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シンドラーはもう無理だろう

死亡事故を起こした後の対応の不手際で有名になって以来、
次から次へとエレベーター事故を報道されているシンドラー。
昨日は同業他社の事故も報道されていたが、
深夜になってまたシンドラー製エレベーターの閉じこめ事故の報道が。

日本ではシェア1割のシンドラー、もう日本ではやっていけそうにない。

最初の事故発覚後の外国人社長の「貝」のように報道陣を無言のまま振り切る姿を見て
「なんと危機管理のなっていない会社だ」と思ったが、
実際はあれは欧米流なのだそうで、
「非を認めれば裁判で不利になるから黙った方が得策」なのだそうだ。
さすが外資系と思う一方、それじゃ日本じゃやってけないよ、とも思った。

事実、黙りこくっていたシンドラーが、数日後には
本国からヘッドが乗り込んでペッコリ謝罪までやってのけた。
裁判対策よりもまず謝罪。
これが日本では当たり前の「消費者対策」であり「マスコミ対策」だった。

しかし時すでに遅し。
日本のマスコミは「シンドラー何者ぞ」と、島国根性丸出しで、
聞いたこともないメーカーをたたくことをやめられなくなった。

シンドラーは謝るべきだった。
真摯な姿を見せれば良かった。
それでも許さないマスコミもあったかもしれないが、
確実に心証はよくなっていただろう。

それが、ヒゲ面の外人社長が報道陣を振りきる姿しか見せられなかった。
部下が通り一遍のコメントをしゃべる様子しか出せなかった。
あれじゃあ、日本のマスコミはいじめたくもなる。
「シンドラー」なんてメーカー、聞いたこともないんだもの。
「日立」や「三菱」「東芝」は怖いけど、「シンドラー」はいかにもヨソ者。

ヨソ者はヨソ者らしく振る舞うべきだったが、
世界シェア2位は「欧米流」を島国日本でも貫き通してしまった。
ここに誤算はあった。
かくして「シンドラーは殺人エレベーター会社」というレッテルを貼られたのだ。
もうこのレッテルを剥がすのは容易じゃない。というか日本じゃ無理だ。

エレベータの事故がこれでもかと報道されているが、
たぶん、今に始まったことではない。
「エレベーターに閉じこめられた」なんて話は昔からよく聞く話だ。

シンドラーは「製品で人が死んだ」「社長が報道を黙殺した」
「血も涙もない(とみられる)外資系だった」
という悪条件が重なってしまったのだ。

死亡事故を起こしたシンドラー製エレベータは、
管理を「エスイーシーエレベータ」という管理会社が務めていたが、
こちらへの風評被害はさほどでもない。
シンドラーは分が悪い分、よけいに気を払うべきだったのだ。

後の祭り。
今後もシンドラーへのマイナスの報道は続くだろう。
外資系企業は日本という国の特殊性を見極めるべきなのだ。
頭を垂れて負けを認めることをよしとする民族だ。
目を見て語り合えば仲間になれる、そんな民族じゃない。

シンドラーの名は日本から消えていくのだろう。

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