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2010年12月

第43回年忘れにっぽんの歌

(テレビ東京系、BSジャパンで2010年12月31日17時~21時30分放送)

さあ、今年も始まった「民族の祭典」。

五反田ゆうぽうとは今宵、“食べるラー油”よりも
トゥーホットでカロリーオーヴァーな空間に変貌する。
六本木に池上彰が7千人いたとしても、全員が五反田にかしずく一夜の始まりだ。

おとぎ話のようなセットに、色とりどりのスポットライトが浴びせられる中、
ファーストインパクトは故・星野哲郎作詞、水前寺清子「365歩のマーチ」。
カメラはステージ上からチータを映し、チータは客にケツを向けて歌う。

こまどり姉妹や畠山みどりといった「現代のディーヴァ」がステージ上で後光をきらめかす。
渋谷組(つまりNHK紅白歌合戦の出場者。以下、(RW)で表示)も勢揃い。

司会は今年も徳光和夫、竹下景子、中山秀征。
この3名はすっかり定着してしまった感があるな。

2発目は島倉千代子「人生いろいろ」。フルコーラスで“熱唱”を期待するも、
きょうのお千代さんは元気なく、音程もテンポも合わず、声量もない。
化粧も心なしか厚め。体調が芳しくないのか。
来る2011年がどんな年になるのか、思いやられる…。

(RW)中村美律子「河内酒」。おとこ節ではありません。
イントロの最中、美律子がショウガにハマっているとか、
どうでもいい情報を伝えるヒデちゃんが余計で素敵。
ステージ奥のLEDパネルは何を考えているのか、「赤と白のちょうちん」の絵を表示している。

今年は曲名が右上に常時表示、助かります。

(RW)細川たかし「心のこり」。頭の上に碁石をのっけたようなヘアスタイルで、
「円天騒動」を反省するようにも聞こえる歌詞を歌いきる。

(RW)石川さゆり「風の盆恋歌」。渋谷組はさすがにあちらと違う歌をセレクトしているな。

(RW)森進一「冬のリヴィエラ」。
シワくちゃをメイクでごまかしているのが丸わかり。ハイビジョンの非情。
ウェディングドレスのような白い衣装を着たダンサーたちが華麗に舞い踊る。

アゴの突き出たダンサーもいる。
今年も「魅惑のモナムール」が喜ぶだろう。
(あ、あそこは広田三枝子が出ないと取り上げないのかな)

CM明け、徳さんがチリ落盤事故や衛星はやぶさの快挙を自慢げに紹介すると、
(RW)氷川きよし「きよしのズンドコ節」。
客席のババアが「キヨシー!」とペンライト片手に叫ぶ。

(RW)水森かおり「釧路湿原」。
徳さん、自分の番組で取り上げたこともあり思い入れたっぷりの紹介。
ご当地ソング女王であり、渋谷では「松島紀行」を歌うとのこと。
オファーが殺到しており、曲を書いてくるお節介もいるらしい。

(RW)坂本冬美「夜桜お七」。さすがに、また君に恋はしないようだ。
「しゃくら、しゃくら、ふぁ゛~なふぅ゛~ぶ~き~」とダイナミックな歌声を
五反田に残し、北西へ向かっていった。

(RW)小林幸子「おもいで酒」。幸子の最初のヒット曲。
今年は「舞台装置対決」の「呪縛」から逃れられた安息感を全身から漂わせる。
LED電球もよろしくね、と言いながら、舞台装置の動作確認で頭がいっぱいの幸子であった。

(RW)伍代夏子「恋ざんげ」。
加ト吉が消滅し、縁起の悪い年だった。
来年は杉良と愛を語って良い年にしてくれ。

(RW)川中美幸「ふたり酒」。ミセスウンカイが今日も吼える。
今年もいろんな人が捕まったが、夫はウズウズしてないだろうね。

(RW)天童よしみ「珍島物語」。マツコ・デラックスのハーフサイズ。
画面いっぱいにひろがるよしみの顔を見ながら、
明日からどうやって餅を食べようか考えるのも一興。

(RW)五木ひろし「凍て鶴」。着流しで登場のひろし。
こんなダンサブルなステージングは…もうできないだろうな。

渋谷組の在庫を整理したところで、ディープ・ゾーンへ突入。
今年も山本リンダがウララウララと「狙いうち」を、
信濃町方向に向けて熱唱。

ヒデちゃんが適当な司会ぶりを披露した後、
園まり「逢いたくて逢いたくて」青いドレスが年齢に合わず色っぽい。

さあ、今年一般社団法人化した「日本歌手協会」の
初代代表理事であらせられる田辺靖雄御大が登場。
「二人の星をさがそうよ」を、ピンクのドレスのダンサーを従えて歌う。
残念ながら、番組エンディング恒例の日本歌手協会幹部コーナーは廃止された模様。

なんとこのタイミングで(RW)北島三郎が
原田悠里、北山たけし、和田せいじを引き連れて堂々の登場。
今年も「まつり」から、「サブ・ベスト・ソングス・4」。

まずは北山たけし「薩摩の女」。パパがすぐそばで見守りながら歌うたけしの姿のさらに背後には、
進行表のことばかり考えている徳さんが映ってた。

和田青児「兄弟仁義」。
間奏中サブちゃん「徳光さんが『セイジ』って呼んでるよ」。

原田悠里は「歩」。案外ハマっている。

最後はサヴィが自ら「夫婦一生」を歌う。
妻に感謝する内容。八王子市民歌にすべき。

北島が北に向かったあと、徳さんヒデちゃん2ショットで
「ムード歌謡コーナー」突入宣言。

純白のスーツと、派手すぎるネクタイでめかし込んだ面々が登場、
これがあの敏いとうとハッピー&ブルー。歌うは「星降る街角」。
リードヴォーカルが変わっており、手もとにある音源とはだいぶ印象が異なる。
っていうかジイさんだな。(笑)
このグループの最大の魅力は、敏いとうが声を張らないことであろう。

引き続き「わたし祈ってます」。
敏いとうは失踪することもなく、2曲の間、ドスをきかせ続けた。

マヒナスターズ「泣かないで」。
魅惑のファルセット、哀愁のスティールギターが、
ゆうぽうとを60年代のビアガーデンに変貌させる。

長保有紀をヴォーカルに迎え、ハマクラの名曲
「愛して愛して愛しちゃったのよ」。
爺さんが集まって歌う歌かねこれは。(笑)

カメラに映った徳さん、今度は軽く口ずさんでみせるパフォーマンス。
ヒデと「おい映ってるぞ」と軽く打ち合わせる場面も。

永山こうじとロス・プリモス「ラブユー東京」。
新リーダーの永山がゴルフ焼けの顔で存在感。
さらに岡ゆう子を加え「たそがれの銀座」。

ロス・インディオス「コモエスタ赤坂」。
暮れゆく年を「スナック色」に染め上げる。
ちなみに現在のロス・プリモスの永山こうじは元ロス・インディオスである。

「別れても好きな人」アリシア(誰?)を加え。
ああ、追いつかなくなってきた…。
「笑ってはいけない」が録れていないことがわかり、
あせってDVDをセットし直していたからだ。

鶴岡雅義と東京ロマンチカ「小樽のひとよ」「君は心の妻だから」
ムード歌謡を演歌の方程式で解いてみせる。

怒濤のムード歌謡コーナーの後はしっとりと「三味線姉妹」、こまどり姉妹。
もう声も顔も婆さんなのだが、いつまでこまどれるのかが楽しみなところ。

「姿三四郎」姿憲子…はじめて聞く名前だが、ものすごい声で応援する観衆が一人。
低音は怪しいが、堂々とした歌いっぷりが印象に残るオバさんである。

さあ今夜も登場! 畠山みどり。おなじみ「恋は神代の昔から」で
ショッキングピンクの着流しに身を包み、金色の扇子を振り回しながら、
「♪恋はニキビのようなもの」…もう出ないでしょう(笑)

続いてもう一人のみどり、五月みどり「おひまなら来てね」。
相も変わらぬ美しさ、熟女Bは今夜もフェロモンムンムンである。
なお、本名は「面高フサ子」であるから注意されたし。

ザ・ビッグネーム平尾昌晃のオンステージ。一夜だけ、五反田に日劇が復活だ。
「二人でお酒を」を小柳ルミ子とともに。

竹下が平尾を紹介したあと、ルミ子「わたしの城下町」。
あぁ、高音が苦しそうだなぁ…。光陰矢のごとし。見てるか、賢也。

平尾昌晃ヒット曲メドレー。各曲ワンコーラス。
自身が歌い、MCも務める。
「グッド・バイ・マイ・ラブ」アン・ルイスが元歌。
松崎しげるも歌ってたね。

「アメリカ橋」元歌は山川豊。シャレた雰囲気でヒットした。

トランペットが「必殺」のテーマを奏でると、
「旅愁」元歌は西崎みどり。

そういえば「必殺」のトランペット、
「あのメロディは僕が考えたんですよ」と京本政樹が自慢げに言ってたけど、どうなんだろうね。
もし政樹がオシロイはたきながら考えたメロディだったとしても、
言わないほうがかっこよかったかもね。

「よこはま・たそがれ」元歌は五木ひろし。
山口洋子との初コンビだったとのこと。
独特の色気のある歌い方。

「霧の摩周湖」元歌は布施明。
必死に歌いこなそうとする昌晃。
それくらい難しい歌を明のために書いたんだなぁ。
しかし最後は自ら見事に歌いきった。
ロカビリー三人男の称号は伊達じゃない。

昌晃自身の呼び込みで、プロデュースする「葵と楓」「イブニング・ダンディーズ」が登場。
全員で「カナダからの手紙」を歌う。
葵と楓は子供だな…。元歌の畑中葉子はこんな歌を歌ってるんだが。

