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「びっこをひく」はいけないのか?

先ほどテレビを見ていたら、問題発言でおなじみのメガネの弁護士が
生放送のトークの最中「びっこをひいてた」という表現を使い、
即座に共演者に「ダメですよ」と注意されていた。
(もちろんエンディングには司会者によるお詫びコメントがあった)

「びっこをひく」という言葉は日常ではよく使われる。
「片足を引きずる」と言い換えられるが、
これが一時的なものか、恒久的なものかで意味は変わってくる。

「つんぼ」や「めくら」はいまや日常でも抵抗感はあるが
(「めくら判」あたりは使うけれど)
これらは恒久的に続く状態であり、
さらに侮蔑的なニュアンスも含まれるため、
テレビなどの放送では使用されなくなるのも分かる。

問題は「びっこ」で、これも侮蔑的なニュアンスはあるが
恒久的なものとして考えると「めくら」「つんぼ」と同様となり、
不快感を覚える人がいてもおかしくはない。

ただ日常語としてはむしろ一時的な状態を示す(侮蔑の意味はない)言葉として
使われることがほとんどで、先の弁護士もその意味で使っていたわけである。

しかしそれを恒久的な言葉としてとらえてしまう人もいるわけで、
そのため放送ではやっぱり使えない言葉なのである。

さらにそれをいいことに、弁護士氏のようにうっかり言ってしまうのを
見つけると、さも「正義の味方」づらをしてテレビ局に抗議の電話をかけるのを
「趣味」とする輩もいるという。
だからテレビではこういう用語にかなり敏感になるのだ。

もちろん病と生きる人の人権は考えなければならないが、
過剰な批判は「言葉狩り」にもつながってしまう。
そちらにも気をつけなければならないと思う。

さてさて自分も、テレビを見ていて「びっこ」という言葉が出たとたん、
まっさきに反応してしまった。
あまつさえブログまで更新してしまう。
テレビの見過ぎである。

(追記)08/7/6
Googleで「びっこをひく」と検索すると
この記事がトップに出るようになってしまった。
で、「メガネの弁護士」とはいわずもがな、
現在の大阪府知事である。

(追記2)12/8/10
9日にアクセスが少し増えたので、Twitterで調べると
(08年時点ではできなかった芸当だね)
ロンドンオリンピック中継で、
女子レスリングの解説者がうっかり「びっこをひく」を
使ってしまったらしい。
放送禁止用語なんて分かんないだろうからねぇ。
なお、上記の「大阪府知事」は「大阪市長」になりました。

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