地デジ対策は格安チューナーよりも衛星?
総務省は、地デジ普及策として、各メーカーに「格安チューナー」の開発を要請する、
とのこと。また離島などへは衛星放送を活用して、地デジに移行する。
アナログ放送終了まであと4年強。どうしてもデジタルに移行させる!という
国の強い「決意」なのだろう。
現在でも、機能を絞った地デジチューナーはあるが、
安くても1万円台後半と「ぜいたく品」の域にある。
国は「5千円程度」を見込んでいる、という。
地デジ対応テレビを持っていない人は、これがないとテレビを見れない、
というのであれば買わざるを得ない価格ではある。
チューナーが安くなるのだから、対応テレビも若干安くなる可能性もあろう。
しかしもっともひっかかったのは、「離島では衛星を活用」というところ。
中継局を建てるコストを考えると、キー局の電波を衛星で放送した方が安上がりなのは間違いない。
実は現在でも、キー局のアナログ電波は離島用に通信衛星で放送されており、
これのデジタル版と考えられる。
で、この電波。衛星だから結局は日本全国に降り注いでいるのだ。
といっても、離島用の電波であり、一般は受信できない。
現在の対象地域は小笠原諸島や大東島などごく限られているので、
大々的にも知られてはいない。
しかし、「地デジ普及のために衛星でキー局の電波を放送する」となれば、
へき地なども対象となりうるため、それを知った都市部の視聴者が
「○○村で東京のテレビが見れるんなら、なんでオレんとこでも見れないんだ?」と思うことは必至。
しかも技術的にはテレビ東京の電波も、どこでも受信できることになるので
(実際には居住地域別に、どうにかして視聴できないようにするのだろうが)、
それを不満に思う人が出てきても不思議ではあるまい。
一時沈静化していた「地方局は炭焼き小屋」論
(キー局は衛星で放送できるから、中継機能が主の地方局は要らない)が復活することになる。
ということで、地方局側は「地デジに衛星を使うなど言語道断、
中継局用の金を出すほうが先だ」と国にくってかかるのだろう。
個人的には、キー局が見れた方がありがたいし、
無駄なコストがバッサリ消えることはよいと思うのだけれども、
それで路頭に迷う人たちがごっそり出てくることになると思うと手放しで歓迎もできない。
「キー局は衛星に移行し、ローカル放送に徹する地方局は
各県1~2社(それ以上でもかまわないが)」が理想的とは思うのだが、
まあ、実現不可能だろう…。
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コメント
何も番組を作らないほうが地方局はもうかるのだそうです。
だったら衛星にしちゃえば簡単じゃん、と思うんですが、まあいろいろあるようでして。
広告主との関係もややこしい。全国47都道府県でCMを流すようなところもあれば、
岩手だけでいい、とか、関東だけ、あるいは東名阪オンリー、いろいろパターンがありますよね。
そのセグメントづくりに地方局が重要な機能を担っていたり…。
投稿: たかはし | 2007.07.11 21:43
先々週に母屋に新しいテレビが入りまして、僕も同様の懸念を持ちました。キー局につながる地方局ってもういらないのかも。広告もコンテンツマッチやユーザーマッチになってくれば面白いなと思ったりして。
投稿: 101 | 2007.07.11 15:25