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老いてなお頑迷

角川書店の社長が、「東京国際アニメフェア」への出展とりやめを表明し、
話題になっている。青少年保護を理由に、
アニメ・漫画への規制条例を設置しようとしている東京都に対しての抗議である。

アニメフェアは都が主催しており、実行委員長は石原慎太郎東京都知事である。

しかし石原都知事は、都条例に抗議する会見を開いた、
ちばてつや(漫画家)らの発言に対し「そいつらはバカだといっておけ」と言い放っている。

ご存じの通り、慎太郎はもともと作家で、
ヘアスタイルが「慎太郎刈り」としてもてはやされるなど若者のカリスマとなるが
(今でいえば水嶋ヒロみたいなものである)、
自民党入りして政治家となるほか、タカ派的言論人としての活動も活発で、
その先鋒である「産経新聞」との蜜月ぶりは、
月1回に1面コラムを持つなど濃厚そのものである。

マンガやアニメについての理解はほとんどないと見てよいだろう。
アニメフェアの実行委員長もいわゆる「あて職」で、
慎太郎自身はほとんど興味がないか、むしろ忌避しているはずである。

だから、アニメや漫画を規制する条例設立に積極的に動くのもうなづける。
規制については、言われるほどの過激なものではなく、罰則もない
(いちおう、不公平とは思うが産経新聞の記事を紹介しておく)が、
今後の動向によっては警察などの介入に余地は残る。

なお、小説については「マンガほどは青少年への影響がない」として
対象から外している。

映画化されて弟・石原裕次郎の出世作となった小説「太陽の季節」
(映画には自らもチョイ役出演している)。
男が自分の陰茎で障子紙を突き破ってみせるシーンはあまりに有名である。

慎太郎にこの来歴を指摘したとて、
「小説と漫画なんかを一緒にするな」と一蹴されるに決まっている。

要するに慎太郎は「老人」そのものなのだ。
自分の世代になかったものは理解しようとすらしない。

そして一度こうと決めたらテコでも動かないのが「老人」の「最後の意地」。
同じく右派言論人でもあった、作家・作詞家の川内康範は、
森進一とのバトルを「死ぬまで」続けた。

たとえ、角川書店に同調し、すべての出展者がアニメフェアから手を引いたとしても、
慎太郎はこう言って高笑いするだろう。
「奴ら、逃げやがった」

つける薬なし、か。

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