色とりどりの極彩色のスーツを着こなしたイブニング・ダンディーズは歌わないで踊るのみ。
おやじダンサーズをさらに色物っぽくしたような感じである。

ヒデが似てない長さんのモノマネで登場すると、
「8時ちょっと前だよ!」と書かれたヘンなハッピを着て、加トちゃん登場し
“加藤茶オンステージ”がスタート。

ヒデが志村役になり「ヒゲダンス」。
おなじみ「リンゴをサーベルに刺す」芸を、コント仕立てで披露。
ナベプロに伝わる“かくし芸イズム”はかくしてテレビ東京に継承された。

ヒゲダンス用のレンガ模様の壁が上がっていくと、
ステージ上にはおなじみ「ドリフ模様」の描かれたパネルが。

そろそろ時刻は7時半、渋谷で「もう一つの国民の祭典」が始まった頃、
ヒデと加藤はのんきに「加トちゃんペ」の秘密を語り合っていた。

そして渋谷で「嵐」が石川遼をステージに呼び込んでいる時刻、
五反田では加藤とヒデがハゲヅラかぶって「あんたも好きねぇ」コントを繰り広げていた。

ドリフメドレー。「ドリフのズンドコ節」「誰かさんと誰かさん」「ミヨちゃん」
「ドリフのほんとにほんとにご苦労さん」…
いずれも加藤がリードヴォーカルを取っていた曲ばかりだが、
何度も歌詞を間違える大サービスも。

ヒデに突っ込まれ、加トちゃん「いや、きょうはNHKに行こうと思った」
「TBSは(全員集合の総集編を)DVD(ビデオ?)でやってる、バカだねぇ」。

ここでデュークエイセス登場し、元祖「いい湯だな」を歌った後、
デュークと加トちゃんのコラボでドリフ版の「いい湯だな(ビバノン・ロック)」を。
「風邪ひくなよ!」「お風呂入れよ!」「また来年!」ここでやはり1回言い間違え。

お疲れなのか、ろくにリハーサルもしなかったのか…
気まずそうな顔の加トちゃんを映し出し、CMに入った。

渋谷ではEXILEが早くも歌っている。
五反田は流行に流されることなく、村田英雄大特集。

過去のVTRで村田大先生をしのぶ。「王将」を流した後、
ステージには山田太郎登場。「俺のボルトを出せ」の逸話を。
まさか「デカ頭コーナー」がここで聴けるとは。

来年引退を決めている二葉百合子御大登場、「花と竜」を朗々と。
渋谷ではAKB48が歌っているが、
二葉御大は48どころかすでに79である。

山田太郎「男の土俵」を堂々歌唱。そういえば五月みどりとは親戚ですな。
ラストは「無法松の一生(度胸千両入り)」のVTR。

続いて、小林旭が登場し、
ここからはプロゴルファー・アキラのワンマンショー。
「さすらい」熱唱の後、徳さんとしばしトーク。

原点は民謡にありますね、という予定調和なトークから、
尺八奏者登場し、「刈干切唄」をアキラひと節うなる。

渋谷では、中村美律子が五反田と全く同じ「赤白ちょうちん」の絵を表示させたLEDパネルをバックに
「河内おとこ節」を飽きずに歌っている。

いっぽう五反田は、アキラが「昔の名前で出ています」。
徳さん「昔のキーで歌ってます」とアキラをほめる。

「熱き心に」フルコーラスで。歌詞を一部間違えるものの、朗らかに歌いきる。
「冬のリヴィエラ」といい、きょうは大滝詠一づいてるなぁ。

過ぎし時代への憧憬、今の時代への皮肉をこめたメッセージを口にしたあと、
「遠き昭和の…」で、2010年のアキラ活動はジ・エンド。

CM明け、二葉百合子御大再度登場。
新曲「百年桜」。御大の見た目にピッタリの曲であるが、
79歳の声とは思えない。サブちゃんだってこんなには…おっとまた口が…。
まさに御大、神々しいステージである。

徳さん「おやめになる決心は…」御大「固いです!!」
歌謡浪曲の後進育成に力を入れるとのこと。

そんな御大に捧げる後輩のステージ、
神野美伽「潔さを見せて頂きました」と「人生一路」をカラッと歌う。
そして大月みやこ「川の流れのように」をしっとりと。

なぜか美空お嬢の唄ばかり続いたが、
最後はビシッと二葉御大。
万感をこめて徳さん「お名残惜しゅう御座いますが『岸壁の母』お願い致します」。

御大、60余年の『集大成』というべき見事な歌唱、そして語りで聴衆を魅せた。
老醜をさらすことなく、有終の美を飾ったわけだ。

普段から大物ぶって、大事なときにカマ掘られたどこかの歌手に聞かせてやりたいものだ。
まあ渋谷で緊張しまくっているところだろうが。

番組は終盤。渋谷では西野カナがキュートに歌う中、
五反田はのんびりと小唄コーナーへ。
城之内早苗「お座敷小唄」。
おなじみ「まつのき小唄」を歌うはなんとチェウニ。日本髪もお似合い。
「三味線ブギ」は西尾夕紀。
次々と衣装を替えながら華麗に踊る花柳社中にも注目である。

最後は香田晋、そっくり仲間のヒデから「マグロ解体免許取得」について紹介されつつ
粋に着流し姿で「皆の衆」。唐揚げ唱法で。提クレでは“してやったり”の表情。

永遠の青年・新沼謙治「嫁に来ないか」。スタ誕から30年、円熟味は増す一方。
ステージにしつらえられたピンク色に輝く豪奢なシャンデリアも、
謙治の背中越しではハト小屋にしか見えないのであった。

タニシみたいなヘアスタイルとデンデラのスパンコールに身を包んだ瀬川瑛子は
「命くれない」。あんなに地デジに貢献したのに、NHKはなぜ瑛子を大晦日に呼ばないのか。

続いては田川寿美「女…ひとり旅」。70年代歌謡の色を残したデビュー曲。
きょうもみりん風味で。

世間的には一発屋扱いの高山厳、今夜も「心凍らせて」。
黒いドレスのダンサーがなまめかしく厳を取り囲む。

しかしきょうの厳は五反田にいる場合ではなく、
このまま六本木に移動して「池上線」を歌うべきであると思ったが…。

三沢あけみ「島のブルース」。指笛の裏で怒声のような応援が…。
あけみファンの根強さよ。

渋谷では徳永英明が「時の流れに身をまかせ」を歌う中、
デビュー35周年、渥美二郎が登場し、「夢追い酒」。
昔のおにぎりはこうやって海苔を巻いたもんだ…と二郎ヘアを見てしみじみ。

二郎フェアなのか、今度は冠二郎「旅の終りに」。
「炎」「バイキング」のラインは歌わないのかなぁ、もう。
せめて「ブラボー酔虎伝」でも…。

私の大事な…三船和子「だんな様」。
容貌がどんどんパワーアップしていく和子。
口の開け方が尋常でない。

たたみかけるように山川豊登場、「函館本線」。
渋谷の放送局は、L'Arc~en~Ciel「BLESS」とともに、
冬季五輪の熱闘の様子を映し出している。
ユタカだってボクシングのプロライセンス持ってんぞ。

さあ、アダルトポップスの真打ち、堀内孝雄「ガキの頃のように」。
今夜も「さんっきゅう!」「ありがとぅー!」でヒゲ年忘れ。
来年の株価は1万3千9百円くらいになればいいなぁ。
徳さん「“ミスター”堀内孝雄!」と声をかける。
ベーヤンと長嶋茂雄と堀内恒夫をごっちゃにしている気が…。

ここ数年は渋谷を離れ、「にっぽんの歌」トリ格の八代亜紀が
「おんな港町」をダンサブルに歌う。磯のにおいで“8”ビート。

ラストは全員で「明日があるさ」(坂本九)。
来年こそは良い年になりますよう…。

AKBもEXILEもいきものがかりも出ないが、
”大人の歌まつり”は今年も健在だった。

最後に畠山みどりがドピンクの衣装に衣替えしたのは、
見逃さなかったぞ…。
いまから来年が楽しみだぜ!

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ビートたけしが挑んだ「性戦」

12月27日、ビートたけしと“たけし軍団”による深夜番組
「ビートたけしのもう一回だけヤラせてTV」がTBSで生放送された。

詳細はリンクをごらんいただくとして、
一言で言えば「低俗番組」である。

あの「小向美奈子」を呼んで生ストリップショーを敢行、
井手らっきょが「キャンドルヒロシ」に扮しSMプレイに興じたり、
AV女優が「ノーパンかるた取り」で遊んだり、
アダルト川柳あてゲーム「チン×ポン」も…。

下ネタ以外にも芸能ネタもヤバめで、
昨年~今年、薬物で世間を騒がせたタレントによる「競馬実況・事件特別」、
歌舞伎俳優「エビゾウ君」(演:三又又三)を販売する「トーカイ堂TVショッピング」など…。

上記サイトには「抗議殺到」とあるが、
ニュースソースは見つからなかった。
いずれ、こんな内容では抗議をする“ヤカラ”が続出してもしかたあるまい。

ぜひ見てみたかった。一部ネット局があったようだが、
毒にも薬にもならない番組を好む、
我が岩手県の地元局がこんなものを放送するはずもなく…。

それにしても、よくこんな番組にチャレンジしたなぁ、と感心する。
10年くらい前まではこんな番組、ザラにあった。

しかし、BPOだなんだとウルさい世の中、
テレビ局が「自主規制」に流される中で、
こういうリスキーな番組は淘汰されていった。

ゴールデン番組で、屋外ロケをした映像には
歩いている第三者の顔にすべからくモザイクがかかるような
「過敏すぎるほどリスクを避ける」、
そんな「風潮」をテレビ局が是認し、視聴者に価値観を押しつける時代…。

たけしはそんな風潮にまさにくさびを打ち込んでみせたわけだ。

放送したのはTBS。たけしの「ニュースキャスター」を
放送している局が、たけしと組んでこんなものを…と考えると
ますます感心してしまう。

そもそも抗議する連中は、何に抗議しているのか。
自分が不快だからか、青少年にどうしたこうしたとか。
それとも単に抗議がしてみたいだけなんじゃないのか。

こんなのを見てムラッときて、陵辱しに外へ出たという奴がいたなら
ぜひその事例を知らせて欲しいものだ。

ビートたけしの発想と実行力には恐れ入る。

彼の世界観として「世間はみんなバカばかり」というものがあると思う。

こんなエロ番組を見て「自家発電」する奴もバカなら、
夜中に抗議電話する奴はもっとバカ。
こんな番組を作ってしまうTBSもバカ、
こんな番組も作れない他のテレビはもっとバカ。
青少年のことを考えているふりをするBPOは地上最大のバカ…。

バカな世間全員を煙に巻き続けるたけしは、次に何をやらかすのか…
さて、「朝までたけスポ」の録画でも見るか。録り忘れた…トホホ

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楽天は“日本”を捨てて、負けるのか?

