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大通・佐々木電気、自己破産し閉店へ

朝刊によると、盛岡市大通の「佐々木電気」、自己破産申請準備。
2月で閉店とのこと。

家電販売店ではあるが、レコード・CDショップとしての知名度が高く、
プレイガイド部門も持ち、
店舗2階ではオーディオも販売、名をはせた。

盛岡屈指の名店がまた一つ消える…とは、美しい表現だが、
個人的には、むべなるかな、という感じがする。

創業者一族の婆さんが経営を取り仕切っていたようだが、
現代においてはすべてが中途半端で、
誰が見ても時代遅れの店だった。

店頭では最新J-POPをBGMとして流しているのに、
店の前は演歌歌手のポスターやPOPで埋め尽くす。
高級オーディオが流行ったのはとっくの昔。
家業のはずの家電部門も町の電器屋同然。

閉店後、店員は全員解雇。跡地利用の予定もないという。
この店がなくなることでまた盛岡大通りに、
閉まったままのシャッターが増える。

口惜しいのは、こうなる前にいくらでも手を打つことができたことだ。
(経営者は「手は打った」と強弁するだろうが)

店頭での家電販売をやめる、
演歌とJ-POPの売り場を切り離す、
古めかしい屋号を変えるなどのCI戦略を打つ、
思い切って大手同業に事業譲渡する…。

だいたい、CDはもはやインターネットでも買えるし、
それ以前に音楽市場どころか経済まで冷え込んでいる。
家電だって、ヤマダ電機に一回行けば、
誰だって「でも佐々木電気で買おう」なんて思わないはず。

なのに、佐々木電気がやっていることは昔のままだった。
潮目が変わったのに、同じ商売でうまくいくはずがないのだ。

しかし成功経験を味わった経営者は、そこから抜け出せなかった。
従業員たちは解雇され、失業するだけ…。

大通りには、この佐々木電気と同じく、
旧態依然の営業をする小売業が多く、
結局、郊外店やネット販売に負け、自然と淘汰されてきた。
そして小売店は減少し、居酒屋やカラオケ店だけが増えていく。

郊外に客が流れるのを甘受しているだけにも見えなくもない。
手書きの看板を出す老舗のそば屋など、がんばっている姿を見せる店もあるのに、
何も手を打たずにただ潰れていくだけの大店が、
商都盛岡を代表する大通りを寂しくさせていく。

(追記)
同社のサイトは社名ロゴと連絡先だけが残され、
あとは情報がすべて消去された状態になっている。
現在行っているという閉店セールのお知らせも、
今回の事態に至った説明も載っていない。

この記事は「愛Loveもりおか」に紹介されてアクセス急増し、
その後はキーワード検索でもアクセスしていただいている。

ご紹介できないような内容のコメントも頂戴している。
シンラツすぎたかな。

高級オーディオは実は復権しているゾ。
その専門店になっていれば良かったのでは?
」という発想はナルホド。

(追記2)
報道後はじめて佐々木電気の前を通った。
中には入らなかったが、すでに空になった棚もあり、
普段来なかったはずの客が、割り引きになっている商品に見入っていた。

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