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ラスト・コマ・ナイト ~年忘れにっぽんの歌~

昨年とはやや文体が違います(ちょっとセンチにしてみました)

ステージは5時からであるが、
今回は「新宿コマ劇場ラストナイト」を記念し、番組は4時からスタート。

名場面集を送る。
「バタヤン」田端義夫、菅原都々子、岡本敦郎、二葉あき子といった、
爺さん婆さん往年の名歌手たちの震え声「魅惑のステージ」
(リズムを取っているというよりバンドに合わせてもらっているといった方が正しそうな、
晩年の村田英雄先生の映像が圧巻)を交えつつ、
新宿コマの歴史を振り返る。

17時、まずはホール脇のホワイエからサブ司会登場。
明日の「ラジかるッ特番」で頭がいっぱい、と顔に書いてある中山秀征と、森口博子。

幕開けはまたもサブちゃん・北島三郎御大の「まつり」でスタート。
(残念ながら、長年コマ劇で揺れ続けたサブ漁船は渋谷でスタンバイしている)

小金沢&北山らファミリーが大漁旗を振り回し、ステージ上には出番を待つ歌手達を従える。
サブちゃんは今年も「これがテレ東祭りだよ」とキメてくれた。
万感の思いで熱唱、目には涙が浮かんでいた気も。

CM明け、総合司会の徳光和夫と竹下景子が登場。
サブちゃん同様、渋谷行きの面々が先に新宿を後にするため一挙登場。
最初で最後のコマ劇となるジェロは佳山明生の「氷雨」でご機嫌を伺う。

客席にはゆらゆら揺れる多数のペンライト。
例年通り満員だが、やはり今年は重みが違う。
きょうのお客は52年の歴史に、お別れを告げに来ているわけであるから。

17時半、「ピンキーとキラーズ」を皮切りに懐メロゾーン突入。
そんな中、森進一が「新宿みなと町」でコマに別れを告げて渋谷へ。

続いて遠藤実記念コーナー。
ダブル厚化粧で健在、こまどり姉妹「ソーラン渡り鳥」ほか。
牧村三枝子は目に涙を浮かべ、渥美二郎は頭に黒いお盆を浮かべる。
小林幸子は歌う前からすでに瞳が潤む。
「渋谷組コーナー」第2部は、五木ひろしでビシッとシメる。

18時38分、日吉ミミ「男と女のお話」。さあ、新宿の夜はこれからだ。
本家、木村友衛「浪花節だよ人生は」。細川たかしが黙ったいま、友衛のチャンスである。

続いてはスペシャルコーナー。意外な?コミックソング特集。
まずは笑福亭鶴光「うぐいすだにミュージックホール」が登場だ。
なまめかしく踊る花柳社中に笑みも浮かぶ。
客席に降りてもなお、アドリブなしで原詩に忠実に歌う意外なステージング。
歌うセクハラここにあり。

さいたまんぞう「埼玉の夜」、やや「夜霧のハウスマヌカン」
(ややといえば「ランバダ」も懐かしいね)
松鶴家千とせ「わかんねェだろうナ」と、
物好きの好奇心を刺激するラインナップが憎い。
千とせはニューオーリンズ・ジャズに通じるものがあるのだな、と感動。

続いての特集はフォーク。
田山雅充「春うらら」ほか。
演歌・歌謡曲天国のこの番組にはふさわしくない気もするが、
この混沌が「にっぽんの歌」。

高山厳が演歌に進出してヒットした「心凍らせて」を歌っているとき、
時刻は19時20分。厳かに渋谷で国民的歌謡祭がスタート。
さっきまでコマで歌っていたサブちゃんや石川さゆりがしっかりとNHKの画面に映っている。

浜崎あゆみが手のケガをおして歌っている頃、
新宿ではフランク永井特集が始まった。
そこから吉田正特集で橋幸夫「メキシカンロック」につながる。

CM明け、天から「淡谷のり子」大先生が召還される。…そんなわけなく、
もちろん演じるはコロッケ。ひとしきり森口とコントをした後、歌わずに帰る。
さらっと冠二郎が「旅の終りに」で登場。
冠兄ィにはロック演歌や伝記演歌を歌って欲しいのになぁ…

スケベタンス大川栄策、山川豊と琴線に触れるキャスティングで引き込まれていると、
今度は堀内孝雄を喜ばせようと、またもコロッケがチンペイのコスプレで登場。
「恋唄綴り」で予想通りサンキューしてしまう孝雄、
みんな頑張ろうぜぃ、と不景気ニッポンを熱くねぎらう。

渋谷でブルーマングループが限られた時間に追われながらパフォーマンスを繰り広げる中、
コマも負けじと多岐川舞子「湯島の白梅」に乗せて、
「津川のボイン」朝丘雪路&「潔癖」林与一がお芝居で客席を魅せつつ、時計の針はいつしか8時。
コマの創設者、小林一三の思い出を語る雪路。
客席に目立つ空白は、やはり皆様「近い」のか。

あちらでAqua Timezが歌い終わって頭を下げているとき、
金田たつえは貫禄たっぷりに「花街の母」。
私はもうウバザクラ…と画面を見ながら納得しているうちに、
またも雪路&与一が「深川マンボ」(Inst.)で登場、
ダンサブルなステージで魅せる。
終了後、さすがに肩を上下させる雪路73歳。
高齢化社会がなんだ、ニッポンまだまだ大丈夫!

