見たい番組を見ていけないの?
情報通信審議会は、大分のケーブルテレビが、
福岡県内の民放4局の「再送信」を認めるべきという答申を発表。
これは、これまでアナログ放送においては再送信を認めていた福岡の地上波局が、
デジタル放送では認めない考えを福岡の地上波局から打ち出してきたことによるもの。
民放地上波局は、CATVに視聴者が流れることを懸念しており、
デジタル放送に切り替わるのを機に、この「他県再送信」を全て禁止する方向に持って行こうとしている。
民放局側は(業界の総意としてであろうが)さまざまな理由を挙げて
「再送信は認めません!」と宣言したが、答申ではことごとく却下されている。(答申の内容)
10日付朝刊の岩手日報(おそらく共同配信記事)によると
「番組の地域差がこの問題を引き起こした」とする。
今回の大分県の場合、地域に民放は3社とやや少なく、
うち1社の「テレビ大分」は日テレとフジのクロスネット(混合編成)。
キー局の番組のうち、放送されないものが単純計算で50%ずつ出る格好になる。
同じような問題は、テレビ東京の再送信を行いたい長野県のCATVでも起こっているという。
そのテレビ東京は、系列局が少ないため、系列外の局へ番組を販売しており
これによる収益は年間数十億円規模になっているが、
(長野の地方局に番組を売ってもうけたいのに)長野のCATVで同時再送信されてはたまらない、
というふところ事情も抱える。
いずれ、視聴者には好きな、「見たい番組を見る権利」があるはずだが、
放送局、とくに地方局側が持つ、「番組を選ぶ権利」のほうが優先され、
地方局側が好きなようにできる(ほんとうは100%好きにはできないが)。
地方局の思惑に全て左右されるのが現状である。
たとえばテレ東のある番組が見たい、と思っても、
それを放送するかどうかは地方局が選ぶ。
視聴者が泣きつこうがどうしようが、「そんなん知らんわ」と言える。
以前、「○○を見せろ」と岩手の民放を脅迫して無視された馬鹿者もいたが、
そうやって無視もできるのだ。
脅迫までしてはいけないが、視聴者の見たいという要望に
放送局は応えようと努力すべきであり、今回は大分のCATVがその立場を担っているわけだが、
地上波側は面白くないわけである。
視聴者の要望に応える努力はしてるけど、限界もあるよね、ということだ。
100%は応えられないし、ローカル番組も放送しなければならない。
一番いい方法は、もちろん「視聴者が見たいと思った番組はすべて見られる世の中」なのだが、
著作権などのからみもあり、いまのテレビの仕組みでは、解決できそうもない問題だ。
参考:「テレビのアシタ→2.0」
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