岩手日日新聞を考える
最近県南部に出張する際、岩手日日新聞を買い求めることが多い。
まあ、お土産感覚で購入しているわけだけれど。
朝刊のみで、1部は80円とかなり安い。
岩手県外や盛岡以北の人にはなじみのない新聞である。
説明すると、岩手日日新聞社は、宮城県境の一関市に本拠地を置く新聞社。
その名の通り岩手県を対象とする新聞…に見えるが、
実際は「岩手県南」を対象としている。
核は岩手県南のニュースである。
1面は基本的に一関管内のニュースを主体に掲載する。
ほかは、盛岡管内のニュース主体の「県内」面のほか、
小規模な地域紙と違い、「国内外」面、「スポーツ」面もある。
そして地域面であるが、「花巻」「北上・西和賀」「胆江(奥州・金ヶ崎)」
「一関・両磐」と4ブロックにわけ、
それぞれ1面ずつ使い、地域のニュースを掲載している。
といっても、しょせん岩手。ヒマネタが多い。
なお、地盤である一関については2面を使用している。
岩手日日の特徴のもう一つが、一関管内で配布する本紙のほか、
「はなまき」「きたかみ」「たんこう」とそれぞれの地域版を発行していること。
1面もそれぞれ差し替えていると思われる。
また、先述の地域面は、それぞれ配布する地区のニュースが、
テレビ面の裏(他紙ならば社会面に相当)にくるように並び替えられている。
このように、県民紙と地域紙のハーフ&ハーフ的な性質のある新聞といえるが、
中途半端な印象も否めない。
全国ニュース、経済ニュースはそれぞれ1ページしかなく、心もとない。
岩手のニュースも、基本的には盛岡発であり、
県北や沿岸のニュースはほとんど載っていない。
日日の強みである地域ニュースであるが、
これも先述通りヒマネタばかり
(まあこれは競合する岩手日報も同じだが)。
地元の婆さんがゴミ拾いしかとか、だからどうした的な記事は、
さほど興味を抱かせるものでもない。
そもそも、一関の人が花巻のこどもクラブ活動に興味を示すかどうか。
宮古や二戸のことは、どうでもいいのか。同じ岩手なのに?
いまさら南部藩と仙台藩でもなかろう。
個人的には、名実共に県紙である「岩手日報」と
比較してみたとき、非常に貧弱な印象を抱く。
いまの岩手日報と岩手日日新聞では、差がつきすぎている。
中途半端な印象のある紙面は、ぜひ改革してほしい。
たとえば、地域版については、
配布地域だけに折り込む地域面を作って、
おもいっきりヒマネタなニュースをそこに載せてもよいだろう。
また、岩手県内のニュースをもう少し幅広くフォローしてほしいもの。
今もいるかもしれないけど、久慈とか釜石などにも通信員を配置して
もう少し岩手県南以外のニュースをフォローできたらよいと思う。
いまから盛岡進出することもないだろうし(支局はあるが配達はされていない)、
こんな時代にいまさら岩手日報に伍するほどの地位は得られないとしても、
「岩手」の名を冠しているわけだから、
「岩手の新聞」として誇れるような紙面にしてほしいものだ。
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