「歌手が着る綺麗な衣装が楽しみ」なお年寄りの夢をぶち壊すように、
短パン、裸足の男二人組(キマグレン)が熱唱する間、
新宿では、ハイビジョン対応メイクでシワを完璧に隠した松村和子が
相変わらず「帰ってこいよ」を熱唱。

続いて渋谷は「いきものがかり」がキュートに歌い、
新宿は「はとぽっぽがかり」新沼謙治が「嫁に来ないか」といきものがかりに求婚。
「俺の嫁さんは元祖オグシオ」と妙なアピール。(注:嘘です)

またまた熱い対決、さっきまで新宿にいた前川清&クールファイブが「東京砂漠」で攻めるなら、
新宿では二葉百合子大先生が、エヴァーグリーン「岸壁の母」でドラゴンボール7個分の熱唱。
神龍がコマに舞い降りた。

美空ひばり特集で和みつつ、名の通った歌手がいくら雁首揃えても
やはりお嬢以上に上手く歌える人はそうそういないのかなぁ…とさみしさも募ったり。

花柳社中の華麗なダンスに続いては山本リンダが「どうにもとまらない」と
激しく熱く生シャクブク。
続いて城之内早苗が事故っちゃった悲しみか、演歌ではなく「サン・トワ・マミー」でしっとりと。
マルシアは「ふりむけば義丹」とばかりに「ふりむけばヨコハマ」を歌う。

渋谷でポルノグラフィティが軽快に歌う間、
対する新宿はまたもや朝丘雪路登場、「雨がやんだら」。
「からだでいえぃ」「こうとおぅおぅ」といつもながらのオッパイ同様に分厚い歌唱法で圧倒。
こっちのほうがよっぽどポルノなグラフィティだ。

さあ、9時を回ってお待ちかね(?)いよいよ日本歌手協会役員コーナー。
水前寺清子「365歩のマーチ」、チータもいよいよ役員か…。

畠山みどり「恋は神代の昔から」で既視感を覚えたらもう最後。
続くはやっぱり、我らがカキノキング・青木光一「早く帰ってコ」。
82歳でここまで正確に歌えるんだから凄い。(サブちゃんだって…おっと口が滑った)

そして大津美子は昨年同様「ここに幸あり」。
来年こそ幸多き年になるよう願いつつ…。
(なお会長・ペギー葉山は舞台準備で忙しいらしく今回は欠席)

そしていよいよコマ劇場最後の瞬間が迫る。
扇ひろ子は「新宿ブルース」、
そして新宿コマで座長を数多く務めた大月みやこは「女の港」を涙をこらえて歌いきる。

さあ、ラストナンバー。八代亜紀「舟歌」。
あちらのチャンネルではエンヤが歌っているけれど、
それよか日本のエンヤトットだぜ。ダンチョネダンチョネ。

最後は全員総登場で「青春時代」。
とうの昔に過ぎた青春時代がくるくる回るコマのように駆けめぐる…ここは新宿、大晦日。

Nu08


「新宿コマ劇場 52年間夢を ありがとう」…
金銀のテープが舞い散り、お別れの時が来た。
2008年激動ニッポンとともに、新宿コマもサヨナラである。

徳さんが言ったように、今回はコマ劇の機能を最大限に使ったステージで魅せた。
3つの同心円状のせり上がりが回転・上下し、側面が七色に光る。
舞台を三方から囲むような2000人超収容の客席。
こんな派手な劇場はもう作れないかもしれない。

再開発で新宿コマ劇場は影も形もなくなるというが、
思い出は永遠に刻まれる。

「にっぽんの歌」はどこが会場になるのかなぁ。
2000人クラスで都市部にある劇場といえば…
厚生年金か、帝国劇場か、同じ阪急系の東京宝塚か。
どこが会場であろうとも、「にっぽんの歌」魂は不滅だ!

(追記)なお、「新宿コマ劇場・最後の生中継」は
「NHK紅白歌合戦」での綾小路きみまろが持って行ってしまった…。

※なお、コマ地下の「シアターアプル」では「コンドルズ」なる舞踊劇団が
 カウントダウン公演を行っていた模様。
 レポを読むと(123)お約束まみれで「一見禁止」的の
ディープな団体のようであるが(カンコンキンシアターも似たようなものか)、
 飲食OK、カーテンコール撮影OKの楽しいラスト公演が行われたようだ。

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