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なんのための政党か

「そっくりマニフェスト」は悪くない』(日経ビジネスオンライン)。
元銀行マンの経済学者、竹中正治(龍谷大教授)が書いた文。

難しいごたくをいろいろと並べているが、要するに、
「民主党と自民党の政策が似てしまうのは、ある意味致し方ない」
「私利私欲で動くのでなく、民主も自民も日本のために頑張ってネ」ということらしい。

まあ、それだけならばテレビでさんざん言われていることなので、
取り立てて紹介するほどの価値もない文章であるが、
「それ以外の政党を切って捨てている」ところが気になったので、
ここで取り上げる次第である。

社会民主党は「安全保障のアの字も考えてないアホ」、
日本共産党は「昔も今も経済無知、大企業批判はバカの一つ覚え」
(もちろん実際の表現はグッとマイルドである)と手厳しく、
文末に至っては「民主も、うっとうしい国民新党なぞ踏んづけちまえ」と片付けている。

これらの党は、見聞も広めずに現実離れしたことをわめいているだけの
一種のパラノイアだ、と言っているに等しい(と一読して感じた)。

竹中の言うことを真に受ければ、
社民も共産も国民新も、この世に要らない、ということになる。

確かに、自民党と民主党が両方とも是認すれば、
いくら上記の党が反対しても意味はない。

日本から基地がなくなったらどうなるのか答えない社民党。
大企業批判ばかり繰り返し、現実を見ない共産党。
竹中の言うことは至極ごもっとも、という気もする。

では日本人の100%が自民or民主の支持者になって、
ほんとうにいいのかどうか。

竹中が言うとおり、現在は民主党と自民党のマニフェストは似通いつつある。

そろって「消費税10%」を掲げ、パクったのなんだの、と
タニガキくんがメガネを脂ぎらせて叫んでいるが、
いずれ、消費税に関して言えば、両党の言うことは一致している。

日本中全国民が自民or民主支持になれば、両党の意見が一致したとき、
誰も反対する人間はいなくなる、ということになる。

「何でも反対・社会党」と言う言葉があったが、
一党独裁的な世の中の恐ろしさを、日本は知っているはずなのだ。
だからこそ、共産党や社民党が生き残っている。

公明党とか幸福実現党とか、宗教がかった方々(笑)もいるが、
それはそれでアリなのだろう(今の日本の憲法では)。

「訳の分からないことを叫び続ける、要らない政党」と
切って捨てるのは簡単だが、多様な意見を認めることもまた、必要である。
それが我が国のよいところなのだ。

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