不来方名人寄席2010
久々に岩手県内で落語を鑑賞。
(先々週は桂米助(ヨネスケ)・笑福亭鶴光・三笑亭夢之助の落語会が
盛岡劇場であったようだが(風街ブログ)、
開催を知ったのは当日、すでに会が始まった時刻であった)
岩手県民会館大ホールにて、午後1時半~3時半過ぎまで。
主催はIBC岩手放送。
同局・瀬谷佳子アナウンサーの館内放送ののち、
定時にスタート。1階は少なくとも95%の入り。年齢層は高め。
クレジットにはないが、前座として「三遊亭楽大」登場。
一昨年の「とうぎんお笑い寄席」同様、「伊集院光の前名」のツカミの後、「狸の恩返し」
(サイコロではなくお札に化けるほうの噺)。
続いて、トリオの歌謡漫談「トリオ・ザ・シャーマン」。
ポスターにあった写真よりも老けているジジイ(笑)がリーダー&三味線。
40過ぎ?の盛岡出身という女性がリードヴォーカル&狂言回し&ベース。
そして、「函館出身19歳」の女の子が小ボケ&アコーディオン。
そのアコーディオンには「若葉マーク」が貼られていた。
確かにやや演奏が怪しい部分があったが、
ベースのお姐さんも少し間違えてたような・・・^^;
爺さんが強烈な訛りで年寄りの客いじりを行い、
ところどころで下ネタを入れつつ、
懐メロや民謡なども交えてご機嫌を伺う構成。
最後は笑って長生きしろよ、と毒蝮チックにシメる。
リーダーの爺様「南部五郎」は、
浅草でデン助劇団にいたこともあるのだそうだ(盛岡タイムス)。
声はムニャムニャだったが、70歳とまだ若く(ホントか?)、
ラストではほぼ上半身裸になり、軽快な足取りで下手にハケていった。
仲入り前のラストは「便所でおしり」の三遊亭小遊三。
岩手は沼宮内出身という奥さん、きょうは「日光に行ってる」とのこと。
笑点メンバーの裏話トークでがっちり心をつかむ。
「こん平師匠は卓球でリハビリして、ラリーを170回やるまで回復したんだけど、
肝心の声が…」と笑いを取る(最後はフォローしてたけど)。
楽太郎いじりをやっていたら、期待通り、
白とっくり&ジーンズ姿の楽太郎が下手から出てくる「ハプニング」も。
噺は「やかん」。歴史上の人物の長い名前をよどみなく言って見せたり、
いろいろと見せ場を用意しつつ。噺自体はWikipediaにある通り。
サゲは「やかん頭」のほう。
仲入り。
トイレに行列ができていたが、男子のほうはキャパがあるため
スムーズに流れていたが、女子はそうもいかなかったようす。
休憩終了までに間に合わなかった客もいたのでは。
開演前にも行ったのだが、県民会館のトイレは
1フロア下にあるため、階段を降りねばならず、
杖をついたお年寄りが歩くのに難儀していた。
車椅子の客とかは、どうするんだろう…。
仲入り後、堺すすむ登場。
もちろんギター片手に「なんでかフラメンコ」。
得意の「トラックから101キロで逃げた婆さん」など。
しかし、ギターの音を拾うマイクの音が大きすぎ、
すすむの歌声が聞きにくいというミスが発生。
隣のオバサン客も「聞きづらいわね~」と言っていたが、
途中ですすむ自ら「こっちはビクターで、こっちは東芝ね…」などと言いながら、
ギター側のマイクと顔側のマイクをスタンドから抜いて交換。
さすがはプロフェッショナルである。
西郷輝彦「星のフラメンコ」の歌マネで客いじりモード突入。
「♪好きなんだけど~」の後、手を3回叩くのを客にやらせようと、
「こっから左のお客さん練習! ハイ!」などとベタな展開に。
その後、一緒にチャリティ公演をしているという大泉逸郎の「孫」を披露。
声がソックリで驚いた。嘘臭い(笑)ビブラートを修正すれば、
すすむVer.もいけそうな感じ。
そして今回の大トリ、三遊亭楽太郎の登場。
あと1週間で「三遊亭円楽」を襲名するという絶好のタイミングである。
岩手に来たら岩手の酒を飲むのが楽しみだ、という、
「岩手」をそのまま「秋田」や「新潟」に変えれそうな話から、
「健康診断でγ-GTPが悪いと、自分が飲まない医者は酒を断てというが、
飲む医者はストレスのせいだと言ってくれる」という話に。
そして自宅での酒の飲み方へ。水代わりにビールを飲み、
日本酒を飲み、口がべたつくといって芋焼酎、
芋臭いから麦焼酎、最後にナイトキャップと言ってウィスキーをあおる。
ここでは落語家の必須スキルである「酒を飲む仕草・擬音」を惜しげもなく披露。
(なお、先月も宮古市の公演で同じような展開をやったようである(☆まったりBLOG☆))。
噺は「居酒屋」あるいは「ずっこけ」。
居酒屋で酔っぱらった男が小僧相手にくだを巻く部分をクローズアップしたもの。
くしゃみを手にして、そのまま顔をぬぐってしまい、
口に入っていた「ぬた」を顔中につけ、その味噌をなめたり、
歯に詰まったぬたのネギ、つまり「歯クソ」をアテにして飲んだりという
やや下品なシーンもあり、隣のオバサン客がちょっと引いてた(笑)。
最後はアニさん?に連れて行かれ、
小便をするがふんどしを取るのを忘れてしまい…というくだりも。
主任(トリ)であり、かつ岩手での楽太郎としての最後の根多がこれ、
というのもまあ、落語家らしくてよいかな、と。
オチのあと、緞帳が下がる間も楽太郎は「ありがとうございました」と言いながら
頭をペコペコ下げていた。次に岩手に来るときは「三遊亭圓楽」となってやってくる。
途中、ほんのり眠い部分もないではなかったが、
満足の2時間強であった。
盛岡という田舎でも、大ホールを埋め尽くしてしまうのは、
やっぱり笑点メンバーの強みであると言えよう。
かくいう自分もやはり、それ目当てで来たのだし。
来月は三遊亭好楽らの公演もある。
お財布と相談だな…。
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