アーケード
比較的人口の集積した街の商店街にはアーケードがあり、雨や雪の日でも買い回りが容易である。近年は県内全体で(というか全国的に)箱形のショッピングセンターが席巻し、アーケードも次第に意味をなさなくなってきているのだが。
盛岡大通り商店街にも片屋根式アーケードがあり、買い物客(最近は飲み屋の客のほうが多いけど…)の利便性に一役買っている。
その一方でアーケードは、歩行者から見て、商店街に面する建物を覆い隠すことにもなっている。
ただ全蓋型ではないので、歩いてみれば、真ん中(車道の上)からのぞく、反対側の建物の造作を確認することは出来る。
たまに見上げて居並ぶビルをみると面白い発見がある。凝った装飾があったり、ガラス張りの部屋があったり…。
アーケードの出来る前から建っているであろう建物の様子を見ると、アーケードがなかった昔は商店街の様子を見渡すことが出来たんだろうなぁ、などと想像をかきたててくれる。
アーケードがなかった大通りってどんな街だったのかな…とも思う。(今ほど多くはなかったろうが)いろいろな造作のビルが上まで見えて、面白い町並みだったのだろう。晴れの日は太陽の光が差し込み、雨の日は傘の花が咲いて…。
釜石ではすでにアーケードを撤去したという。確かに釜石の場合は、低い位置にアーケードが据え付けられていたこともあり、薄暗い印象を与えていた。
北上の諏訪町は全蓋型であるが、一層暗い。客が歩いていないから、うら寂しさを倍増させるのである。
盛岡駅と大通りをつなぐ開運橋通の商店街には、古ぼけた片屋根式アーケードが一部残っているが、アーケードのかかった店の多くが元気がなく、道も暗いから歩いていて楽しさがない。
確かにアーケードは買い物には便利だけど、役割を終えたと判断できるなら、撤去して、明るい街をよみがえらせるのも、また一興ではないかな、と思うのである。
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