TOYOTA~アメリカと岩手
リコール問題で揺れるトヨタ。日本国内でも騒ぎになっているが、それ以上にアメリカでトヨタはピンチに陥っている。
公聴会で議員が「メイド・イン・ジャパンは傷ついた」と言って見せたあたり、おそらくトヨタではなく日本という国の価値を棄損したかったのではないか、と。
アメリカはもう日本を見ていないのかな、中国やインドと組みたいのかな、などと思っちゃう。
なんだか、毎日や産経を蹴落とすために朝日・日経と手を組んだ読売新聞みたいだね。
…まあそれはおいといて、いずれトヨタは苦境にある。
アメリカでの地位が落ちれば、トヨタは存続の危機にすら陥るであろう。
岩手も無関係ではいられない。なんたって、金ヶ崎町ではアメリカ向けの車を作っているのだから。
「関東自動車工業岩手工場」という、トヨタ系列の工場が、金ヶ崎というド田舎にある。
そこでは、日本はもちろん、アメリカで売るための車も作っているのだ。
トヨタも関東自動車も、ろくな情報公開をしていないので、その事実を知る一般県民は少ないが。
(数少ない資料があった。(財)道央産業技術振興機構による視察会の報告)
平成大合併で、北上市や奥州市にはさまれて、金ヶ崎町が安泰だったのはそのためである。
ただ、金ヶ崎では、首都圏や愛知から貨物列車で持ってきた材料を組み立てているだけで、周辺に産業が興る段階にはなっていないのだという。
岩手の中小企業が、トヨタの水準に追いついていないのである。
いまのところ、関東自動車一社がドバッと税金を払って、金ヶ崎町は維持されている。(ほかに富士通や塩野義製薬の工場もあるが)
トヨタの車がアメリカで売れなくなれば、関東自動車は、こんな岩手の片田舎にいる必要はなくなる。
金ヶ崎町がどうなるか、岩手がどうなるか…想像すると恐ろしい。
アメリカで苦境に立つトヨタ自動車を、遠い国のことだから…と、無関心ではいられないのである。
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