伊集院光のばんぐみ
「ヨドバシカメラ女優降板事件」(2ちゃんねるで引用されちゃったよ)BSイレブンで絶賛?放送中の番組。
でおなじみの
大人向け編成を標榜する同局にあって異色のレギュラーバラエティである。
とはいえ放送時間は日曜深夜0時、日付的には月曜というなんとも微妙な時間。
制作費もたぶん大方の予想を裏切らないはずなので、
当然しわ寄せは内容に来る。
主演、構成は伊集院光。その他の出演者は9割方ホリプロの若手タレントである。
内容としては「泥酔ドミノ並べ」(酔っぱらった出演者がドミノを並べる)
「日本史解説」(日本史に弱い伊集院が、戦国時代を暴走族の抗争にたとえて説明する)
「商店街で文字探し」(商店街の文字を一文字ずつ撮影し、和田アキ子「古い日記」の歌詞を完成させる)
「ブスプルサーマル」(ブスを自認する女芸人たちの顔のパーツを合成し、美人が作れるか実験)
「裸(ら)・フィッシング」(対抗戦で、魚を一匹釣るごとに相手チームの服を一枚脱がせる)
といった、ゆるい企画が並ぶ。
しかしバラエティとして成立するように練り込まれているあたりは、
さすがラジオ界の巨人・伊集院の番組である。
テレビで見たことも聞いたこともない芸人がキャストの中心のため、
感情移入しにくいのが難点であるが、
そんな中で、つぶやきシローが「先輩芸人」の威厳を保ちつつ、
伊集院の次にしっかり存在感を示している。
また、たとえば「泥酔ドミノ」では、
芸人界のカリスマ・ブッチャーブラザーズの「ぶっちゃあ」が
酔っぱらって後輩を本気で怒鳴りつける力技を見せ、視聴者を圧倒するなど、
ところどころにキラリと光る見どころを見せる番組でもある。
製作はBS11、ホリプロ。
テロップの出し方やBGMの入れ方に、
若干の「ウンナンの気分は上々。」テイストを感じさせる。
(注:ホリプロは「気分は上々」も製作していた)
「上々」を見ていた人なら、もしかしたら、
すんなり「伊集院光のばんぐみ」にもなじめるかもしれない。
また先述通り、ゆるっとはしているが、きちっと練る部分は練られている。
「水曜どうでしょう」ほどプリミティブでもないので、
ハマりにくいかもしれないが、とっつきにくさも少ない。
日ごろの贅沢な地上波バラエティの「口直し」としてもお勧めできる番組である。
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コメント
伊集院のラジオは「Oh!デカナイト」以来聞いてないからなぁ…
「タモリ」「草野」「伊集院」いずれも単発企画もの勝負系の番組で、
かつ「出演者のギャラで制作費が削られている」のが特徴です。
まあ「伊集院」は極端に安いですが。
投稿: たかはし | 2008.03.06 21:43
この間、伊集院さんのテレビをやっと見ることが出来ました。
ラジオ(特に『深夜の馬鹿力』)を聴いてるリスナーには
すんなり入って見られる内容だと思います。
個人的には伊集院光による
『タモリ倶楽部』あるいは『草野キッド』っぽい薄らテレ朝深夜バラエティ風味の番組に感じました(変な表現だな)。
投稿: 國見圭伊 | 2008.03.04 22:03