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根拠のある格差

BSジャパンで「ガイアの夜明け」を見る。
この日のテーマは「デフレと闘う外食産業」。
いくつかの事例を取り上げていた。

登場した企業は、デフレの中でも売り上げを伸ばしている。
そしてそれは、たゆみなき努力のたまものである、と…。

そんな中で、目を引いたのは茨城県の和風ファミレス「ばんどう太郎」。

高齢者を意識したメニューが好評だという。
しかしデフレの影響には勝てず、2009年は売り上げを若干、落としている。

「切り込み隊長」的に画面に登場したのは、営業部長の男性。
創業者の息子で、32歳という若さ。

「だっぺ会」という、茨城県の外食産業のオーナー会にも、
父である社長とともに顔を出す。
だっぺ会の縁で、他社とのコラボレーション企画の立ち上げにもかかわっている。

ホテルの宴会場らしき場所で行われている決起集会で、壇上に上がり、
社員達に向かって汗をかきかきゲキを飛ばす。

とある客足の落ちた店に指導に行く部長。
「7分間で料理を作る」という社内規定を、案の定守れていない。

「7分超えてんだけど!」と厨房方に注意をする。
なるほど、客を待たせるようじゃ、売り上げも伸びない。

とうとう「堪忍袋の緒が切れた部長」(とナレーターの蟹江敬三)。
閉店後、店長と接客係を呼びつけ、叱りつける。

「やる気がないんなら、辞めた方がいいぞ!」
シュンとなる店長と接客係。おそらく部長よりも年上である。

店長のユニフォームの背中に書かれた、「親孝行」の文字が、哀愁を誘う。

激昂する部長は、番組スタッフに向かって「撮らないで下さい」と告げる。
カメラがいると叱れないのだろう。
この後、どんなカミナリが落ちたのか…。

キツい映像だなぁ、と思った。
「年下の上司に叱られる」ってこういうことかと。

しかもこの部長は、社長のセガレ、「ボンボン」ではあるのだが、
遊びほうけているわけではない。

父の薫陶を受け、「帝王学」を肌で学び、
それなりに地位を与えられ、責任もある。
そして実際にその責任を果たしている。

根拠なく、店長を叱っているわけではない。
部長は厨房にいても「いらっしゃいませ~!」と大きな声を張り上げる。
接客を誰よりも知る「プロ」である。

たかだか数千万円レベルの仕事も満足に出来ない店長と違い、
数十億円を動かす現場に立つ部長には、反論できない。

「おぼっちゃんのくせに」、とは言えないのだ。
だから「年下に怒られる」ことを、店長たちは甘受せねばならない。

最初から地位を与えられ、そして人一倍努力している人には、
何も言い返せない。

地位もないし、努力もしてない事例が、
テレビの前にいるからよけいに身にしみる映像であった。

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