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あまりに華やかな夢の跡地

年末で満期を迎える、日本振興銀行の定期預金1口を解約しに、
盛岡店へ向かう。

破綻前は、今から思えばビックリする利率の定期であったが、
自動更新ではいまや地銀程度の利率しかつかない。
ならばこんなところに預けている理由もない。

少し前に盛岡店は三越ギフトショップの跡地に移転している。
当然、同行がイケイケムードの頃の話だ。

クルマで行ったのだが、
駐車場代金サービスはない(店内にはっきり掲示してあった)。
以前は、やっていたようである。

盛岡店内に入る。移転して日も浅いためとてもきれいだ。

以前は、「ハクション大魔王」がマスコットキャラクターで、
パネルとかも置いてあったはずだが、
今そんなものはあるわけがない。
商品のポスターやパンフレットなどもほとんど撤去されていた。

自動ドアが開くとすぐ、応対用のカウンターがあり、
パーティションで3小間に分けられている。

ほかに客はいなかったが、奥の方からは
意外に元気の良い声が聞こえてきた。電話だろう。

応対したのは、ベテラン風情の男性行員。
心なしか、お疲れ気味という雰囲気がある。

来る客はほとんど解約しに来ているのだろう。
専用の説明シートを手に、スムーズに説明してくれる。

日本振興銀行の事業は、
「第二日本承継銀行」に引き継がれるというが、
これは破綻処理であるという。

もう1口、さらに長い満期で預けているのだが、
事業承継までは高金利が継続するため、
これは解約をしない方がよいだろう、とのアドバイスだったので
それに従うことにした。

満期が来る方の1口は解約をお願いした。
ボーナス時期なので手間取るかも知れないが、
がんばってみます、とのこと。

書類に押印すると、それをFAXか何かで本部に送信するのだろう、
係員が裏に引っ込む。

その間、店内を見回す。
窓側には、待合用の革張りイスが5客。
躍進時を偲ばせるヴィヴィッドなオレンジ色がむなしさを漂わせている。

「それでは、手続きさせて頂きますので…」
実に丁寧な対応、安心しながら店を後にした。

おそらく近いうちにこの盛岡店の入る空間も
もぬけの殻になるのだろう。

破綻処理に一段落ついた、とのことで、
暫定的に社長を務めていた作家の江上剛が退任する、というニュース(朝日新聞)。

木村剛時代には社外取締役を務めており、
その責を朝日は問うている。
彼にとって、この日本振興銀行に在籍した経歴はどのような位置づけになるのか。

この銀行は、日本を振興するどころか、
日本の収縮をただ見つめるだけだったのか…

お恥ずかしい金額しか預けていないが、
破綻した銀行には似合わないオレンジ色のイスを見ながら、
そんなことを考えさせられた。

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