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吉本興業を笑う番組

関西テレビがまた「吉本芸人100人祭り」を放送したそうだ。

吉本興業が、東京・大阪それぞれの所属タレント100名を
関西テレビのスタジオに集め、ゲームをさせるという他愛のない番組である。

昨年、サバンナ高橋(犬井のほう)が、司会の西川きよしの空気の読めなさっぷりを
軽くギャグにしたところ、妙に義侠心の強い西川のりおがブチッと切れてしまい
(のりおはきよしの弟子にあたる)、
本番中なのに、高橋のところまで駆けつけ、本気で叱りつけたという、
有名な「扇町の悲劇」(命名はナインティナイン岡村)が起こった伝説の番組である。

その第2弾である。
とにかくこのブログ「社会人が仕事もそっちのけで…」が一番参考になるのだが
(キャプチャと要点と解説さえ読んでいれば番組を見ているのとほぼ同じ)、
すでに東野は「キー坊の滑り芸」「のりおみたいに誰かがブチ切れる状況」を
密かに楽しみにしているとしか思えない雰囲気。

千原ジュニアなど、「扇町の悲劇」という虫さされを、
爪で十字をかくようにこっそりなぞる巧者たちがまた心地いい。

しかしまあ、きよしのつまらないコメントには失笑を通り越して
笑いすら起こってしまうが、
西川きよしはすでに芸人としては「あがり」の人物なので、
滑ろうが何しようがOKなのだろう。

本来は主題のはずのゲームが全く面白くないのに、
この番組を盛り上げなければならない、吉本芸人たちの辛さ。
きよしら、いささか感覚のずれたコメントをするベテランは立てないといけない。
なんとか面白くしようと、不祥事を起こしたタレントは身を削ってまで自虐ギャグを発する。

そんな状況を楽しむタレントたち(東野や藤井、ジュニアなど)が、
「吉本興業という会社」の構造そのものを如実に表している。

この時点で、「吉本興業そのもの」が笑いの対象になっている。
もちろん、単純にゲームで笑う人、きよしのコメントでも笑える人もいるだろうが…
年齢やお笑い界へのリテラシーなどによって笑いのレイヤー(階層)が変わってくる、変な番組だ。

たとえば、「ほら、キー局の番組みたいに面白いでしょ?」と言わんばかりの
サイドテロップ(画面に常に表示されている字幕)なんかは、
逆に痛々しく感じるが、かつ可笑しい(と自分の場合は思う)。
『面白いのはゲームじゃなくて、“吉本興業”やろ!』と。

「通」にとってはゲームやトークで笑うのではなく、
吉本お笑い界を嗤う番組、いわば「メタお笑い番組」に密かになってしまっているところが、
この番組のすごさだろう。
こんなもの全国ネットでやっちゃいけない。大阪の人だけが楽しめばいい。

ちなみに、「第2の扇町の悲劇」は起こらなかったようである。

*「社会人が仕事そっちのけで…」の人は観察眼が凄い。
 文章に「w」が多くてちょっとウザいのを除けば、素直な文体で読みやすい。
 格闘技にも精通しているようだが、そこがお笑い界分析にも生きている感じ。
 さすがコメント200も集めるだけのことはある。ウチとは大違い(笑)

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