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西部警察サウンドトラック

テレビ朝日系・石原プロモーション制作の伝説の刑事ドラマのサントラ盤、
テイチクの3枚組「MUSIC CLIPS OF 西部警察」。10年前発売されたもの。
今回は申し訳ないがレンタルで借りた。

実は「西部警察」はほとんど見たことがない。
本放送を見た記憶はなく(岩手では放送されていなかったと思う)、
10年前に全国で再放送されたときも、
リアルタイムの視聴経験がなかったため、食指は動かなかった。
見ときゃよかったな。後悔。ま、それはおいといて。

PART1のザ・ホーネッツ、PART2の高橋達也と東京ユニオンの
それぞれのサントラがテーマ曲や挿入歌とともに収録されている。
この3枚組でもフォローしきれず、後年、高島幹雄が
コンプリートCD「西部警察ミュージックファイル」を編んでいる。

PART1の劇伴は、テーマ曲やブリッジなどを書いた宇都宮安重のほか、
アップテンポな曲を中心に石田勝範の2名が作曲している。

PART2・3は、テーマ曲「ワンダフル・ガイズ」をはじめとして、
ご存じハネケンこと羽田健太郎が書いている
(「題名のない音楽会」や「マクロス」などで有名。
東北の人は「メガネの相沢」のCMも記憶にあるのでは)。

この2期それぞれの楽曲は、みごとに作風も異なっている。

PART1の場合、シンセサイザーを縦横無尽に取り入れ、
アドリブ奏法による演奏に重点を置いた結果、
ドラマのBGMとしての役割を果たしている一方で、
曲単体で聴いた時には、あまり強い印象を残さないものが多い。
(石田勝範の曲はテンションが高く、それなりに聴かせてくれるが)

ハネケン作のPART2・3の楽曲は、シンセは前面に出さず、
生楽器や、エレキギターが中心で、自己主張が現れている。

ジャズそのまんまのような曲も多く、
ビッグバンド・東京ユニオンの魅力を最大限に生かしている。

アニメの仕事も多かった羽田だけに、戦隊モノと間違うような曲もある。
あまりハネケンサウンドに詳しくないので威張れたことは言えないが、
ハネケンは意表を突くメロディラインが得意なのかな、と感じた。
クラシック=旧来の音楽をさんざん学んだ結果、
「ツボ」が分かってしまったのかも。

サントラの合間には、名前も聞いたことのない女性歌手による歌が数曲。
ポップス調の歌謡曲路線で、挿入歌として使用。
歌唱者顔だしのタイアップが定番だったそうだ(特捜最前線もそういうのあったっけ)。

圧巻なのは「ワンダフル・ガイズ」をポップスにアレンジした
「風の招待状」(井上美恵子)。
曲の感じと声質から、大橋純子が歌っているのかと思ってしまった。

まあ、原曲に慣れきっていると、このメロディをポップス調にされても
違和感バリバリなのだが、曲単体では普通のポップスに仕上がっているのが不思議。

そしてなんといっても我らが石原裕次郎の歌。
エンディングや挿入歌として使用された模様。

裕次郎は激烈に歌が上手いわけではないのだが、声質が圧倒的に素晴らしい。
見事に演歌っぽい曲もあるのだが、
あの歌声ではすべてが「裕次郎ムード」になってしまう。

爆破だ戦車だ銃撃戦だ、と勇ましいイメージばかりが残る「西部警察」だが、
ウェットな雰囲気の曲のほうがむしろ多く、
そんなメリハリのきいた音楽も、番組の人気を押し上げた一因だったのではないか。
そしてその白眉が、エンディングの裕次郎の歌曲だったはず。

いいドラマにはいい音楽。西部警察はアクションだけじゃなかったのだ。

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