お店の「魅力」
買い物の途中、流行っていなさそうなスポーツ用品店が目にとまった。
電気はついているので商売はしているようだが、客はいない。
こんな「ひっそりした」店を見ると、なんだかなぁ、と思うのだ。
正直、自分だって、こんな店で買うんなら、大きなスポーツ量販店に行った方が
品揃えもいいし、値段も安いし、と思うのだ。
「中央資本の大型店にホイホイ行くんじゃなくて、地元の小さな店で買うようにしよう。
それが盛岡のまちを守るのです」
なんてきれいごとを言えるのは、既存商業者か酔狂な文化人くらいで、
貪欲なる庶民は、ものがいっぱいあって大きい店がいいに決まっている。
昔は小さな店でも、努力をしなくてもそこそこやっていけた。
だが今はそんな時代じゃない。
大きくて新しくてきれいな店に客は来る。それを知ってしまったのがダイエーでありイオンだった。
(ダイエーは「新しくてきれい」という発想がないがために退潮したが)
でも、小さい店、古い店、みすぼらしい店でも、
客を引きつける「魅力」があれば、客を集められるはずだ。
逆に言えば、何かほかとは違う、大型店も持ってない「魅力」がないと、お客は来ないのだ。
それを忘れてしまったのが、盛岡で言えば大通りなどの「商店街」なのだろう。
『昔ながらの商売を根気よく続けていればきっとお客様に来ていただける』。
そんな甘い考え方がなかったか。どこかで「変わる」きっかけを忘れていなかったか。
「魅力」を錆び付かせてしまわなかったか。
いつも来てくれる上お得意さまも、いつかはいなくなる。
そのために、新規顧客を開拓する努力をしてきたか。
最初に紹介したスポーツ用品店も、そんな「魅力」をなくした店に見えた。
じゃあその「魅力」ってなんだよ、と聞かれても、
俺はただの「客」であってコンサルタントじゃないからねぇ、
あとはご自分で探しなさんな、としか言えないのだが。
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