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盛岡市は50万人都市の夢を見るか?

盛岡タイムスによると、
岩手県の達増知事と盛岡市の谷藤市長が懇談したそうだ。

現役民主党員(党友?)の知事に対し、市長は自民所属だった過去があり、
微妙な関係性も見え隠れするが、
県知事と県庁所在地の市長はイヤでも仲良くならねばならぬ関係である。

そんななか、将来の盛岡像ではウマがあったようだ。
キーワードは「50万都市」。
盛岡市を50万人規模の都市にするという構想である。

口火を切ったのはもちろん市長。
「盛岡ブランド」の強化に人口のインパクトは必要とする。
企業人でもある市長らしい考え方だ。

50万人規模となれば東北では仙台市に次ぐ規模となり、
「北東北の拠点」としての対外的なイメージも向上し、
現在知名度で一歩も二歩も劣る青森市や秋田市を出し抜くことが可能となる。
岩手県のイメージも向上させることも大いに予想できる。

知事も、当該周辺自治体への遠慮はあるだろうが、
この50万都市構想には一定の理解を示しているようである。

しかし課題は多い。
盛岡が吸収合併を狙う矢巾、滝沢、雫石は
「盛岡のことなんて知らネーヨ」とそっけないのだ。

盛岡が大きくなったところでなにがあるのだ、
いまの盛岡市内だけに税金が投入されるようになるのは困る、
競馬の負債をしょわされるのは御免こうむる…住民達はそう考えており、
それを首長たちもはっきりと態度に示している。

要するに、「岩手のために盛岡を大きいまちにする」ことよりも、
「いまのわがまちの生活水準を死守する」ことのほうが大事なのだ。
まあ、ある意味当然のことかもしれない。

「人口減」の現状も大きなハードルだ。
早めに合併を進めないと、苦労した合併したところで50万人を割ってしまっているかもしれない。
実現するためには、早いうちに周辺自治体を説得しなければいけない。
猶予はないと言っていい。

また、盛岡だけが大きくなることで、ますます「県内格差」が広がるおそれがある。
工業の盛んな県南はまだしも、目立った産業のない県北や、
漁業が衰退し交通網の充実ものぞめなくなった沿岸の見通しは暗くなろう。

「盛岡50万都市」は、こういうデメリットを打破してでも
価値のあるものかどうかといえば、市長や知事の言うように、
岩手県全体のためにも、「一定の意義はある」、と個人的には思うが…。

人口にはあまり寄与しないだろうが、
川井村の盛岡寄りの地区は盛岡との合併を望んでいるとも言い
(川井村全体では宮古市との合併を模索中)、
盛岡と合併したいまちもあるにはあるのだ。

現市長の手腕が生きるか、そして知事も「大盛岡」への明確なビジョンがあるかどうか。
盛岡への吸収を忌み嫌う周辺自治体住民・首長の理解を得られるかどうか。
注目していきたい。

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