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野獣死すべしinもりおか映画祭

1週遅れで恐縮だが、
「もりおか映画祭」に「野獣死すべし」を見に行った。

「映画の街・盛岡」に懐疑的な見方をしているエセ野郎(笑)が
行くような場でもないような気もしたが、
「野獣死すべし」は当ブログで軽く取り上げた作品でもあり、
一度見たいな~とは思っていた。

前売りチケットを購入すると映画祭のパンフレットがついてきた。
表紙は今回フィーチャーされている相米慎二監督をモチーフにしている。

ページをめくると3人のご挨拶が。
最近も何かとお忙しいはずの谷藤裕明市長、
南部興行代表の小暮信人氏、
そして「モリオカン」憧れの存在?実行委員長・斎藤純氏。
(そういえば斎藤氏と谷藤氏は縁遠からざる二人でもある)

しかし、「ミステリー」のくくりが取れたせいか、
上映作品のラインナップは迫力不足。
オープニング上映の「ハッピーフライト」なんて初めて聞いたし、
「新作」「相米監督特集」「親子で見る映画」などカテゴリが6つもあって、統一感もない。

それでも、上映数が30くらいあればかっこうもつくんだろうが…15本ではねぇ。
しかもマップを見ると、今回の映画祭に参加しない映画館もある(名劇、ルミエール)。
利益が出ないから、とか理由をつけて参加しないのだろうが、
そもそもそんなつれない対応を是認してしまう委員会側の押しの弱さはちょっと情けない。

そして当日、「名劇2」へ。先日セガが撤退したビルの5階にある。
会場に入ると、さっそく長身の斎藤大先生がお出迎え。
ただの細身のヒゲ濃いオジサン、という感じもするが、
やはり「盛岡を代表する作家」「市長選に打って出る男」
「イオンにあえて行かない市民(苦笑)」の威厳は感じた。

客はざっと数えて50人ほど。
キャパの1/7くらいか。ちょっと寂しいかな。

映画の中身は…まあ単純に言えば「人殺し映画」。(笑)
松田優作が予想通りに人を殺し、トチ狂い、最後に果てる(?)。

銀行強盗のシーンでは小林麻美の立ち回りが少し不自然で気になったし、
オーケストラのシーンなど、映像美に凝りすぎて退屈な部分もあるが、
後半、とくに列車のシーンからはなだれを打ったように展開していくところは引き込まれる。

「全共闘世代をベトコンとオーバーラップさせたカタストロフィ映画だ」とか、
映画評論家みたいな上手なことを無理矢理絞り出してもいいのだが、
ただただ「虚無感ただよう人殺し映画」と言う印象が浮かぶ。

いかにも大藪春彦的な映画、ということもできようが
あいにく大藪春彦の作品は一つも読んだことがないし、映画も見てないし
(だから斎藤大先生に殴られてもしかたない人間ですよ俺は)。

優作のキレた演技はすさまじいの一言。オタクっぽい青年を演じているのだが、
息子を思わせる表情が何カ所かで見られた。

東大の同級会のシーンでは岩城滉一、阿藤快(当時阿藤海)、風間杜夫、鹿賀丈史と
今をときめく名優&名レポーターが続々登場し、
会場がややざわめいた。(それとチョイ役の泉谷しげるでも)

肝心の劇伴(BGM)だが、クラシックやフラメンコが多く、
たかしまあきひこの書いたであろう曲は少なめ。
そんな中で、メインテーマが数度、アレンジを変えながら登場、印象を強く残した。

ま、テレビで見るよりやっぱり映画館はいい。
それは素直に感じる。

帰り道の大通りでは「しずくいし軽トラ市」をやっていたが、
地元でやったほうが客が来るんでないの?というくらい
大通りには人がいなかった。

もちろん「もりおか映画祭」も、その程度の盛り上がりだったのであろう。

※優作耳より情報 「野獣死すべし」をはじめ、松田優作主演映画6本を、
 スカパー!「日テレプラス」で数回放映するとのこと。
 「野獣」でかぶっていた帽子のレプリカなど、
 「優作グッズ」が当たるキャンペーンも。

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