ひところ話題になった「楽天、社内公用語を英語化」。

朝のTVで楽天社員が社内でインタビューを受けていた。
当然テレビカメラには日本語で話すのだが、
ネームプレートはローマ字で書かれていた。

デスクの隣同士でも英語で話したりするのか?
監視されてでもしない限りはそれはないか。

いや、楽天ならやりかねない。英語以外の音声を検知し、
話した人間を罰する「浩史エシュロン」みたいなものを
社内中に設置していたら怖いどころか面白いけれど、
技術的には可能だったりするから末恐ろしい時代である。
(まあ莫大なコストがかかるだろうが)

いずれ、社内会議などは原則英語で会話し、
2012年度をめどに完全に英語に移行するという。
英語が話せない、学べない人間は去れ、ということ。

楽天がなぜ、社内から日本語を排除し、英語に固執するのか。
答えは2ちゃんねるのまとめサイトで簡単にわかった。(ポチョムキン通信

それは、楽天が「日本企業」から脱皮したいからなのだ。

三木谷氏は、楽天本社を日本から海外に移転することも視野にあるという。
「ガラパゴス」ではいたくない、という決意か。

席捲するアメリカ企業、躍進する中国企業、忍び寄る韓国企業との争いに勝つためには
“日本企業である誇り”など、どうでもいいのだろう。

楽天に「日本の企業」という冠はいらない、
まず「日本を捨てる」。これがミキタニ氏が掲げる至上命題なのだ。

自分が作った楽天を世界ナンバーワン企業にする「野望」実現のため、
日本を捨てる。そのためにはまず「日本語を捨てる」しかないのだ。

曲がりなりにも英語さえ使えれば、
明日にでも本社をシンガポールにでも移せるわけだ。

極端に言えば世界中どこにでも移せるだろう。
パリだろうがリオデジャネイロだろうがムンバイだろうが
中米のタックスヘイブンだろうが、社員全員が英語さえ使えればなんとかなる。

先ほどのサイトにもあるが、楽天の国内事業は頭打ちだという。

日本国内で稼いだ収益をレバレッジにして、海外に打って出て、
いまAmazonなどが利権を握るEC事業やらサーバ事業などに参入し、
その戦いに割って入る腹づもりなのだろうか。

Amazonだけじゃない。儲かり話に次々食らいついて膨張し続けるGoogleなど、
「絶対的勝ち組」と次々と争わねばならない。
その戦いに勝てるのか?

もし負ければ、いまは日本の誇りである楽天が、
日本の汚点になりかねない。

そうならない自信は、ミキタニ氏にはあるのだろう。
少しでも不安なら、社内公用語を英語にするなどとはいわないはずである。

「デキナイ会社員」の立場から見れば、
リスクを打破する快感はたまらなく素敵なのだろうと察するが、
日本を捨てて危ない戦いに首を突っ込むのはどうか、
考え直していただきたい、と切に願う。

その戦いに勝ったときは、潔く、私も英会話学校に通います。(笑)

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M-1グランプリ2010

お笑い界最大の祭典、M-1グランプリも今年で終了。
最後の大会である。

決勝戦の司会は今田耕司、上戸彩。
前説のRGがAB蔵でしっかり温めた模様。

審査員…
島田紳助、松本人志、南原清隆、大竹一樹、渡辺正行、宮迫博之、中田カウス

大竹「これの前、粉に落ちる仕事だった」
松本「M-1が終わったらテレ朝に来ることももうないな、と」。

ラストと言うこともあり、スポニチ以外スポーツ紙も速報体制を組む。

それでは個人的採点も含め、結果を記していく。

カナリア(よしもと大阪) 88
「レッドカーペット」のめくり漫才の印象しかない。
ドレミの歌漫才。うーん、厳しいなぁ。
メガネのほうが小ボケをかましたところが頂点だったかなぁ。

中80 宮88 渡85 大87 南86 松85 紳81 合計592(暫定1位)
…厳しい。常に優しめなはずのカウスの点数が物語る。
紳助「きょうはダメ出ししたくないのでコメントしません」。

今年はワイド画面ということもあり、審査員の表情をワイプで映す趣向。
最初はうっとうしかったが、やはり紳助や松本の表情は気になった。

ジャルジャル(よしもと東京) 92
知名度バツグンのイキのいいコンビ。
コンビニの様子を演じる漫才を打ち合わせる漫才。
不思議なネタ。松本は受けていた模様。

中79 宮90 渡87 大89 南88 松87 島86 合計606(暫定1位)
好き嫌いが分かれた感じもするが。
カウスが悩んでつけた点数は79とさらに辛め。
松本「漫才ととっていいものか…」。

敗者復活決定、パンクブーブー。
あらー。昨年の王者が2連覇を目指す格好に。

スリムクラブ(よしもと東京) 95
「あらびき団」で何度かみかけた新鋭。
沖縄出身という部分がことさら取り上げられがちだが…
知名度ない分、期待値は高まる。
ハスキー声のボケがポイント。
シュールな内容と絶妙な間が、客席の笑いを誘う。
松本は確実に笑っており、紳助も少し笑みを見せた。
後半失速した感じもあるが。

中94 宮91 渡88 大91 南93 松96 島91 644(暫定1位)
渡辺以外90点台。松本はドはまりしたのだろう。
松本「斬新。チャレンジ精神がある」

銀シャリ(よしもと大阪) 91
「レッドカーペット」で何度か見た。青ジャケットを着た正統派を標榜。
あおりVTRではキー坊(西川きよし)が登場する、よしもとイチオシ組。
ABC漫才。
シュール漫才の後でやりにくい雰囲気か。
内容はきれいだったが、笑いは平凡だったか。

中92 宮93 渡87 大89 南89 松90 島87 627(暫定2位)

カウス「ツッコミでもっていった」
渡辺「教科書的だが、新しさに欠けた」。
カナリア敗退。

ナイツ(マセキ芸能社) 93
常連組、浅草漫才の星。
2010年の出来事漫才。
ニューナイツを出す、といっていたがいつものナイツ。

中87宮91渡88大90南90松88島92 626(暫定2位)
紳助「スリムクラブ面白かった」「それで点数つけづらくなった」。
確かに紳助にしては高得点であるが…。
宮迫もスリムクラブに言及。衝撃波は続く。
ジャルジャル敗退。

笑い飯(よしもと大阪)96
9年連続出場する「無冠の帝王」。
「アメトーーク」などでも頭角を現しつつある。
今年も見せるか?

昨年をほうふつとさせる「サンタウロス」漫才。
「大体分かったからやらせろや」「ぎょう虫検査のシール」で会場大ウケ。
やっぱり巧い。

中96 宮95 渡90 大97 南98 松96 島96 668(暫定1位)
大竹「去年と同じくらい面白い。びっくり」
松本「スリムクラブと…」結局同得点。
ナイツ敗退。

ハライチ(ワタナベエンターテインメント)93
こちらもおなじみのコンビ。
昨年登場以来、テレビ出演も増えた。
勘違いむちゃぶり漫才。
澤部の大ボケはいつもながら冴えていたが、
大爆発はなかったかな。

中88 宮90 渡90 大90 南89 松86 島87 620(暫定5位)
ハライチ敗退、笑い飯決勝進出。
カウス「空回りしている」「漫才は二人でやるもんだ」…芸風を否定しているが、
南原もいうように確かにもうひと変化ほしかった。

ピース(よしもと東京) 92

キングオブコント2位ながら、
事務所の力で1位のキンコメより売れてしまった。
KOCではシュールな設定にベタな笑いで客席を異様に盛り上げていた。

言葉の言い方漫才。
又吉がどんどんしゃべり、綾部が的確に突っ込むいつものスタイルだが、
やや空回りした印象も。

中95 宮92 渡89 大89 南87 松89 島88 629(暫定3位)
大ウケしたカウスが高得点をつけ、3位のイスを手にする。
松本「期待を越えてはいなかった」と辛口評価。
銀シャリ敗退。スリムクラブ決勝進出。

敗者復活 パンクブーブー(よしもと東京)95

夕方放送された敗者復活戦と同じネタ。
いつまでも真実を言わないすれ違い漫才。
今田の言葉通り、さすが昨年度のチャンピオン、
という地力を見せた。

中96 宮98 渡95 大91 南94 松97 島97 668(暫定同率1位)
ニヤニヤしていた紳助が高得点をつけ、笑い飯と並んだ。
大竹、さんざんほめたあと「91点…ですね」と点数の付け方を反省する始末。

パンクブーブー決勝進出。ピース敗退。
決勝戦は、ラストイヤーの星・笑い飯か、
2連覇なるか、パンクブーブー、
そして台風の目・スリムクラブの3者の戦いに。

規定上、パンクブーブーが1位となり、
笑い飯、スリムクラブの順にネタ順を決める。

順当にケツの方から埋まっていき、
決勝のネタ披露はスリムクラブ、笑い飯、パンクブーブーの順に。
うーん、スリムクラブはしつこい津波を呼びそうな予感が…。

決勝
スリムクラブ

お葬式が舞台だが、「見たことがあります…」1回戦と同じパターンで攻めてきた。
不思議なボケを繰り出し、最後は「民主党」で大爆笑。
ここにきての時事ネタは受けないはずがない。
いやはや、すごい芸人がいたものだ。

笑い飯
やりにくいだろうなぁ…。
「小銭の神様」漫才。
後半失速してしまった印象。
ネタ順間違えたかな…?

