師走、BSデジタルが変わる
本日、BSデジタルハイビジョン放送に3社が参入。
このうちスターチャンネルはハイビジョンに移行しただけであり、
全くの新規参入は「BSイレブン」こと日本BS放送と、
「TWELLV(トゥエルビ)」ことワールド・ハイビジョン・チャンネル。
この2社の開局当日を一日ウォッチしてみた。
三井物産出資による完全新規参入のTWELLV。
早朝は正弦波・カラーバー。
8時からは真っ青な画面に「午前11時より放送を開始いたします」と書かれた画面。
無音のまま、無味乾燥に11時を待つ。
そして午前11時。
意外としっかりしたつくりのオープニングタイトルで放送はスタート。
第1号の番組は「中国麺ロードを行く」。
若い女性タレントと日本語の堪能な中国女性がレポーターを務める30分番組。
ほんとにこれでいいのだろうか…。
初日からミツカンなどスポンサーがついている。
提供クレジットは共通のものが使用されている。
その後も「宝塚」「にっぽん丸」など、大人好みのコンテンツが並ぶ。
生放送番組は皆無。「株式マーケット」も、大和證券がネット用に制作した録画番組。
「風と共に去りぬ」一挙放送を経て、
22時からはQVCタイム。もちろんハイビジョン放送。
ショップチャンネルと違い、表示パネルは16:9配置となっている。
「自社製作にこだわらず、良質な素材を提供」するのがトゥエルビ流。
見た目の派手さよりも、「質実剛健」を目指す。
一方、BSデータ放送からテレビ放送に転じたBS11。
早朝はテスト映像。
8時からは「HUMAN COUNTDOWN」と題し、
「開局まであと2:40」などと書かれたパネルを手にした人たちの静止画像と音楽。
1分ごとに持つ人の写真が切り替わる面白い趣向。
開局レセプションパーティや社内で撮影したものと思われ、
社長も登場している。
11時1分前から、セットの立て込みを撮影したカウントダウンがはじまり、
シームレスに開局特番がスタート。
工事中の「山手トンネル」に鉄骨が組まれ、
レーザーにスモークという「無機質な結婚式場」のようなセットから、
松任谷正隆、片瀬那奈が司会。
進行はレイチェル・チャン(中国系アメリカ人でもなんでもない日本人DJ)。
12時前には秋葉原のスタジオ(おそらく「富士ソフト」ビルか)から
バーチャルスタジオをお披露目。
なぎら健壱、モト冬樹、西川のりおらがゲスト出演し、
「大人の自由時間」など担当番組について語った。
4時間、途中に録画素材をはさみながら午後3時まで放送。
「大先生」小山薫堂の構成であったが、「オトナ向け」を意識しすぎて、
ややもったりした部分もあったのは新規開局のご愛嬌か。
出資者の一人、毎日新聞は自前メディアを持った喜びか(注)、
12時前には早くも毎日.jpで開局特番の様子を掲載。
開局特番の途中にも放送され、以後断続的に放送された「BS11ニュース」。
意外にちゃんとしたつくり。
放送は竹橋・毎日新聞本社スタジオからとのことだが、
来年御茶ノ水本社ができるまでの仮住まいであろう。
そもそもデータ放送からスタートしただけに、付帯データ放送もきちっとできている。
ニュース、天気(県名だけで大雑把)、交通情報なんてのもある。
プロダクション制作のものもあるとはいえ、
新規参入組とは思えぬようなきちっとした番組の作り方をしているが、
番宣を見ていると、ケーブルテレビ並みのショボいテロップ
(フォントはもちろんMSゴシックやMS明朝)が使用されているものも見受けられ、
まだまだ素人集団であることが伺われる。
なおBS11とTWELLVの番組表は岩手日報のテレビ欄に掲載なし。
「TV日刊スポーツ」にも掲載されていない。
いっぽう、「デジタルTVガイド」や「Yahoo!テレビ」「テレビ王国」では掲載。
ただ、「BSデジタル」を選択し、画面をある程度スクロールしないと見られない。
リモコンに「11」「12」が登録されてない、という声が多いとのこと。
まずそこをクリアするのが、この2局に課せられた課題であろう。
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