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山谷に泊まってきた

東京出張で、安さに惹かれて一晩「山谷」に泊まってきた。

JR・東京メトロ・つくばエクスプレス南千住駅を降りて南に進むと「泪橋交差点」。
なんとももの悲しい名前の交差点をさらに直進すると、安宿が建ち並ぶ町並みが。

このあたりが、フォークの神様・岡林信康も歌った「山谷」。
住居表示上は「日本堤」「清川」となっているが、
一般には山谷という名前で知られる。

過去、日雇い労働者が、爪に火もともらぬような暮らしを送った町。
ここを題材とした映画を撮った監督2名が、
内容に不満を抱いた暴力団員に相次いで殺されるという事件も過去に起こったそうだ。

実際行ってみると悲壮な雰囲気はなく、
下町風情の町といった感じ。クルマもびゅんびゅん走っているし。

最近は日雇い労働者も少なくなったため、
山谷の安宿は「外国人観光客向け宿泊施設」への転身を図っている。
ビジネスマン客の受け入れを積極的に行う宿もあり、
そんな「簡易ビジネスホテル」に今回は泊まった。

1泊3千円程度。部屋は3畳ほど。簡易宿泊施設であるため
約款等も用意されていない。しかしカプセルと違い部屋は部屋。
食事もできるし、テレビもあるし、携帯の充電もできる。
パソコンもできる(無線LAN完備というふれこみだったが、アクセスはできず)。

自炊のための厨房もあって、いちおう調理はできるが、
コンロは昔ながらのマッチで点火するもの。
実家にもあったなぁ、と懐かしいいっぽうで、
自動点火のコンロのほうが維持も簡単じゃないのかな、と思ったり。

狭いながらもお風呂もあって、さっぱりしたあとは部屋の中で
ビールを飲んでテレビを見て、歯磨きしたら布団でグッスリ。
南千住駅から遠いのが難点だが、寝るだけならここでも十分。

朝起きて、チェックアウトをすませさわやかに南千住駅へ向かう。
明らかな日雇い労働者の集団が賑やかにしているその脇で、
身なりの汚い初老の男がひとり、アスファルトの上に寝そべっていた。
働いているのか、ホームレスかはわからなかった。

まだ「山谷」は残っているようだ。

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