パンクブーブー
ケンカになりかけたという話で、こちらも1回戦と同じパターン。
ただスリムクラブと違ってわくわく感がないんだなぁ。
ハードルが上がりすぎているからなぁ。
笑いもあまり起こらなかった感じ。

スリムクラブ97、笑い飯93、パンクブーブー92と採点したが…

最終投票結果:中ス 宮ス 渡笑 大笑 南笑 松笑 島ス
優勝は「笑い飯」。有終の美を飾った。

やはりスリムクラブとパンクブーブーは
1回戦と同じようなネタをかけたのが失敗だったか。
ただスリムクラブと笑い飯は紙一重だったと思う。
松本「スリム飯」にしたかった、と。冗談ではないだろう。
笑い飯には同情票も少なからずあったかもしれない。

9年間我慢し続けたこともあり、満を持しての受賞、という感じで、
哲夫は目を潤ませた程度だった。西田は表情を変えなかった。

10年間楽しませてくれたお祭りもこれで一応おしまい。
ただし、来年からは別な催しを行うことに含みも持たせた格好になっている。

R-1やKOCは残ると思うが、やはりM-1あってのもの。
お笑い界の頂上決戦はどんな形になっていくのか、気になるところだ。

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あまりに華やかな夢の跡地

年末で満期を迎える、日本振興銀行の定期預金1口を解約しに、
盛岡店へ向かう。

破綻前は、今から思えばビックリする利率の定期であったが、
自動更新ではいまや地銀程度の利率しかつかない。
ならばこんなところに預けている理由もない。

少し前に盛岡店は三越ギフトショップの跡地に移転している。
当然、同行がイケイケムードの頃の話だ。

クルマで行ったのだが、
駐車場代金サービスはない(店内にはっきり掲示してあった)。
以前は、やっていたようである。

盛岡店内に入る。移転して日も浅いためとてもきれいだ。

以前は、「ハクション大魔王」がマスコットキャラクターで、
パネルとかも置いてあったはずだが、
今そんなものはあるわけがない。
商品のポスターやパンフレットなどもほとんど撤去されていた。

自動ドアが開くとすぐ、応対用のカウンターがあり、
パーティションで3小間に分けられている。

ほかに客はいなかったが、奥の方からは
意外に元気の良い声が聞こえてきた。電話だろう。

応対したのは、ベテラン風情の男性行員。
心なしか、お疲れ気味という雰囲気がある。

来る客はほとんど解約しに来ているのだろう。
専用の説明シートを手に、スムーズに説明してくれる。

日本振興銀行の事業は、
「第二日本承継銀行」に引き継がれるというが、
これは破綻処理であるという。

もう1口、さらに長い満期で預けているのだが、
事業承継までは高金利が継続するため、
これは解約をしない方がよいだろう、とのアドバイスだったので
それに従うことにした。

満期が来る方の1口は解約をお願いした。
ボーナス時期なので手間取るかも知れないが、
がんばってみます、とのこと。

書類に押印すると、それをFAXか何かで本部に送信するのだろう、
係員が裏に引っ込む。

その間、店内を見回す。
窓側には、待合用の革張りイスが5客。
躍進時を偲ばせるヴィヴィッドなオレンジ色がむなしさを漂わせている。

「それでは、手続きさせて頂きますので…」
実に丁寧な対応、安心しながら店を後にした。

おそらく近いうちにこの盛岡店の入る空間も
もぬけの殻になるのだろう。

破綻処理に一段落ついた、とのことで、
暫定的に社長を務めていた作家の江上剛が退任する、というニュース(朝日新聞)。

木村剛時代には社外取締役を務めており、
その責を朝日は問うている。
彼にとって、この日本振興銀行に在籍した経歴はどのような位置づけになるのか。

この銀行は、日本を振興するどころか、
日本の収縮をただ見つめるだけだったのか…

お恥ずかしい金額しか預けていないが、
破綻した銀行には似合わないオレンジ色のイスを見ながら、
そんなことを考えさせられた。

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伊達巻きくらいは作りましょう

自炊派なので、おせちくらいは作っている。
…っておいおい。普通作んねぇだろ。

いやいや、やっぱり正月ですもの。
おせちはつきものでしょう。
お餅におせち、最強の正月コンボ。

タイトルにもあるとおり、「だて巻き」は自作派。
えっだて巻きって作れるの?というアナタ。
一回やってみてご覧なさいよ。

市販のだて巻き、嫌いだという人も多いはず。
甘ったるいのよね。

自分で作れば、砂糖の量を調節できるので、
うっすい味のだて巻きを作ることが出来る。

伊達巻きは、「魚のすり身とタマゴを混ぜて焼いたもの」である。
寿司屋の卵焼きもこの処方で作られることがある。

魚のすり身は、「はんぺん」で代用可能。
ただし、すり身状にして、タマゴと混ぜる必要がある。
すり鉢だと面倒なので、「ミキサー」か「フードプロセッサー」があるとチョー便利。

詳しいレシピはめいめい調べてつかあさい。
クックパッドとかに出てます。

ま、大体のレシピは砂糖控えめになっているはずです。
市販の甘~い伊達巻きにザリウンした奥さま方が
編み出したレシピのはず。

「とろ火で少しずつ焼く」のと、「巻きすで巻く」が面倒ではあるが、
これが伊達巻きづくりの醍醐味なので、面倒がらぬよう…。

少しくらい焦げてもよいではないか。手作りなのだ。
どんなに煮ても市販品ほど柔らかくならない黒豆とか、
見た目以上に労力と砂糖が要る栗きんとんとか、
3口食べて飽きる田作りと比べれば、手作り伊達巻きは魅力的である。
お試しあれ。

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テレビと芝居の手書き文字

asahi.com(朝日新聞)の「注目コンテンツ」のところで見つけた記事を読んで
速攻で注文した本が、今手もとにある。

Tegaki

「テレビと芝居の手書き文字」竹内志朗・著。イグザミナ刊。
テレビも文字も好きな自分にはこれ以上ない本である。

テレビタイトル文字職人といえば、
名古屋テレビ(現メーテレ)に在籍し、『ナール』『ゴナ』を生んだ中村征宏
「8時だョ!全員集合」「日本レコード大賞」の篠原栄太を思い出すが、
大阪にも「巨人」がいた。それが竹内志朗である。

なにしろ、朝日放送が「大阪テレビ」と名乗っていた時代から、
せっせとテロップを書いていたのだから筋金入りの人物の書いた本なのだ。

自費出版。そもそも売れる種類の本でもないし、
チョサクケンの問題もあってか、市販するわけにもいかないようである。

購入方法は、「竹内志朗アトリエ」に、直接FAXで注文するしかない。
我が家にはFAXがないので、しかたなくセブンイレブンからFAXを送った。
その2日後に、宅急便で丁寧に送られてきた。
(ちなみに、代金支払い方法を書いた紙に、
自分の名前が様付けでペン書きしてあったが、おそらくご本人の字であろう)
思ったよりも大きくて厚く、紙質の良い本である。

タイトルには「文字」とあるが、竹内は「舞台装置デザイナー」でもあり、
後半は舞台装置のほうにもページを割いている。

しかし、舞台装置もタイトル文字も作れる人はひと味違う。
ポスターも作ってしまうのだ。
つまり、舞台のアートディレクションを、一人ですべて請け負ってしまうのである。

すべてに、若い頃に劇団に在籍したころの経験が生きている。
裏方を志向したが、最初は演じる側も務めていたという。

その後、デザイン会社に入り、無給で(!)働いた。
努力の甲斐あり、開局したての「大阪テレビ」、現在のABC朝日放送に出入りの職人となる。

当時のテロップはみな手書き。
ニュース番組では大量のテロップを短時間で用意せねばならず、
テロップ職人、「タイトルさん」は大忙しだったという。

それ以外にも「テレビ映画」、つまりドラマや、
バラエティ番組などでも、タイトル文字制作のほかに、
テロップやフリップ描きも行っていた。

毎日「手から筆を落とすほど」文字を書き続けているのに、
たまの休みにスキーに出かけた日、宿に戻ったその夜も練習をしたそうだ。

その後、ニュース番組で写植の導入が始まり、駆り出されることがなくなると、
ドラマのキャスト・スタッフのテロップ制作や、
タイトルデザインが主な仕事になっていく。
といっても、タイトルバックの立案・構成から小道具づくりまで手がけたそうだ。

タイトルデザインの代表作として
新婚さんいらっしゃい!」「探偵!ナイトスクープ」が挙げられる。
ほかにも「プロポーズ大作戦」「霊感ヤマ感第六感」「剣客商売」などを手がけている。

ほかにも大量の作品が掲載されているが、
残念ながら関西ローカルで古いものが多く、ほとんどはピンと来なかった。
「駕籠や捕物帳」「新・遠い国近い国 世界のどこかで」
「夫婦善哉」「わんぱく砦」「日曜お楽しみ劇場」…。

しかし「やりくりアパート」「お荷物小荷物」「部長刑事」など、
タイトルだけは知っている作品もちらほら。

当時のエピソードとともに思い入れを持って記述している「必殺シリーズ」は、
書家の糸見溪南が書いた番組タイトル文字原案のレタッチを行うほか、
サブタイトル(「○○して候」「主水、○○をする」の類)はほぼすべてを書いたという。

