« どっちもどっち | トップページ | 大日本人 »

Spiced With Brazil


念願の「ソニア・ローザ」のCDをゲット。
プロデュースは大野雄二御大。
もともとソニーのオーディオ製品の「購入者プレゼント」用レコードだったそうな。
リリースは1974年。30年ものだ。

ソニアはブラジルの裕福な家庭に生まれ、10代で自作曲をひっさげテレビで人気者に。
1969年、20歳の時に来日。サックスの帝王・渡辺貞夫に請われ、クラブで歌うようになるが、
多忙なナベサダの代わりとして伴奏を務めたのが、大野御大のバンドだったそうな。

その後もアルバムを出したり、
石坂浩二主演ドラマ「俺はご先祖さま」の主題歌(もちろん御大作曲)を担当したりする。
往時を知らぬ若造には「ルパン三世PARTIII」のエンディングテーマ「フェアリー・ナイト」を
歌った人、というイメージが強い。この頃には流ちょうな日本語の歌を聴かせている。

ただ80年代以降は子育てに専念するため活動を抑えている
(その息子「DJ TARO」は、このCDのライナーで帰国中の母に代わって情報を提供している)。
ソニア・ローザは現在も日本在住で、近年ふたたび音楽活動を始めている。
(99年にはルパンのテレビスペシャルでテーマ曲を歌っている。聴いてないけど)

このCDでは、ブラジルのボサノヴァはもちろん、
スタイリスティックス「You make me feel brand new」といった
アメリカのポップスやジャズも歌っている。

いずれも大野御大がアレンジを担当しており、
純粋にラテン系のノリの効いた曲もあるが、
ふんだんに「大野節」がちりばめられた曲もあってにやりとさせられる。
イントロにストリングスが流れてくれば、そこはもう「大野雄二の世界」。
「犬神家の一族」か、「愁いの街」か、はたまた「回想のミステリアス・ジャーニー」か。

トーゼン中の当然ながら、大野御大自ら見事な鍵盤さばきを聴かせてくれる。
御大が操るシンセサイザー「アープオデッセイ」もバリバリ音色を響かせる。
なお、6トラック目の8分に渡る曲は、
ソニアご推薦の山本剛というジャズピアニストの演奏だそうである。
そしてラストトラックでは御大も身を隠し、ソニア自らがギターを弾き語りしてくれる。

幼さも巧みさも織り交ぜた歌声。
ところどころで聞こえる「アゥン!」というシャウトも控えめでキュート。
そんなソニアの魅力を十二分に引き出した、大野御大の「技」も楽しめる一枚だ。

|

« どっちもどっち | トップページ | 大日本人 »

「大野雄二」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17134/15516617

この記事へのトラックバック一覧です: Spiced With Brazil:

« どっちもどっち | トップページ | 大日本人 »