夏の落語会~残暑お笑い申し上げます
本日、花巻市文化会館にて。
1100人のキャパ、入りは7~8割ほど。後ろには空席多し。
まあ、落語だからね…動きがないから遠くから見るのは辛いものがあるし。
一昨年、「笑いの忘年会」に行って以来である。
忘年会は今年も開催するようだ。
開演ブザーが鳴ってからもしばし待たされて開演。
前座は柳亭市也。その名の通り市馬のお弟子。
「牛ほめ」でご機嫌を伺い、そこそこの笑いを取り客を温める。グッジョブ。
続いては柳家花緑。いきなりのビッグネーム、めくりで名前が出ると拍手が。
いつもの笑顔で登場の花緑、「おじいちゃん」ネタのマクラで客の心をがっちりつかむ。
晩年、先代小さんが携帯電話を持たされたときのエピソード、
鈴々舎馬風から電話がかかってきて「どうして俺の居場所が分かるんだ」。
たたずまいも言動も、落語の登場人物そのもののような人だった、と。
そんな長めのマクラで笑いをかっさらいつつ、噺は「蜘蛛駕籠」。
やはり知名度のある噺家は客のリアクションも違う。
そして、柳家さん喬。ご存じ、喬太郎の師匠である。
爆笑派の喬太郎と比べると本格派のフンイキで、地味なイメージがあったが、
いやいやなかなかどうして。
マクラではワインのテイスティングの滑稽な模写で大爆笑を巻き起こした。
根多は「幾代餅」。「紺屋高尾」のバリエーション。
独特の間で客をぐいっと引き込ませた。
この師匠にしてあの弟子あり。
仲入り。トイレから戻ると、
市也と、女性の前座が出てきて、サイン色紙の抽選会を進行。
「忘年会」のチケットを併せて買った人に権利があったようだ。
女性の前座は花緑の弟子、柳家まめ緑。後半の高座返しを務めた。
後半はまず色物、三遊亭小円歌。おなじみ三味線漫談。
のどの調子がよくなかったようで頻繁に咳をするが、
演じる最中は一切それに触れないプロ根性で。
「圓歌に触られた」「楽屋はみんなおじいちゃん」など、
おなじみのつかみの後、出囃子メドレー、両国風景。
ラストは美麗なるかっぽれで魅了。投げキッスで退場、可憐なお姉様であった。
主任は大御所、三遊亭圓丈。
狛犬の紋の入った裃で堂々の登場。
公式ブログにもあるとおり、昨日には都内でネタ卸しを敢行したとのこと。
ムービー落語「タイタニック」。
しかし年で覚えられずカンペ5枚を広げた…ってほんとかね?
最近の犯罪史「86歳が59歳を刺す」、
86歳といえば林家彦六、
もしこの犯人が彦六師匠だったら…ということで
「おンまえを~刺すよ~ん」。
このマクラどこかで聞いたような…。
でももちろん客席は大ウケである。
途中名古屋弁の話をするので「名古屋版金明竹」かと思ったが
やはり新作で「遙かなるたぬきうどん」。
題名だけは知っていたが、圓丈らしい荒唐無稽なストーリーであった。
ガシッ、ガシッとマッターホルンを登攀し、
頂上で待つ常連客にたぬきうどんを振る舞う足立区のうどん屋。
結局その常連客と共に、雪崩に巻き込まれ、
自分も不帰の“客”となるが…というメチャクチャな噺。
後半にヴォルテージを上げ、
マイクに大声を叩き付けるアグレッシブな高座はうるさいほど。
ピッケルを突き立てる仕草は扇子2本を使用。
扇子2本の使用は通常あり得ないが「新作40年もやっていると許されるのです」。
「でも本当は…」懐にもう2本扇子を隠し持ち、計4本の扇子を取り出して
「これで占いもできるんです」といって扇子の1本を広げ、
「瀧川鯉昇…ハズレ」。不覚にも笑ってしまった。
奇想天外なオチで最後まで客を自分の世界に引きずり込んだまま、
太鼓の音色と共に緞帳が下りる。
最後まで頭を下げ続ける圓丈の姿を目に焼き付けつつ、会場を後にした。
これで2000円なんだから、つくづく、素晴らしい会である。
※もっと詳細にレポートされている方がいますのでそちらを参考に…
(なんとなくはじめました(つれづれなるままに))
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