竹内の仕事は、日本のテレビの歩みとともにあった。

しかし、本にも少なからず書いてあるが、
現在、テレビの世界はコンピュータテロップが主流となっている。

アホほどテロップを使うようになったが、
それはディレクターが、VTR編集と並行し、
シコシコとキーボードで入力して表示しているものである。

先述通り、現在竹内は、テレビタイトルデザインのほか、
本来のホームグラウンドであった「舞台装置」のデザイナーとして活躍中。
今も休みはないというが、若い頃の激務経験と比べればなんてことはないようである。
御年77歳、意気軒昂。

自費出版ということもあり、文体は聞き書き調でとりとめがない。
内容も系統立てて書かれておらず、
話があっちゃこっちゃ飛んでいる印象もあるが、
それが逆にリアルな「タイトルさんの生の声」の雰囲気を伝えている。

「業界人」ならではの記述もある。
「ABCフラッシュニュース」の、
円盤がクルクル回るオープニングの制作秘話は、
とくに関西の“テレビマニア”にはたまらないだろう。

いっぽうで、「これからは太い書体が流行りまっせ、開発しまへんか」と
モリサワ」に提案したが「そんなんあきまへん」と蹴られたのに、
いつの間にか「写研」が太い書体をリリースしててそれがバカ売れした、という
当時の写研とモリサワの立場を如実に表したような、
“フォントマニア”にもたまらない逸話も載っている。

竹内が書いたテロップは、知人の計算によると230万枚程度になるのでは、という。
しかしそのほとんどは廃棄され、手もとにあるものはごくわずかだそうだ。
この本では、「綺羅星」のごとく、さまざまな番組のタイトル文字が掲載されている。
その多くは、「再現」して書いたものだそうだ。

テロップが残っていないことについては「それでいい」のだという。
画面に表示されては消えていく、「流れ星」のようなテロップたち。

いまは味気ない「フォント」になってしまったが、
手書きの時代があったことも伝えたい、という。

テレビの世界に、手書きのテロップが戻ることはあり得ないが、
「職人気質」だけは、どこかに残していって欲しいものである。

※なお、舞台装置について記述している、
 後半の“芝居編”はこれから読むところである。

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標識の書体、変わる

高速道路の標識、「ヒラギノ」に…。(朝日新聞

NEXCO3社は、高速道路で使われる標識に使う書体(フォント)を、
「ヒラギノ」ゴシック(大日本スクリーン製造)に変更すると決定。

ヒラギノゴシックは、Appleがメインフォントとして採用、
Macintosh、iPod、iPhone、iPadで表示用フォントとして使われている。

ヒラギノは明朝もあり、ゴシックとともに印刷分野などで広く用いられている
(朝日の記事には「テレビのテロップにも使われる」とあるが、採用例は多くない)。

標識に使われるのは「ヒラギノ角ゴシック体W5」。
文字のバランスの良さが決め手となったようだ。

高速道路標識は、高速度で移動するドライバーからよく見えなければならない。
ヒラギノはそんな厳しい条件にかなったのだろう。

採用はすでに7月の時点で決まっていたようで、
今月開通した宮崎県の東九州自動車道で
ヒラギノを使った標識がお目見えしているとのこと。

いっぽう、ヒラギノの採用で、「公団ゴシック」は消えることになる。

先日のタモリ倶楽部でも紹介されていた、古めかしい書体である。
視認性を優先し、省略されている文字もあるのが特徴である。

当初の開発者が亡くなり、以後、新しい文字が必要なときには、
新しい担当者が一から描いていたようである。

それでも間に合わなかったこともあるようで、
首都高などでは写植の「ゴナ」を使っている例も見られた。
それらも今後は「ヒラギノ」に置き換わっていくことになろう。

さて、高速は「ヒラギノ」になるが、一般道路はどうなるのか。
現在、一般道路の標識は、「ゴナ」と同じデザイナー、
中村征宏が制作した写植書体「ナール」が独占的に使われている。

しかし、「ゴナ」「ナール」の権利を持つ「写研」は、
現在主流のコンピュータフォントの開発には消極的なことで知られ
(創業者一族が、自社ハードによるビジネスに執着しているのが一因とされる)、
シェアをどんどん失っている。

10年以上前は出版・放送で普通に見かけた「ゴナ」「ナール」も風前の灯火。
「ナール」に一番近いと言われるのが「スーラ」(フォントワークス)であるが、
一般道路の標識用の書体も、
コンピュータフォントに置き換わっていくのだろうか。

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10~11年末年始・岩手のテレビ情報

テレビ雑誌の年末年始号が手に入ったので、
分かる範囲でさっくり紹介しておきます。
追加情報は「¶」で示します。

12/25(土)
・mit「あなろぐ」休み。年末にSPがあるため。
・IAT「ふるさとCM大賞in Iwate」16:00~17:24
・IAT「さまぁ~ず×さまぁ~ずXmasSP」同時ネット。

12/26(日)
・mit「はやく起きた朝は…」9:30~10:00
 「終」マーク。フジテレビでは終了の知らせは入っていない。
 めんこいテレビは長らくこの時間帯で放送し続けたが、
 とうとう打ち切りを決断した模様。
 1/9は「ワンピース」となっている。
・TVI「5きげんテレビ年末SP」14:30~16:50
 昨年より20分増量。

12/27(月)
・「IATスーパーJチャンネル」早くも短縮。
 他の3局は通常版。
・TVI「5きげんテレビ」は当然お休み。
 「博多華丸・大吉20周年記念お祝い頂戴ツアー」放送。
・IBCとIAT、仲良く23:40~の番組が「未定」。
¶IBC「キュンキュン~だからモテる~」AKB48の番組。TBS制作。
 IAT「バラコレ」連日放送企画の第1夜。
・NHK盛岡「ビデオ便り大賞2010」18:00~18:45

12/28(火)
・休日体制突入。
 「mitスーパーニュース」短縮版。
・mit「映画・うた魂」14:35~16:30 なぜこの時間帯?
・IAT「おぉ!信州人」15:59~16:54
 テレ朝系の「ものづくりネットワーク賞」受賞作とのこと。
・TVI「映画・黄色いライスカレー」16:55~17:50 岩手産の短編映画。
・NHK盛岡「おばんですいわて年末SP」18:00~19:00
 普段の全国ニュース枠を吸収しただけ。

12/29(水)
・IBC、UHF局のようなフリー編成。
 8:30「アマチュアゴルフIBCカップ(再)」
 9:55「女性のがんを知る(再)」
 10:50「遠野市長に聞く」
 11:20「おでんせWelcomeいわて」
  先日TVIでやった、千昌夫の外国向け番組と同種。こちらは韓国向け。
 12:00「おじいちゃんは25歳」TBSで11月に集中放送したもの。
 14:00映画「遠野物語」
 16:30「ニュースエコーSP」
・TVIでは早朝に各地の番組が。
 6:00「島根開運ツアー」「よってかれとやま」
・同じくTVI、16:30「がんばれ遠野高校」
 17:00「いわてことし2010」今年もIBCとガチンコ勝負。
・mit「いわてアスリート選手権」15:30~16:55 これなんだ?
¶めんこいテレビ開局20周年番組とのこと。
 23日に公開収録らしいが、告知してたっけ?(金澤未咲blog♪)
 七瀬龍一とかを起用してさっくり作る番組の模様。
 去年の「いわて元気TV」みたいなものかな。
 「ホーム・チーム」は今年で解散するそうです…。
・IAT「夜空のアーティスト~大曲の花火」9:55~10:50
  秋田朝日放送制作。
 「ラクティマプラス年末特別SP」10:50~11:25
  時間帯、放送時間…冷遇ぶりが気になるが、
  羊右は早く仙台に帰れるから喜んでいる?
・IBC、23:30「飛輪海SPケルビン&ジロー編」台湾アイドルらしい。
 1:30で放送終了。やる気ねー
・IAT「たけスポ~2010年末特大号」1:20~4:25 これは見たい。

12/30(木)
・IBC「マグロになりたい登山家」5:00~6:00
 タイトルだけなら謎。北海道放送制作。
・TVI「白黒アンジャッシュ」5:30~6:00
 チバテレビの番組。なぜ?
・TVI「秘密の岩手教えまSHOW」14:50~15:50
 スザンヌ、レッド吉田、ダンディ坂野出演。
・mit「元気発見!熱き八幡平エリア」14:30~15:00
 いかにもこの時期らしい番組。
・IAT「朝まで生つるべ」1:20~4:25 これもぜひ!

