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映画館通りはどうなるでがんすか

盛岡市の映画館通りで「南部興行」が運営する
「盛岡ピカデリー」「盛岡名劇1」「盛岡名劇2」の3館が
今月末で閉館すると岩手日報が大々的に伝えた。
これで映画館通りの映画館は9つから一気に3つ減ることになる。

南部興行は残る「ルミエール1」「ルミエール2」と、
秋田市のシネコン「ルミエール秋田」(スクリーン数5)を運営していく。
盛岡ルミエールについては、入居するビルを買い取って、
家賃支払いを解消し身軽な運営を目指す。

盛岡映画館通りの盟主的存在だった南部興行であるが、
皮肉にも、スクリーン数では、近年進出した秋田のシネコンが上回ることになる。

もっと皮肉なのは、南部興行が盛岡の3館を閉める理由として
「近隣のシネコンとの競合」を率直に挙げていること。

そのシネコンとは、旧ダイエー跡地に完成した「MOSSビル」の
キーテナントの一つとして移転開館した、
スクリーン数8の盛岡フォーラムのことである。

MOSSフォーラムオープン当時も映画館通りの危機が叫ばれたが、
とうとうここにきて真実味を帯びることとなった。

盛岡では、イオンがショッピングセンターにシネコンを併設しようとして
結局行政が介入してシネコン設置を止めさせたという経緯もある。

そこまでして守られた「映画館通り」であるが、
時代の流れには抗えなかった、というわけだ。

南部興行だって、慈善でやっているわけじゃないのだし。
黙ってても客が来た時代を経験しているから愛着はあるにしても、
やっぱり商売は商売なんだから。

4年前、「盛岡東映」が2館を閉め、
さらに3年前には先述の通り、「盛岡フォーラム」が
シネコンとして移転、映画館通りを去っている。
いよいよ「映画館通り」の存在感があやうくなってきた。

もはや「映画館通り」という名前を愛でる時代でもないだろう、
という気はしているが、なんとかそれを守りたいというのであれば、
単館系や名画を上映でき、セミナーなどの他用途にも転用できるような
試写室程度のミニミニシアターをいくつか作れないものだろうか、とふと考えたのだが…。(こんな感じ

それじゃ「もりおか映画館通り」の名がすたる、と
誰かさんに怒られそうな気もする。
南部の武士らしく美しく死ぬでがんす、ってか。
映画じゃあるまいし…。

(追記 10/3/23)
「名劇1・2」はフォーラムに運営元が変わり、
盛岡映画館通りに足りなかった単館系上映館「アートフォーラム」となった。
ピカデリー」は一度正式に閉館したが、「おくりびと」ブームで復活。
「ワンピース」では行列もできるほどの繁盛となった。

結局、映画館通りから映画館は減らなかった。
映画のような、話である。

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