« 諸行無常 | トップページ | えっ、サティ!? »

盛岡ダイエー2題

 大通りダイエー跡に建設されるビルのテナントとして、大型書店「ジュンク堂書店」の入居が決まったという。3、4階にまたがって入居し、専門書を多く取りそろえ、盛岡市内では最大規模の店となりそうだという。

 ジュンク堂は神戸本社。社名の由来は、社長の父親の名「クドウジュン」をさかさまにしたという逸話は有名(かな?)。

 東北ではすでに仙台に2店出しているが、いずれも仙台駅前、イービーンズ(旧エンドーチェーン)と仙台ロフト(旧西武)にある。同社の特徴でもある、町中とは思えないゆったり感が印象的だった。両店はかなりの至近距離に存在している。しかも周囲には丸善(アエル内)という強敵も控えた激戦区。

 ジュンク堂は、盛岡でもカワトク内の丸善との戦いとなる。それ以外に競合となる大型書店は「さわや書店」くらい。東山堂や第一書店などの地元系書店はすでに中心市街地を去っている中、逆に大手が入っていく。まあ、中心市街地での運営に手慣れているわけだから当然ではあるのだが…

 地元マスコミは哀しい性で、東山堂などの地元書店の幹部にインタビュー。言うことはもちろん「今後は厳しくなるだろう」であった。
 いつも泣き言ばかり言っているおヒゲのハンコ屋さんは「総論賛成各論反対」と、大手資本による市街地の活性化への期待と、攻められる立場の地元資本への同情が入り交じった表情を見せている。

 ちなみに期待?の食品スーパー(1階)も決まり、こちらは「ベルグループ」となった。岩手の流通を牛耳る「小苅米家」が重い腰を上げたとはいえ、安パイ過ぎて、個人的にはやや肩すかし。所属する業者ではなくベルグループ本体が運営するようだが、場所柄「ビッグハウス」ではなさそうだから、新しい業態となりそう。

 このビルにはすでに「フォーラム」の運営するシネコン入居(5、6階)が決まっており、いよいよ全貌が見えてきた。


 話変わって今度は青山の元ダイエー、シティ青山。ダイエーが抜けたあとは独自運営の道を選び、「改装閉店」を極力回避する戦略をとっている。3、4階は一部テナントが再開しているものの、改装の様子がもろ見えの店内で客は買い回りをさせられる状況にある。

 2大モリオカンサイトのひとつ「愛LOVEもりおか」によれば「客はそんなに入っていない」とのこと。誰が見ても冴えない新ロゴマーク(そのダサさが魅力でもあるけど)といい、親会社の岩手県交通は何か戦略を誤ったのではないか、と不安になる。

 そんなシティ青山がキーテナントとして「ダイソー」を導入するようだ。言わずとしれた100円ショップの雄。最近は100円以外のプライスの商品も販売しており、1050円のカバンまで登場している。

 ダイエー撤退前のシティ青山の4階では、小規模な100円ショップと、シティ青山直営の100円コーナー(ダイエーが展開してきた「88円ショップ」のなごり)が同じフロアに同居するという奇妙な構成となっていたが、改装を期に「大手」の導入で顧客を呼びたい構えだ。

 しかしダイソーは、肴町、黒川、大通り、梨木など盛岡市内に7店を展開。シティ青山からは車で5分もかからない距離に、売り場面積の大きい「みたけ店」が存在する。盛岡クラスの町に8店舗目とは、いくらなんでも多すぎるような気もするが…。

 ダイエーが遺していった負の遺産をいかにプラスに変えるか。大手資本の力を借りた、地元資本の手腕が試されるときがきている。

|

« 諸行無常 | トップページ | えっ、サティ!? »

「小売業」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17134/9776004

この記事へのトラックバック一覧です: 盛岡ダイエー2題:

« 諸行無常 | トップページ | えっ、サティ!? »