12/31(金)
・TVI「白黒アンジャッシュ」5:30~6:00
・TVI「わくわくDokaaaanSP」11:55~1:35
 5きげんもやって、これもやって…。
 ま、「Dokaaaan」はインフォマーシャル番組だからね。
・mit「あなろぐ大晦日SP」14:00~17:00
 「山海漬SP」17:00~18:00
 いつもながら、大晦日だけ妙に元気なめんこいテレビ。
・IAT「吉本お笑いオーケストラ」12:00~13:55
 青森も同じ。
 秋田、山形は今年も「探偵!ナイトスクープVSクイズ!紳助くん」。

1/1(土)
・IBC「森田さんの新春天気」6:00~7:15
 IBCがこれネットするなんて珍しい!
・IBC「いわてホットライン」14:30~16:24
 これがないとIBCの1年は始まらない。
 しかし、大塚アナもそろそろ「大団円」か…?
・IAT0:20~「未定」。青森は「朝までお願い!ランキング」なんだけど…
・TVI「クイズ!どっちがひろしま!?」27:14~28:09
 広島テレビ制作。地方の番組が乱れ飛ぶなぁ…

1/2(日)
・TVI「ボビー'sスタジアム」5:30~6:00
 今度はテレビ埼玉。UHFとの接触を試みているのかテレビ岩手?
・IBC「盛岡文士劇」(現代劇)12:00~13:24
・mit「FLY!はばたけ!岩手の若者たち」9:55~10:50
 県政番組っぽいなぁ。
・IAT「みちのく鉄道物語」15:00~15:55
 東北6県ネット。鶴田真由、石丸謙二郎(Na.)。制作局はIAT?山形テレビでした。
¶IAT 16:00~「お笑いアフタドゥーン」テレ朝チャンネルの吉本番組。穴埋めだろう。

1/3(月)
・TVI「ボビー'sスタジアム」5:30~6:00
・IBC「盛岡文士劇」(時代劇)12:00~13:24
・このほかはIBCに市長対談番組が2つだけで、
 各局ローカル番組はほとんどなし。

1/4(火)
・この日以降のIBC、深夜に「未定」が多い。
¶0:20~「モヤモヤさまぁ~ず2」レギュラー編成になる模様。

*余談1
「TVガイド」にはローカル番組ガイドがあるが、
青森県はローカル番組作ってるのか?と思う。
ローカル制作番組で載っているのはほとんど岩手県の番組ばかり。
青森は遅れネット番組しか載ってない。

*余談2
「ザテレビジョン」の秋田・岩手・山形版(←番組表の並びと違うんですけど…)、
文字が縦長、非常に読みにくい。
岩手4局、山形4局、秋田3局+NHK総合・教育・BS1・BS2を
見開き2ページにいっぺんに載せようとするから文字を圧縮せざるを得ないのだろうが…
確か去年までは秋田の3局は見どころページにはみ出していたはず。

いっぽう、「TVガイド」は青森・岩手版。
NHK総合・教育、青森3局、岩手4局、北海道2局(フジ系、テレ東系)。
ゆとりがありすぎて、新聞と同じく文字が扁平になっている。
読みやすい気もするし、読みにくい気もするし…

いずれ、現状のザテレビジョン秋田・岩手・山形版はヒドすぎる。

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捨てるしかない、テレビやデッキ

エコポイントでテレビの売上げが大幅に伸び、
「12月から半減、1月から一部廃止」という「脅し」も効いて、
11月には液晶テレビが大きく売れたようだ。

その一方で、廃棄されるブラウン管テレビが死屍累々…
この廃棄をどうするのか、という問題が新たに発生している。
不法投棄の例も散見され、もう「エコ」とは真逆の方向に話は進んでいる。

ただ、テレビの場合は、番組を見るだけであれば「チューナー」をつけるという手もある。
データ放送などを省略した最低限の機種なら、現在は4000円程度で購入できる。

あ、データ放送ね…最後に見たのは、いつだっけ…という人はこれで十分だろう(俺もそうか)。
ただし、最低限の機種の場合、
出力系統はいわゆる「コンポジット」(RCA端子)しかない。
赤・白・黄色、どの花見ても…ってそれはチューリップか。
そういえばコンポジットも昔はプラグがチューリップの形だったなぁなんて
昔話をしているとあっという間に長文になってしまうが。

はなから解像度では劣るブラウン管テレビに、コンポジット接続となると、
音質はまだしも、液晶ハイビジョンと比較して画質的にはいまひとつ、
いまふたつとなってしまう。

というわけで、やっぱりテレビを新調したほうがいい、ということになってしまう。
液晶テレビは劇的に価格が下がり、しかもエコポイントで普及に弾みがついた。

ブラウン管の立場はすでにかなり弱い。
これからもどんどん捨てられていくだろう。不法投棄も増えるのではないか。

そしてもう一つ、別の問題が浮上する。
録画用機器、「ビデオデッキ」「DVDデッキ」である。

アナログ放送は、地上・衛星、ともに来年で終了する。
そうなると、アナログしか受信できない旧来のビデオデッキ等もお役ご免、
ということになってしまうのだ。

もちろん、これらもテレビ同様にチューナーを接続すれば、
とりあえず録画や再生はできる。

ただし、ビデオの保有台数が減少傾向にある今、
そのうち、ビデオテープを入手するのも難しくなるだろう。
そうなると、やはりビデオデッキは捨てるしかなくなる。
その台数はいかなるものなのか。

普及台数はビデオにはかなわないが、
アナログ放送しか受信できないDVDデッキも面倒だ。
うちにも1台ある。

これも、チューナーをつければ録画はできるが、
予約がマニュアル操作になるので、
地デジ対応機種に慣れてしまうと何かにつけて面倒。

それ以上に何がいやかって、メディアに書き出せないのだ。

正確に言えば、DVD-RAMやDVD-RWには書き出せる(うちのはDVD-RAMのみ)。
しかしDVD-Rには書き出せない。

地デジ番組は「コピーワンス信号」(地デジとBSではダビング10)がかかる。
このコピーワンス信号が載せられた番組は、旧来のDVD-Rには焼けず、
CPRM対応のDVD-Rにしか書き出せない。

ところが、アナログ放送を前提にしたデッキは、
そもそもCPRMに対応していないので、CPRM対応のDVD-Rが使えないのだ。

地デジチューナー経由で録画した番組はすべてコピーワンス信号
(地デジはダビング10信号だが、古い機種なのでコピーワンス信号として認識される)
がつけられているので、ノーマルなDVD-Rには書き出せない。
いっぽう、コピーワンス信号に対応したCPRM対応のDVD-Rは、デッキが扱えない。

したがって、コピーワンスに対応するDVD-RAMを使うしかない、というわけ。

DVD-RAMは何度も使える、というのがウリなのだが、
1回焼くだけ、というものでも、この場合はRAMを使うしかない。
DVD-Rと比べるとべらぼう、というほどでもないが高いので、もったいない。
(しかもDVD-RAMはDVD-RWよりマイナーなので余計に高い)

やっぱり、「アナログDVDデッキ+地デジチューナー」は不便。
そうなると、やはりこのDVDデッキは、捨てるしかないのか…。

…日本人はいったい、何台のテレビとデッキを廃棄せざるを得ないのだろう。
レアアースとやらが取れるとしても、取れたところで利益になるのか。

地デジ化は、電波の有効利用という点ではメリットをもたらすが、
「エコ」の点では全く、不利益でしかないのである。

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老いてなお頑迷

角川書店の社長が、「東京国際アニメフェア」への出展とりやめを表明し、
話題になっている。青少年保護を理由に、
アニメ・漫画への規制条例を設置しようとしている東京都に対しての抗議である。

アニメフェアは都が主催しており、実行委員長は石原慎太郎東京都知事である。

しかし石原都知事は、都条例に抗議する会見を開いた、
ちばてつや(漫画家)らの発言に対し「そいつらはバカだといっておけ」と言い放っている。

ご存じの通り、慎太郎はもともと作家で、
ヘアスタイルが「慎太郎刈り」としてもてはやされるなど若者のカリスマとなるが
(今でいえば水嶋ヒロみたいなものである)、
自民党入りして政治家となるほか、タカ派的言論人としての活動も活発で、
その先鋒である「産経新聞」との蜜月ぶりは、
月1回に1面コラムを持つなど濃厚そのものである。

マンガやアニメについての理解はほとんどないと見てよいだろう。
アニメフェアの実行委員長もいわゆる「あて職」で、
慎太郎自身はほとんど興味がないか、むしろ忌避しているはずである。

だから、アニメや漫画を規制する条例設立に積極的に動くのもうなづける。
規制については、言われるほどの過激なものではなく、罰則もない
(いちおう、不公平とは思うが産経新聞の記事を紹介しておく)が、
今後の動向によっては警察などの介入に余地は残る。

なお、小説については「マンガほどは青少年への影響がない」として
対象から外している。

映画化されて弟・石原裕次郎の出世作となった小説「太陽の季節」
(映画には自らもチョイ役出演している)。
男が自分の陰茎で障子紙を突き破ってみせるシーンはあまりに有名である。

慎太郎にこの来歴を指摘したとて、
「小説と漫画なんかを一緒にするな」と一蹴されるに決まっている。

要するに慎太郎は「老人」そのものなのだ。
自分の世代になかったものは理解しようとすらしない。

そして一度こうと決めたらテコでも動かないのが「老人」の「最後の意地」。
同じく右派言論人でもあった、作家・作詞家の川内康範は、
森進一とのバトルを「死ぬまで」続けた。

たとえ、角川書店に同調し、すべての出展者がアニメフェアから手を引いたとしても、
慎太郎はこう言って高笑いするだろう。
「奴ら、逃げやがった」

つける薬なし、か。

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キダ・タローのほんまにすべて

先日80歳を迎えた、キダ・タローの仕事を集めたCD3枚組の豪華なアルバム。

作曲家として、常に“光り輝く”存在であった関西の至宝・キダの業績を
すべて“包み隠さず”収録。余すところなく体験できる。
レコードではないので音“ズレ”なんか当然ない。
(私の文章ヘンですか?)

