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笑っていいかも!?

NHK教育で、障害者向けバラエティ番組として放送されている「バリバラ」の
特別編として、土曜日に放送された「笑っていいかも!?」。

テレビ欄には「鈴木おさむ」やら「ザブングル加藤どっきり」など、
およそNHK教育とは思えない見出しが並んでいた。

当日は「FNS歌謡祭」のために「めちゃイケ」もなかったので、
よけいに気になった。

障害者が主役のお笑い…これは画期的すぎる。

障害者といえば、なにかと「きれいな存在」のように美辞麗句でまとめようとするが、
「障害者が笑いの対象」になってもいいじゃないか、
そういう精神に「あっぱれ」と思った。

よし、たっぷり笑ってやろうと思ったのだが…
残念ながら、笑えなかった。

テロップの入れ方などが、思い切り民放を意識していて、
かえって無理をしているな、という印象を抱いた。

それ以上に、やはり障害者のビジュアルが強烈なのだ。
脳性まひの人などは、見慣れないと、TVの絵面には「しっくり」こない。
なんかやっぱり「感動ドキュメント」的なものを感じ取ってしまう
(本人は、かなり冗談めかしたことを言っていても、だ)。

M-1を模した「SHOW-1グランプリ」なるコーナーでは、
障害者がピンで、あるいはヘルパーや医者らとコンビを組んで、
漫才やコントなどを披露するのだが、やはりネタ自体は稚拙で、
人を笑わせるレベルではない。
その上に、「ビジュアル」がどうしても笑いのハードルを上げてしまう。

あげく、ネタが飛んで泣いてしまうヘルパーを障害者側がなだめるシーンまで
そのまま放送しちゃうもんだから、ますます引いちゃったし。(笑)

…ただ、この番組を放送した意義はとても大きいと思う。
「障害者で笑っていいんだ」という意識を、視聴者に植え付けるという意味で。

「障害者運動会」では、普段体を動かすこともないような人々が七転八倒し、
あげく、スタジオで進行役を務めていた車椅子の女性は
粉をかぶる罰ゲームに興じていた。

「障害者バラエティ」を模索し、実行する姿は実に潔い。
あっぱれである。

しかし、苦情も多く寄せられたと思う。
NHKはまさに「賛否両論」覚悟でこの番組を放送したのだ。

そしてこの企画は、NHKでしかできない番組である。
商業放送である民放では「障害者バラエティ」など絶対に不可能。
制作したのは大阪放送局だそうだが、やはりさすが笑いの街・大阪である。

今回はスタッフの気合いが空回りした部分もあった。
中盤の討論も余計、蛇足だったと思うが、
今後も、こういう種類の番組を作っていってほしい。
そのうち、「障害者の笑い」が認知されることだろう。

「ビジュアル」についても、慣れの問題であって、
そのうち、脳性まひの芸人が我々を笑わせるようになるのかもしれない。

「いじめ」につながらないようにする配慮などは必要と思うが、
「笑い」と「障害者」はつながっていくだろうし、つながるべきなのだ。

「不謹慎だ」「障害者にお笑いなんて」などと言う奴は疑ってかかったほうがいい。
障害者にまつわる問題すべてから目を背けようとする奴だ。間違いない。

障害者だって、たまには人にイタズラしてみたいし、
エロいこともしたいに決まってる。そりゃ、人間だもの。

人の笑った顔が見たいと思うことは
それ以上に至極当然なことではないか?

障害者を見るとみな「かわいそうだ」という顔をしがちだけど、
「この人面白いね」と思われたほうが百倍うれしいに決まってる。

ただ、人を笑わせるのは案外難しい。
泣かすのは驚くほど簡単であるが、笑わすのは難しい。

でも、そこにチャレンジする障害者をもっと見てみたい。
次回こそ、笑っていいかも?

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