刑事マガジン+1
家の本棚をひっくり返し、出てきた「刑事マガジン」3冊を読み返したのがおととい。今年は出てないのかな…なんて思っていたら、出ていた。「刑事マガジン+1」というタイトルで。
今回は「犬神家の一族」も取り上げているため、刑事のほかに『探偵もあるでよ」という意味で「+1」と銘打たれている。
表紙は、「スケバン刑事」松浦亜弥。中身も考えずに表紙買いする人が続出すると踏んだか。この本全体では、30代以上限定の加齢臭の世界が待っているというのに…。
竹内力アニキや、旧作メンバーでもある長門裕之(俺的には蒲生警視)のインタビューが読み応え。巻末には南野陽子も登場。
続いて登場するは「+1」探偵の「犬神家の一族」。老骨にむち打つのは、市川崑ではなく石坂浩二である。我らが大野雄二御大のテーマ曲は今回も健在(公式サイトによれば音楽は谷川賢作)。
今回満を持して「ケータイ刑事銭形雷」を取り上げている。現在セカンドシーズンを放送中だが、「トミー」国広富之が出ていたファーストシーズンは全て録画(1回だけ失敗)した。
さらには、ファンも多い「相棒」も特集アリ。そして「本ワルおやじ三人衆」小沢仁志、竹内力(本誌2回目の登場)、哀川翔のインタビュー3連発。サムライ兼刑事の藤岡弘、インタビュー、そして『全てを脱いだ悪役』西田健も語る語る。
「特捜最前線」DVD化記者会見の記事も特捜っ子には嬉しい(ファン投票なんて、俺聞いてねぇぞ!とほぞを噛んでもはじまらん)。キャストの老けっぷり(とくに荒木しげると夏夕介)もさることながら、「巨匠」長坂秀佳のご本尊もはじめて拝むことが出来た。特捜で死んだ二人、荒木しげる(爆死)+誠直也(銃殺)の同い年対談もGoodだ。
そのほか「骨盤体操」川津祐介、「オノデン殿下」小野寺昭インタビューでは「時代劇オババ」ペリー荻野がその刑事魂トークを見事に引き出している。
しかし今回なにより衝撃を受けたのは、「ケータイ刑事」の草刈正雄インタビューの直後に映画「ヅラ刑事」の特集が載っていたこと。…編集者の巧みないた「づら」に、感銘を受けた次第だ。
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