これまでもCDが1枚リリースされていたが、流通から日にちが経っており、
このアルバムは登場が待たれていたものといえる。

ブックレットはCM商品やテレビ番組に関する説明、
そしてキダのコメントも丁寧に掲載されていて、親切だ。

Disc.1はコマーシャルソング、
Disc.2は関西を中心としたテレビ番組のテーマ曲、
そしてDisc.3は歌謡曲を集めている。

まずは1枚ずつケースから“はがして”じっくり聞いていこう。

Disc.1はコマソン特集。関西方面の企業が多いが、全国区の企業もある。
日清食品は「出前一丁」「日清焼そば」などは今も使われている(はず)。

デュークエイセスやボニージャックスといった
メジャーグループを惜しげもなく起用。
「かに道楽」などはつとに有名である。

関西だけかと思いきや、
仙台の三原本店(藤崎デパート隣に現存)、
宝文堂書店(ジュンク堂等に敗れ、3年前に店舗閉鎖)、
弘進ゴム(現存)のコマソンも書いている。
TBC東北放送の企画でキダがオファーされたようである。

近年の作品も収められている。2010年にできたばかりの曲も。
高齢にもかかわらずタレントとしても多忙な現在も、
活動の手をゆるめていないのである。

「アサヒペン」はサウンドロゴのメロディが現在もCMで使われており、
キダの代表作のひとつだが、
マイナーコード(短調)で書かれていることに注目したい。
リズミカルに「かてーとりょーはアッサッヒッペン!」と歌うことで、
モダンなイメージが「アサヒペン」に加わったのだろう。

その企業にピッタリ“フィット”し、イメージが“ズレることがない”
メロディづくり…キダの技を実感する。

Disc.2はテレビミュージック特集。
こちらは関西のテレビ局・ラジオ局で使われたものが圧倒的に多く、
したがって近畿の人々には耳馴染みのある曲ばかりだろう。

昔は大阪発の番組がけっこう全国でも放送されていたので、
イナカモノでも分かる曲も数多い。

「ビッグバンド出身だからこの手の曲は楽しくて仕方ない」という
「プロポーズ大作戦」は別テイクも収められた。
(Youtubeで確認したところ、フィーリングカップルでの入場テーマとして使われたもの)

全国ネット番組だった「2時のワイドショー」はイントロだけでおもわずニヤッと笑ってしまう。
「2時の夢~♪」と陽気な曲の流れる中、
画面に表示される「姑をいびる鬼嫁!」のテロップに
血湧き肉躍ったあの頃よ…司会の奥田博之氏は元気だろうか?
なお末期はアレンジし直されているが、そちらは収められなかった。残念!

しかしキダに関してよく言われることだが、「フレーズ反復」が多く使われるほか、
曲調そのものも、よく似た曲が多い。
たとえば「花の新婚カンピューター作戦」は、「三枝の国盗りゲーム」とよく似ている。

「ダウンタウンのごっつええ感じ」で、桂三枝をモチーフにした「サニーさん」
というコントでは、タイトル曲が「カンピューター作戦」だったが、
おそらく「国盗りゲーム」の音源がなかったため代用したのではないだろうか?

「ラブアタック!」「夫婦でドンピシャ!」は、
ライバル(?)山下毅郎の作風を彷彿とさせる部分もあってニヤリとさせられるが、
前者はテンションの上げ方、後者はバンジョーなどの使い方が「キダ節」である。

Disc.3はキダ歌謡曲の世界。
キダの作った歌謡曲と言えば、なんといっても代表作「アホの坂田」だが、
作品をいろいろ聞いてみると、実際はほんわかと暖かいものが多い。

テレビテーマではにぎやかなディキシー調が多く、
「ビッグバンド出身」の顔を見せるが、
こと歌ものになると、叙情的になるのである。

あの立川談志をして「この曲を書くためにキダ・タローは生まれてきた」と
言わしめる「ふるさとのはなしをしよう」はその代表格だろう。

ただ、何かにつけて「極端」なのもナニワの世界。
キダも指摘するように、もず唱平の詞の世界観はすごい。

バーブ佐竹(「顔じゃないよ心だよ」でおなじみ)「虫けらの唄」なんか、
歌い出しが「死んだおやじは 極道モンで 逃げたお袋 酒浸かり…」。
やさぐれた世界そのものである。
そこを、キダの温かみのある曲がマイルドにしている。
これを曽根幸明に書かせたら大変なことになるだろう(笑)。

幻の大阪オリンピックのイメージソング「2008年大阪花音頭」などは、
河内音頭のかけ声がコーラスで入れられるなど、
凝った作りになっていたりするし、
実はキダ・タローの真骨頂はこの「歌謡曲」にこそあったのでは?と感じさせる。

これからも、大阪の街から“まばゆい光”のように、
“明るい”曲をどんどん生み出して、
ニッポンを“照らし”つづけていただきたい。

キダ・タローよ永遠に!!


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NHK、YOUTUBEで番組配信

とうとうNHKがYOUTUBEを本格的に活用開始。

番組制作のほかに権利処理も手がける子会社「NHKエンタープライズ」とライセンス契約を結び、
アカウント「NHK番組コレクション」を作成、
過去の番組を中心に動画の無料配信をはじめた。(毎日新聞
現在、英会話番組やアニメなどがノーカットで視聴できる。

なお、NHKで運営する有料サイト「NHKオンデマンド」への誘導のため、
大河ドラマなどについては、「ショートクリップ」として、
数分間のダイジェストのみにとどめ、
続きが見たい人はコチラ、と「NHKオンデマンド」へのリンクを掲載している。

「NEPYOU」アカウントは2009年1月14日作成、となっており、
準備に約2年間もかけたことを物語っている。

受信料を払っていない人でも見ることができることについてはどうなのか、
という問題は毎日新聞でも記事にしているが、
記事にもあるとおり、受信料徴収の手法も含め、無視できない課題だろう。

しかし、NHKはインターネット活用について、不十分ではあるが、
一定の答えを出してきた、ということで評価は与えたい。

…ここだけの話、80年代のテレビ番組のオープニングだけを
大量にアップしていたアカウントが先日突然削除され、
チクショーと思っていた驚いたのだが、
削除理由が「著作権者による抗議」で、その著作権者はNHKだった。

このコレクションを始めるに当たり、
かなり著作権にはビンカンになっているようだ。

テレビ、インターネット、そして著作権。
肖像権なども含め、問題は山積み状態だが、
足踏みばかりしている民放と比べ、NHKは一歩先を進んでいる。

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ブログ市長リコール成立

「ブログ市長」として有名な、
鹿児島県の阿久根市・竹原信一市長のリコールが成立し、失職した。

1月中旬に出直し選挙が行われるが、竹原氏は出馬を表明。
選挙結果を見る限り、現市長支持派も多く、竹原氏の再任もあり得るという。(毎日新聞

組合のロックアウト、職員解雇などを行い、
得意のブログでは障害者を「一昔前なら生まれてこなかった」と表現し、物議をかもした。
取材陣に自らデジカメを向けるなど、マスコミとの関係は最悪である。

市職員の給与が高かったことや、前市長の不透明な市政などを理由に、
不透明な起用と言われる仙波敏郎副市長とともに、
現市長を支持する向きもあるようだが、
報道で見ている限り、現市長は、政治家と言うより人間がエキセントリックすぎた。

この人物が市長では、いずれ市民に対しても悲劇をもたらしたことだろう。
なんというか、「賢さ」が欠如している感じがするのだ。
マスコミを敵に回すのも、戦略があってやっていることとは思えない。

彼の市政は、確かに市民にとってはある意味痛快な部分もあり、
それで支持を集めているのだと思う。
目先のカタルシスで、将来が見えないようではいけない。

確かに、このくらいの「劇薬」が阿久根市に必要だったのかもしれないが、
竹原市政が続けば、またよからぬ出来事が起こるはずだ。

閉塞した世の中。第二、第三の竹原市長が生まれるかもしれない。
いやはや…

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笑っていいかも!?

NHK教育で、障害者向けバラエティ番組として放送されている「バリバラ」の
特別編として、土曜日に放送された「笑っていいかも!?」。

テレビ欄には「鈴木おさむ」やら「ザブングル加藤どっきり」など、
およそNHK教育とは思えない見出しが並んでいた。

当日は「FNS歌謡祭」のために「めちゃイケ」もなかったので、
よけいに気になった。

障害者が主役のお笑い…これは画期的すぎる。

障害者といえば、なにかと「きれいな存在」のように美辞麗句でまとめようとするが、
「障害者が笑いの対象」になってもいいじゃないか、
そういう精神に「あっぱれ」と思った。

よし、たっぷり笑ってやろうと思ったのだが…
残念ながら、笑えなかった。

テロップの入れ方などが、思い切り民放を意識していて、
かえって無理をしているな、という印象を抱いた。

それ以上に、やはり障害者のビジュアルが強烈なのだ。
脳性まひの人などは、見慣れないと、TVの絵面には「しっくり」こない。
なんかやっぱり「感動ドキュメント」的なものを感じ取ってしまう
(本人は、かなり冗談めかしたことを言っていても、だ)。

M-1を模した「SHOW-1グランプリ」なるコーナーでは、
障害者がピンで、あるいはヘルパーや医者らとコンビを組んで、
漫才やコントなどを披露するのだが、やはりネタ自体は稚拙で、
人を笑わせるレベルではない。
その上に、「ビジュアル」がどうしても笑いのハードルを上げてしまう。

あげく、ネタが飛んで泣いてしまうヘルパーを障害者側がなだめるシーンまで
そのまま放送しちゃうもんだから、ますます引いちゃったし。(笑)

…ただ、この番組を放送した意義はとても大きいと思う。
「障害者で笑っていいんだ」という意識を、視聴者に植え付けるという意味で。

「障害者運動会」では、普段体を動かすこともないような人々が七転八倒し、
あげく、スタジオで進行役を務めていた車椅子の女性は
粉をかぶる罰ゲームに興じていた。

「障害者バラエティ」を模索し、実行する姿は実に潔い。
あっぱれである。

しかし、苦情も多く寄せられたと思う。
NHKはまさに「賛否両論」覚悟でこの番組を放送したのだ。

そしてこの企画は、NHKでしかできない番組である。
商業放送である民放では「障害者バラエティ」など絶対に不可能。
制作したのは大阪放送局だそうだが、やはりさすが笑いの街・大阪である。

今回はスタッフの気合いが空回りした部分もあった。
中盤の討論も余計、蛇足だったと思うが、
今後も、こういう種類の番組を作っていってほしい。
そのうち、「障害者の笑い」が認知されることだろう。

「ビジュアル」についても、慣れの問題であって、
そのうち、脳性まひの芸人が我々を笑わせるようになるのかもしれない。

「いじめ」につながらないようにする配慮などは必要と思うが、
「笑い」と「障害者」はつながっていくだろうし、つながるべきなのだ。

「不謹慎だ」「障害者にお笑いなんて」などと言う奴は疑ってかかったほうがいい。
障害者にまつわる問題すべてから目を背けようとする奴だ。間違いない。

障害者だって、たまには人にイタズラしてみたいし、
エロいこともしたいに決まってる。そりゃ、人間だもの。

人の笑った顔が見たいと思うことは
それ以上に至極当然なことではないか?

