチャルスタジオ」で進行。
JRAの中継映像と、ラジオNIKKEIの実況音声を使い、
関東・関西それぞれのレースを交互に伝えていく。

オッズ、パドック、解説者によるレース展望、
本馬場での返し馬、スタジオでの解説、レース実況、配当金結果…
これの繰り返しが延々と続く、淡々とした構成である。

それ以外のコーナーは(レース終了までは)ほとんどない。
おそらく「中央競馬ワイド中継」も、こんな感じだったのだろう。

フジテレビがやるような「競馬ビギナー」を意識した演出はさほどないが、
レッドがアシスタントに話を振ったり、
ゴルゴが「BSイレブンだから11番を買いましょうか」など、
TIMが番組を多少柔らかめにしている。

ただ、レッドは、バラエティでは見せないメガネ姿で、
意外なほどに淡泊に司会に徹しているし(カミカミは相変わらずだが)、
ゴルゴもコメントの端々から、競馬を普段からたしなんでいることを感じさせるなど、
競馬ユーザーに対して真摯な姿勢を見せている。

それでも、twitterやブログの反応を見る限り、
やはり25年間の実績もあってか「中央競馬ワイド中継」のほうがよかった、
という首都圏等在住者の声は根強い。

とくに、長年司会を務めてきたアナウンサー「長岡一也」への愛着を持つ
コアなファンの嘆きはいろんなブログで声を拾うことが出来る
(なお長岡氏はBS11の第1回でインタビューの聞き手役としてVTR出演している)。

BS11競馬中継には、「ワイド中継」に関わった制作プロダクションが引き続き携わってはいるが、
視聴者側には、内容が激変したショックは大きいだろう。

YOUTUBEで「ワイド中継」末期の映像を見たが、
狭い競馬場スタジオで、長岡らおじさんアナウンサーが進行する番組は、
「玄人向け」ながら「アットホーム」の印象は強いいっぽう、
やはり「地味」さは否めない。

この内容のままBSに持って行けばよかったのでは、という声もある。
長年「ワイド中継」を見慣れた視聴者の気持ちは分からないでもないが、
さすがに初心者や、初めて触れる地方在住者にはとっつきにくい。
全国放送のBS11に移行するにあたり、プラス要素が欲しいところだっただろう。

JRA側としては、せっかく全国で視聴できるようにするのだから、
やはり華のある有名タレントを起用したいし、
しかもそれなりに競馬に造詣の深い者がよい、
ということでTIMや徳光を選んだはずだ。

しかし、かといって下手な素人向けにしてしまうと、
大事な大事な「コアな競馬ファン」が逃げてしまうので
(競馬ビギナーを引きつけるのはCXなどに任せればよい話)、
おちゃらけは適度にしなければならない。

TIMはその期待には応えていると思うが、
「素人向け」「玄人向け」のバランスの舵取りは、
しばらく試行錯誤が続くだろう。

ただ、徳光については競馬ファンに「アンチ巨人」が多いのか、
ギャンブルは何でも手をつける姿勢が気に入らないのか、
かなり評判が悪いのが気になるが…。

オッズ、配当が見られる「データ放送」については
便利だという声が多い。
「重い」と言われがちなデータ放送にしては反応も良く、
インターフェイスもわかりやすい。
地デジでもデータ放送はできないわけではないが、
やはりBSだからこそ取り組めたものだろう。

これまでUHFを利用していた視聴者の中には、BSが受信できない視聴者も多く
そこが不満のタネになっている部分も少なくない。

BS移行で全国ネットにはなったが、
いままで番組を見れていたUHFの視聴者には関係がないこと。

番組内容で「BS11に移行して良かった」と思わせるように、
今後も努力していってほしいものである。

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