「お隣同士」の経済学
盛岡駅前の甚ビル1階の空きテナントに「〓Softbank」の看板。
隣にauのショップがあるのだが、
すぐ隣に出店するとはなかなか大胆である。
しかも反対側は1軒はさんでドコモショップもある。
盛岡駅前で携帯各社そろい踏みとなるわけだ。
大型電器店などでは携帯電話ブースが
会社ごとに分かれて並んでいるのは当たり前なので
ショップが並ぶこともそう考えれば不自然ではないのかもしれない。
店が並んでいれば、サービスや電話機の見てくれなどを
比較しながら買うこともできる
(そういう買い方をしない人もいるが)。
店が並ぶことによる「相乗効果」もあるのかもしれない。
盛岡駅前のソフトバンク出店はある意味、
既存2店舗にも「好機」となる可能性はある。
もちろん単純に客を喰われるケースもあろうが。
客を喰われるというので心配なのは、これら携帯ショップの真向かいにある
「ホテルルイズ」だ。すぐ後ろに「東横イン」が盛岡2号店を建設中だからだ。
これについては相乗効果というのはあまり期待できない。
無名の「ホテルルイズ」と、
全国津々浦々に存在する「東横イン」では看板の重みが違うからだ。
その日の宿を取らずに盛岡に来た人がこの前を通りかかって、
聞いたこともない名前のホテルに泊まるか、
名の通ったホテルに泊まるか。
前者を好む人もいるが、数としては後者の方が多いのではないか。
お隣同士の相乗効果といえば、
「東横に泊まれなかったからこっちでいいや」的なものしかなさそう。
でなければ、価格とサービスで勝負するしかないが、
それは早晩、体力戦と消耗戦に陥る。
「ルイズ」は以前「ホテルリッチ」で、
同ホテルの盛岡撤退を期に「ホテルルイズ」に衣替えしいったんは地元資本になったが
数年前に青森の「ハイパーホテル」に買収されている。
とはいえ東横インとは規模が違いすぎる。
こちらの「お隣同士」はなかなか大変そうだ。
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