障害者を見るとみな「かわいそうだ」という顔をしがちだけど、
「この人面白いね」と思われたほうが百倍うれしいに決まってる。

ただ、人を笑わせるのは案外難しい。
泣かすのは驚くほど簡単であるが、笑わすのは難しい。

でも、そこにチャレンジする障害者をもっと見てみたい。
次回こそ、笑っていいかも?

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【架空】美川憲一・ひとり紅白歌合戦

松の木ばかりが松じゃない…という歌があるが、
渋谷ばかりが紅白じゃない。

今年の大晦日はNHKホールに呼ばれなかった美川憲一が、
密かに自ら“紅白歌合戦”を企画・立案。
坂の上の渋谷に対抗して、谷の底の四谷新宿区民ホールを借り切った。

大晦日…客席は満席。夜8時、ミラーボールがきらめく中、
拍手とともに、総合司会を務める美川憲一が登場。
「ここに来なかった人は、来年どうなるかしら、ねぇ~!」と、
鈴々舎馬風を思わせるトーク・ジャブ。
いよいよ、12時まで続く夢のステージの始まりである。

美川憲一総合司会と書いたが、以降、
出場する歌手はすべて「美川憲一」であることにご留意頂こう。

先行は白組、美川憲一。もちろん「さそり座の女」で。
いまも、美川自身の出囃子と化している。
発表当時と今では歌い方がだいぶ違うところにも注目したい。
はじめはスタッカート気味で正確に歌っていたが、
現在はだいぶゆったりと間を取って、しかしリズミカルに歌っている。

紅組・美川憲一もヒット曲「柳ヶ瀬ブルース」。
舞台は岐阜市ということを知る人はあまりいない。
実は作詞作曲を行った某歌手の、
内省的な思いに地名をあてはめただけだそうで…。

白組2組目・美川憲一で「おだまり」。
IKZOこと吉幾三が紡ぐ、
独特のわかりにくい歌詞とキャッチーなメロディで聴衆の心をグッとつかむ。

紅組の美川憲一も明るい曲調の「幸せになりたい」。
「どうしてワタシは、ついてないの ナニからナニまで、ついてないの」という
取りようによっては微妙な歌詞で始まる。
「ウッ!」というコーラスも軽やかなスロー・マンボ。

攻守交代し、「女の歌」対決。
紅組・美川憲一は明るく「想い出おんな」。
戦前の流行歌を思わせる、やや時代めいたメロディに乗せ、
「いいじゃない、いいじゃなぁぁい~」と女心を描き出す。

いっぽうの白組・美川憲一は「ナナと云う女」。
夜の町に生きる女の悲しい人生をえぐり出す佳曲。

ご当地ソング対決。
紅組の美川憲一、「新潟ブルース」。
ベイスターズは来てくれなかったけれど、面影があればいいのさ。

白組・美川憲一も雪国、「釧路の夜」。
女心も知らないで…釧路はきょうもしばれる。
なお、両曲ともに雪ではなく「霧」の情景だったりするのだが。

ここでアトラクション、応援合戦。

紅組は、はるな愛の招聘を予定していたがスケジュールはすでに埋まっており、
急遽、美川の家僕、桜塚やっくんにオファー。久々の仕事だと鼻息荒く登場。
得意「スケバン」ネタを披露するも、失笑のほうが目立つ客席。

「なんだよ!! 恥かかせんな!! 顔が真っ赤になっちゃったじゃねーか!」と、キレるふりをしながら、
「真っ赤…? そうか、赤だ! 紅組の勝利だ! バンザーイ!」と、ここでシメればよかったものを
「整いました!」と今さら謎かけ。「紅組とかけまして、入浴ととく。
その心は…“あか”を落とすのが大事でしょう…あっそれじゃ白組だ」と
やはり女装キャラでしかないことを露呈。ますます顔を赤くしてソデに引っ込む桜塚であった。

白組の出し物は、神田うのによる模擬結婚式。新郎役は美川が相務める。
「貧乏な下級市民のみなさんもパチンコエスパスに来てね~!」と
パチンコ玉をあしらったドレスを重そうにひきずりながら、
「白く光るパチンコ玉は、集めて換金できるから白組の勝ち~」と
ストッキングの袋を3つか4つ客席に乱暴に投げつけながら、
うのは豪邸に消えていった。今夜は金箔入りの年越しソバでもすすりながら、
懲りずに続ける結婚式の相談でもするのだろう。

格差社会を見せられた後は、陰鬱曲対決。
紅組・美川憲一「お金をちょうだい」。
今年鬼籍に入った星野哲郎による詞。
どんだけアップテンポにしても、EXILEには歌えまい。

白組・美川憲一は陰惨の真打ち「三面記事の女」で客がどん引き。
ドラマの巨匠・久世光彦による歌詞はとにかく凄い。ホラーの世界。
AKB48なんて生ぬるい。何がアイウォンチューよ。こっちは自殺未遂よ。

紅組・美川憲一も負けじと久世光彦で「スカーレット・ドリーマー」。
まれに見るロック風味の珍曲である。作曲は都倉俊一。
一部を除き、全く世に知られていない曲であるが、客席は盛り上がること必至である。

有名人作品なら、ということで白組は美川憲一「」。
松山千春の作品である。
歌い出しが「愛の地獄で…」。
美川にピッタリの世界観を持つ詞と曲に仕上がっている。
千春が、美川さんも俺のようにスッキリと…と言ったかどうかは定かではないが。
なお編曲は服部克久である。

ここで「MHKニュース」コーナー。
美川憲一・今年の十大ニュース。「新しい冷蔵庫買ったのよ~」
「思い切って50型の液晶テレビ買ったのよ~」
「うのとハワイに行ったのよ~」などのどうでもいい情報を。

再度攻守交代、ひきつづき白組の美川憲一は、
紅組に負けじと女歌を繰り出す。「おんなの朝」。
夕べあんなに燃えながら、男は背中を見せるだけの、一夜の恋。
時刻はそろそろ夜12時だが、女の夜明けも、そろそろね…。

つめたい男には返す刀で斬りつけろ。
紅組は美川憲一で「双子座生まれ」。
作曲は「さそり座の女」と同じ中川博之。
「星座シリーズ」を作ろうとしたらしいが、この2曲で終わっているのがなんとも…。
ちなみに美川自身は「おうし座」生まれである。

いよいよトリ対決、白組美川憲一は「駄目な時ゃダメよ」。
実は泉ピン子のカヴァー。「ハニーシックス」の三浦弘の作。
一時どん底を見た美川が再ブレイクを果たした時期のリリースであり、
バブルな雰囲気も漂うが、人生の儚さ、無常観も表現している。

白組トリということもあり、ここまで封印してきた“豪華衣装”を披露。
エリカ様にひっついていた奇妙なオカマ軍団を引き連れて、
上海万博の日本館をイメージさせる全長10mに渡る巨大装置の中で、
奇妙な形の帽子をかぶった美川が下からせり出してくる趣向。

歌い終わり「駄目なときゃ、だめよ~」と美川がつぶやくと、
「パーン!」とクラッカー音とともに金銀のテープが観客席に広がった。

まだ「ゆく年くる年」には早い…。
これに紅組の大トリ・美川憲一はどう返すか!?
やっぱりこれしかないだろう、「さそり座の女2010」。
総勢100名のコーラス隊を従えた壮大なイントロの中、
美川とともに、コロッケ、そのまんま美川、葉月パルが勢揃い。
「ゲゲゲの美川よ~」と三者三様の妖しさを表現。

コーラス隊、美川隊、そして美川本人…
四谷区民ホールのカオスは頂点に達しようとしている。

「一途な星よ~」と美川が万感の思いを胸に歌いきるその後ろで、
低音花火がバシャバシャと火花を飛び散らす。

パルは「へっぽこへっぽこピー!」と繰り出せば、
コロッケも「あっぷるるる~」と千昌夫になったり、
鼻をほじった指を口に入れたりとやりたい放題の
大荒れのステージで、2010年は幕を閉じようとしている。

客席からは万雷の拍手がいつまでも鳴り止まなかった。
いつしか、遠くから除夜の鐘が…。

2011年こそ、渋谷で歌え、美川憲一!

…え、勝敗は、って?
全部美川本人だからつくわけないでしょうが。

※この文は、フィクションです。

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メルマガ地獄

何を言いたいか、分かりますね。(笑)

メールソフトを起動すると、受信するメールのほぼ100%がメルマガである。
整理しても整理してもおいつかない。

とくに楽天のしつこいことったらない。
買い物しただけで自動的にメールを押っつけてくる。
解除しても、次回買い物をした際に、勝手に登録してくれる
(実際には登録しないようにできるのだが、忘れてしまいがち)。

解除しようとすると「特典が受けられなくなります」と脅迫(笑)するので、
解除も出来ない。いやはや…

たいへん重要な内容のメールを、
メルマガの波の中で見落としたことは、一度や二度ではない。
楽天はこのことをよく考えるべきである。

そんなこと知ったこっちゃねー、
おっと楽天の社内公用語を使用すれば「Out of Business.」と言われてしまうのだろうか。

携帯電話だってそうだ。
ポイントサービスなんかに登録すると、まあしつこいしつこい。
ヤマダ電機にマクドナルドに…。

家電、そんなに買わないし。
大体家電をヤマダ電機からしか買わないわけじゃないもの。
だからヤマダ電機からメールが来ても、音を鳴らさないように設定した。

つい先日携帯電話を変えた(というか、携帯電話会社自体を変えた)ので、
メルマガを送りつけてくるのはヤマダ電機だけになった…と思ったら、
今度は携帯会社もメルマガを押っつけてくる。これも強制。

情報の波は、人間を溺死させるつもりか。

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