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エネルギーの無駄遣い

日本製紙が年賀はがきの再生紙配合率を偽っていた「偽装古紙」事件。
他社も同様に偽装していたことがわかり、問題はコピー用紙などにも波及している。
「再生紙利用」と謳っているものには、かなりの割合で
「再生紙はほとんど使ってない」ものが混じっているようである。

「再生紙の方が、通常の紙より価格が高い」のが原因である。
価格競争に勝つために、嘘をついたというところだろう。

現在ほとんどの役所で使われている、
わら半紙(岩手風に言えば「西洋紙」)のようなリサイクル紙は、
大型電気店で売っているような真っ白のコピー用紙よりも価格が高いそうだ。

よく役所から書類をもらうのだが、あの新聞紙が黄ばんだような紙を見ると
「こんな質の悪い紙を使わないといけないくらい役所は困窮しているのか」と思うのだが、
実際は「役所のイメージの問題で、実際は高価なリサイクル紙を使っている」のだそうだ。
役所は無駄遣いをしちゃいけないはずなのに。

しかし、安いからといって白いきれいな紙を使うと
「役所の分際でこんなきれいな紙を使うなんて!」とか
小うるさい環境団体や市民オンブズマンがピーチク言うから
あえて高価なリサイクル紙を使って、予防線を張っているのだ。

なぜ白いきれいな紙の方が安いのか。
今の技術では、材料から紙を製造するよりも、
紙をリサイクル、再生するほうがコストが高くつくからだ。
もちろん、再生するに当たって、電気や石油などのエネルギーも
「無駄遣い」していることは想像に難くない。

紙を使わなきゃいい、という意見もあろうが、
岩手県庁が電子決裁の導入に失敗したなんてニュースを聞く限り、
ペーパーレス社会なんてものは実現しそうにない。

効率がいいやり方の方が余計なエネルギーも使わずに済むのなら、
それに越したことはない。かえってペーパーレスにして
余計なエネルギーを消費するのは本末転倒以外の何者でもない。

「コピー用紙の裏は使うな」なんて本も売れているそうだが、
MOTTAINAI精神も、やりすぎれば、今以上の無駄を生む。

役所が肩ひじ張って製紙業界に再生紙使用を無理強いした結果、
汗をかかなくていい人がひどい目にあっている。
で、担当者が夜中まで職場に残って、
犯人捜しのために資料を漁ったり、報告書をパソコンで作成したり。
これは、エネルギーの無駄遣いじゃないの?

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