大野雄二BEST ~COLUMBIA EDITION~
日本コロムビアが所有する、大野雄二の音源を集めたCD。
当然ながら?企画・ディレクターは「ミュージックファイル」の高島幹雄である。
すでに所有するCDとの重複は4曲のみで(ルパン、大激闘、大追跡、マシンマン)
ヌルい大野ファンであることをはからずも証明したわけであるが、
念願だった「マリンエクスプレス」「人間の証明」などを聴くことが出来た。
ド定番「ルパン三世のテーマ」から始まり、
「大追跡」「大激闘マッドポリス'80」とノリノリのインストでご機嫌を伺うと、
ママァ~でおなじみ、「人間の証明」、
さらに「野生の証明」とヴォーカルが続き、
再びインスト「小さな旅」で癒され…と、どっぷり大野雄二の世界に浸れる。
まさに「聴くホテル大野屋」である。
しばたはつみ、トミー・スナイダー、尾崎紀世彦と
「大野ファミリー」とも言うべき実力派シンガーも勢揃い。
もちろんタイム・ファイブも(コーラスだけど)1曲入ってます。
御大の業績のひとつである石立鉄男ドラマからは「気まぐれ本格派」、
そしてつとに有名な「キャプテンフューチャー」オープニングテーマ、
「夢の舟乗り」もはじめて聴くことが出来た。
テレビ・映画でおなじみの曲ばかりでなく、
ミキオちゃんは「メディア以外の大野作品」発掘も怠らない。
佐藤允彦や羽田健太郎らと組んだシンセサイザー・アルバムから2曲収録されたほか、
サリナ・ジョーンズを起用した、日本テレビ音楽出版が関係者に配ったレコード用の曲は
このCDがなければ日の目を見なかったはずで…。
非売品レコードからの採録などマニアックさを絡めつつ、
「星雲仮面マシンマン」というニッチな子供番組のテーマ曲まで入れるあたりは
さすがに高島幹雄らしい仕事ともいえる。
先述の通り、聴いたことのない曲のほうが多かったわけだが、
既視感(既聴感?)バリバリのメロディやアレンジメントが連発。
「大野節」が炸裂しまくる一枚である。
以前「大野雄二全曲集」なるものを書いたが、
コロムビア限定ではあるがそれに近いものであった。
ソニア・ローザの曲や、「犬神家の一族」「マンハッタン・ジョーク」、
伝説のレコード「スペースキッド」あたりもほしかったが無念、レコード会社違い。
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