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下目づかいで見られて

「発掘!あるある大事典II」の打ち切りで急遽延長した「スタ☆メン」での議論が興味深かった。
テレビは「虚」か「実」か、という問題だ。

虚か実か、エンターテイメント(娯楽)かプレス(報道)か。
視聴率はプレスよりも得てしてエンターテイメントに味方しがちだが、
「あるある」はその両者を組み合わせて視聴率を取ってきた。
しかし、プレスであるべき「実」をウリとする番組内容が、
エンターテイメントを追うあまりに「虚」に走ってしまったことがこの問題を生んだ。

あるあるなどの情報バラエティの内容を糾弾するサイトは結構あった。
彼らは豊かな知識を元に「あるある」などのテレビの情報はウソだ、と片づける。
彼らにとっては、テレビはしょせん虚だ。

いまごろその連中はほくそ笑んでいるに違いない。
「バカだね、『あるある』なんて信じちゃって」と視聴者をこきおろすブログもあった。
あるあるを信じた我々が馬鹿だったのか。

結果から言えば馬鹿だったのだろう。
テレビなんぞにダマされたわけだから。
テレビのウソを見抜けなかったのだから。

視聴者は「エンターテイメントとしてのテレビ」のひとつとして、
「あるある」を見ていただけなのだ。
その「あるある」が「プレスとしてのテレビ」機能も担っていたにすぎない。

あるあるは、「エンターテイメント」のマイルストーンであるところの
『視聴率』を追求するあまり、
「納豆でダイエットが出来るという結果を視聴者に提示し、一大ムーブメントを作る」
というエンターテイメントを作らんとし、
ウソのデータをでっち上げ、米国の学者が言ってもいないことを言ったようにみせかけた。
そこで「プレス」は崩壊し、あるあるは単なる「嘘つき番組」に転落したのだ。

「お笑い番組」ならウソがまだ許される場合もある。やらせや演出だ。
しかしあるあるはお笑い番組ではない。「プレス」側に近い情報番組だった。
ウソをついてはいけないのだ。

しょせんウソはばれる。そして視聴者は怒り、スポンサーは降板。
新聞、雑誌、ライバルのテレビ局が、おもしろおかしくはやし立て、
番組は終わるよりほかにない状態に追い込まれ、打ち切り…。

健康に生きたい。楽しく暮らしたい。
あるあるはそんなわがまな視聴者に応える
「気軽なエンターテイメント&プレス番組」だった。

視聴者はテレビにダマされなれているが、
ダマしてほしくない番組にダマされた。

「バカだね、テレビにダマされて…」上から見下してる連中が憎たらしくてしょうがない。

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