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標識の書体、変わる

高速道路の標識、「ヒラギノ」に…。(朝日新聞

NEXCO3社は、高速道路で使われる標識に使う書体(フォント)を、
「ヒラギノ」ゴシック(大日本スクリーン製造)に変更すると決定。

ヒラギノゴシックは、Appleがメインフォントとして採用、
Macintosh、iPod、iPhone、iPadで表示用フォントとして使われている。

ヒラギノは明朝もあり、ゴシックとともに印刷分野などで広く用いられている
(朝日の記事には「テレビのテロップにも使われる」とあるが、採用例は多くない)。

標識に使われるのは「ヒラギノ角ゴシック体W5」。
文字のバランスの良さが決め手となったようだ。

高速道路標識は、高速度で移動するドライバーからよく見えなければならない。
ヒラギノはそんな厳しい条件にかなったのだろう。

採用はすでに7月の時点で決まっていたようで、
今月開通した宮崎県の東九州自動車道で
ヒラギノを使った標識がお目見えしているとのこと。

いっぽう、ヒラギノの採用で、「公団ゴシック」は消えることになる。

先日のタモリ倶楽部でも紹介されていた、古めかしい書体である。
視認性を優先し、省略されている文字もあるのが特徴である。

当初の開発者が亡くなり、以後、新しい文字が必要なときには、
新しい担当者が一から描いていたようである。

それでも間に合わなかったこともあるようで、
首都高などでは写植の「ゴナ」を使っている例も見られた。
それらも今後は「ヒラギノ」に置き換わっていくことになろう。

さて、高速は「ヒラギノ」になるが、一般道路はどうなるのか。
現在、一般道路の標識は、「ゴナ」と同じデザイナー、
中村征宏が制作した写植書体「ナール」が独占的に使われている。

しかし、「ゴナ」「ナール」の権利を持つ「写研」は、
現在主流のコンピュータフォントの開発には消極的なことで知られ
(創業者一族が、自社ハードによるビジネスに執着しているのが一因とされる)、
シェアをどんどん失っている。

10年以上前は出版・放送で普通に見かけた「ゴナ」「ナール」も風前の灯火。
「ナール」に一番近いと言われるのが「スーラ」(フォントワークス)であるが、
一般道路の標識用の書体も、
コンピュータフォントに置き換わっていくのだろうか。

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コメント

確かに、「新ゴ」ですらテレビテロップでは「ニューロダン」に置き換わりつつありますね。
時代の流れは早すぎて…

投稿: たかはし | 2010.12.17 22:35

うわあスーラって(笑)
懐かしい…
つい反応してしまいました

ロダンもマティスもみかけなくなりましたね
昨今は新ゴも使われない世の中になった気がします

テロップのフォントにも
流行り廃りってありますよねぇ
そして
標識に統一フォントがあるなんて初めて知りました(^^;
最近、タモリ倶楽部をサボり気味のわたしです

投稿: yoga-nce | 2010.12.16 10:50

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