シティ青山の「倒産」
盛岡市の大型スーパー、シティ青山を運営するシティ商事が解散を決め、
特別清算開始。事実上の倒産である。
岩手県交通(国際興業系)の子会社として、シティ青山の運営のほか、
県交通の土地管理なども行っていた。
親会社の国際興業からの債務は帳消しされる。その額90億円。
シティ青山の店舗建物は大阪の不動産会社に引き取られ、運営は続ける。
不思議とこのニュースから何も感じないのはなぜだろうか。
店舗は閉鎖されないし、
借金も親会社から借りたものだけでしかも帳消しというのもあるだろう。
それと、真綿で首を絞めるように、徐々に凋落していく姿から、
「倒産」の唐突さを感じないからかもしれない。
旧来、GMS(大型スーパー)の少ない盛岡では貴重な存在であった。
94年には大規模増床し、スポーツクラブも備えた
5階建てのショッピングセンターとして生まれ変わった。
毎週末になると駐車場が満杯になるほど客が詰めかけた。
しかしイオンモール盛岡開店後、客をごっそり取られた。
そしてダイエー撤退後、凋落は加速。
現在、4階はゲームコーナーと本屋のアシーネ(ダイエー系)だけが残り、
あとは空っぽ、がらんどうである。
5階に3つあった外食店もすべて閉鎖
(ちなみに、1階に移動した「パブロ」も先日倒産している。民事再生で、営業は継続中)。
ほかにも各階に空きが発生し、埋められないでいる。
ダイエー営業終了後、一度はシティ商事がスーパー部門を引き継いでみたものの、
うまくいかずに即撤退し、ジョイスに譲渡するなど、
運営ぶりのちぐはぐさだけが目立つ。
営業譲渡後、シティ青山はロゴマークとロゴタイプを変更していたが、
入り口に掲げられた「シティ青山」の意匠は、
ダイエー時代のものをそのまま使っていたために、
「シティ」の文字は、ダイエーが以前使用していたロゴタイプのままである。
経費節減なのだろうが、やる気のなさを感じさせる。
シティ商事はシティ青山の中ではなく、
盛岡バスセンターの2階にひっそりと居を構えていた。
従業員はテナントなどに引き継がれたため、社員は2名しかいないという。
2名でスーパーの運営などできるはずもない。
すべてが既定路線、なのだろうか。
(追加)
ニュースが報じられた翌日、シティ青山へ行ってみると、
予想外に客が多かった。逆宣伝効果があったようだが、それもいつまでもつやら。
ビルの所有者は「岩手興業」と入り口の銘板に書かれていた。
ここによれば、「岩手中央バス」がバス部門を岩手県交通に引き継いだなれの果てだそうだ。
ただ、権利は先述通り大阪の不動産会社に渡っている。
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