徹子は「旅券」を全ての民に与える
「古めかしいトークショー」から「芸人試練の場」へ…。
テレビ朝日「徹子の部屋」が注目されている。
きっかけは同局「アメトーーク!」とのコラボ。
若手・中堅芸人が、徹子にボコられるケースが相次いだ。
そこから、「徹子の部屋」が「芸人虎の穴」へ…。
徹子を遊ぼうとして、逆にマウントを取られる。
徹子に敗北を期すことが逆に芸人の「ステイタス」になり、
そして徹子はますます神格化されていく。
弊ブログは「黒柳徹子=ヒクソン・グレイシー」説を
唱えさせていただいた。
番組がスタートしたのは、テレビ朝日が前の前の社名
「日本教育テレビ」だった頃の1976年。
すでに33年を数える、歴史ある番組である。
ほとんど知られていない文化人を呼んだり、
ときおり「終戦特集」をやったり。
若い人に見てもらおうという気のない番組にも見える。
いずみたく作曲のおなじみのテーマ、
高級邸宅のようなセット、中央にドンと置かれた大きな生け花。
「マダムの午後」をイメージした番組、という印象を受ける。
しかし、格式高いと思っているのは視聴者だけで、
実際、黒柳徹子という人はそんなに堅苦しい人ではない。
この番組も、それほど気むずかしい番組ではないはずなのだ。
なにしろ第1回では森繁翁にパイタッチされ、
初期には関根勤がモノマネをするクイズコーナーもあったのだ。
いまでも年末にはタモリが現れ、一芸を披露するし、
最近はやっていないようだが、小沢昭一とのコスプレ大会も番組名物。
それはまさに徹子にふところの広さがあるからこそ。
数年前まではそれが生かされぬまま、
放送時間を移動させられるなどの苦汁をなめ、
打ち切りの危機すらあった。
それを乗り越え、しょうもない(笑)深夜番組とのコラボで
「第2ステージ」を迎えるに至ったのは喜ばしいことではないか。
だからといって「終戦特集」をやめるべきではない。
「徹子の部屋」は「全てのゲスト」を迎える体制を維持すべきなのだ。
「すべての人」を迎えることができるのは黒柳徹子だけ。
そう、徹子はヒクソンであり、オスカー・シンドラーであり、杉原千畝なのである。
誰にもビザを与える優しさもあり、
戦いを挑む不埒者には鉄拳を処す厳しさもある。
日本のテレビ界に「至宝」あり、である。
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