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LOVE SAVES THE EARTH

Lovesavestheearth
いやぁ、とうとう手に入れちゃいましたわ。
あと1ヶ月で盛岡公演を行う、大野雄二御大らが
日本テレビ「24時間テレビ」立ち上げ時に編んだ曲をまとめた、
1978年リリースのLPレコードを、
そのままCDとして復刻したもの、とのこと。

ビクターの音源を、ブリッジという復刻版を得意とする会社が復刻。
最初は楽天の某ショップで買おうとしたが「入荷不可」という
なんだそりゃな返事を得て、ブリッジの直販を直接利用した。
こちらも注文からしばらく待たされたが、本日、無事到着した。

ジャケットはよくあるプラスチックのものではなく、
完全に「紙」。この中にCD本体と、ライナーノーツがはさまれていて、
これもレコードのものを擬似的に復刻している。

ライナーの執筆は、24時間テレビの仕掛け人、都築忠彦。
テレビ界の巨人と言われる井原高忠とともに当番組を立ち上げたが、
92年、大野御大の曲と共にお役ご免となっている。

都築・大野降板後は加山雄三&谷村新司の「サライ」が使われているのは
周知の通り。(あとは「負けないで」もかな)

YOU & EXPLOSION BANDのメンバーもジャケットに何名か書かれている。
サキソフォーンには「ジェイク・コンセプション」の名が。
「サタデー・ウェイティング・バー」の「やあジェイク」ですよね?

また復刻ライナーとは別に、大野御大へのインタビューを織り交ぜた
別のライナーも添付されている。
こちらによるとやはりトランペットは数原晋だそうである。
(なお「地方局では今も大野の音楽が使われている」…とあるが
少なくともテレビ岩手ではもう一切使っていない)

というわけで、以下は各トラックごとにご紹介。

(1)LOVE SAVES THE EARTH
言わずと知れた、「24時間テレビ」1977年~1991年メインテーマ曲。
YOUTUBEには最後に使われた1991年の映像とともにアップされているし
これをもとに一度感想文も書いたので詳しくはそちらをどうぞ。

(2)BIRDS AT THE BREAK OF DAWN(鳥たちの朝)
ワンコーナー「世界の福祉・日本の福祉」のテーマ曲とのことだが、
アルトサックスが流れるような旋律を奏で、正直福祉という感じはしない。
女声コーラスが鳥のさえずりのように「チュチュチュ」と歌い、
後ろでは御大自らアープオデッセイ?をピャー~と鳴らし続ける。
「不二子ちゃん着替えのテーマ」と呼んでもよい、典型的大野メロディ。

(3)THE LOST WORLD
24時間テレビ日曜日午前の定番だった、手塚治虫アニメ。
「100万年地球の旅・バンダーブック」の劇中曲。
ハーモニカを基調とした、ウェスタン風の曲調である。

(4)PINKY ROSY PRINCESS
上記と同じ「バンダーブック」の劇中曲。
フルートとクラリネット(コーラングレ?)のアンサンブルを
ハープがやさしく包み込む佳曲。
ただし…大野御大ファンならお気づきになると思うが、
「ルパン三世」のサントラ不採用曲を録り直したものである。
ルパン三世クロニクル1978MUSIC FILE「M-28」)

(5)FLYING THROUGH TIME
「SF的テレビショー・2001年未来の旅」テーマ。
ほかも同様ではあるが、1時間だけの枠なのに(参考)ちゃんとしたテーマ曲を与えられるとは…
2001年から、もう10年経過しているのだが。

(6)2001年愛の詩
これは大野御大の曲ではなく、ジャケにも使われているピンクレディーの歌。
ということでもちろん阿久悠&都倉俊一である。
都倉といえばギックリ腰…いやいや、先日JASRAC会長に就任したことでも知られる大作曲家。
阿久はわざと古めかしい言葉にのせ、
1999年に「愛」という言葉が「ようやく」なくなるのだ…と綴る。

なお英語タイトルは「RADIO UNIVERSE CALLING」。
由来は不明であるが、なぜかあのクリス松村がブログで
分かったような口ぶりで解説しているのを見つけた。

(7)GO! SPACE CRUISER(宇宙の曳航)
これも「バンダーブック」の曲。
第2回の「24時間テレビ」ではオープニングテーマに採用されている。
なおこの曲も「ルパン三世」のサントラから持ってきた曲である。
(ルパン三世クロニクル1978MUSIC FILE「M-6T2」「M-6B」「M-9T2」ほか多数)

(8)SPACE OMEN
「バンダーブック」劇中曲。
8は危機感を煽る感じ、エレキとベースが地獄から叫びを上げるイントロを聴けば、
大野御大の作とは思えぬハードさ。だが、自由に奏で続けるサックスや、
当時の御大がお得意としていた「不規則電子音」こそまさに、「大野印」の落款である。

(9)S'IL VOUS PLAIT(優しい関係)
「シルブプレ」ですね。優雅な曲調。
3拍子のワルツ、かと思ったらなんと「5拍子」。
「見たこともない生物が繰り広げるパーティ」のBGMには
なんだかしっくり来るのである。

(10)この星をあなたに
24時間テレビ全体で使われた曲とのことだが、
あまり耳なじみがない。地方局で使ってなかったからかもしれない。
歌は山口ますひろ…あまりピンと来ない。
ネットで調べてもあまり情報はない人物である。

(11)COSMIC COCKTAIL
洒落たアップテンポの曲。夜11時、ビル群の合間を駆け抜ける、
赤いスポーツカーが目に浮かぶ…が、
実は「ギャグマシーン・タモリ博士の宇宙的な愛情」という
コーナーのテーマだそうだ。

(12)愛はマジック(MAGIC FEELING OF LOVE)
ザ・バーズによる歌唱。おなじみ奈良橋陽子による8割方英語の歌詞を
ジャピングリッシュで歌いこなすザ・バーズがまたまた何とも言えない。




いちいち1時間程度のコーナーのためにテーマ曲を書いていたりするが
当時の大野雄二は映画にテレビにCM音楽に、多忙そのものだったはずで、
そんな中でもこれだけの曲を書きこなすわけであるから、
番組立ち上げ時の「気迫」が伝わってくるようだ。

ピンクレディーの曲を含め、「24時間テレビ」という
局を挙げての一大プロジェクトの「完遂の証」としても、
このCD(元はレコードだけど)には価値がある。

いまや「ジャニタレのハク付け」「タレントのマラソン大会」に
成り下がってしまった同番組のスタッフには
もう一度このCDを手にとって初心を顧みて欲しいものである。

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