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STAR LIGHT カシオペアFMの挑戦

二戸市。
新幹線も通っているまちだが、経済活動は乏しく過疎に悩む。
そんなまちに、コミュニティFM局「カシオペアFM」が昨年末に開局した。
岩手県ではラヂオもりおかに次いで2局目となるコミュニティFMである。

その開局までのようすをつづったテレビ番組「STAR LIGHT カシオペアFMの挑戦」が
岩手朝日テレビ(最近よくネタにしているが)で25日、放送された。

カシオペア連邦」と称する県北4市町村を中心とした地域に電波を発信するカシオペアFM。
この地域はもともと民放ラジオが受信しにくい地域であった。
新幹線二戸開通を記念に放送を行ったイベントFMを発端に、
地元有志が「過疎の解消は情報から!」と、コミュニティFMの正式開局を目指す。
しかし開局前からのスポンサー集めは想像以上に厳しく、
株式会社での運営を断念し、NPO法人を設立する。

パーソナリティとして4人の地元女性が入社(ひとりは青森在住)。
全員、放送は未経験。局長らスタッフもそれは同じだった。
岩手のフリーアナ界のドン・畑中美耶子氏(元IBCアナウンサー)を
講師に迎え研修を行うが、素人集団に厳しい檄が飛ぶ。
開局にあたり、県内の先輩「ラヂオもりおか」を訪問したり、
秋田県湯沢のコミュニティFM「FMゆーとぴあ」にまで出向き勉強を重ねる。

免許も交付され、サービス放送開始。
正直、素人に毛が生えた程度のしゃべり。
でも、曲を流したりするところは器用にこなす。

案外うまくいった放送に手応えを感じ、
「これが生のダイゴミだね!」と自画自賛してみれば、
「なんかもう10年やってるプロみたいだね」とほめられる。
素人集団で正真正銘のプロもいないため、
反省したり怒鳴ったり叱ったりといったことはない(放送されなかっただけかも)。
まあ、これもまたコミュニティFMの手作りらしいところだろう。

雪に包まれた二戸駅の放送スタジオ。
本放送開始は12月19日朝7時。
相変わらず素人丸出しのパーソナリティ。
しかし肩の力が良い具合に抜け、こなれた雰囲気だ。
開局に尽力した理事たちも集まり、感無量の表情を見せる。

夕方の番組では、今度はディレクター兼局長が終了時刻を連絡し忘れたため、
パーソナリティがメールアドレスを読み上げている最中に放送が切れてしまう。
朝からずっと働き通しの局長、疲れもたまっていたようだ。

波瀾万丈で船出を迎えたカシオペアFM。
このまま軌道に乗るかどうかはまだ分からない。
市民たちの放送局にかける期待の声で番組は締めくくられたが、
じっちゃんばっちゃんも、若い子供たちも一緒になれるメディアに成長してほしいし、
むろんそうなるように、カシオペアFM一同が努力していかねばなるまい。

手探りながら、この街を「変える」という思い。
そんなFM局スタッフたちの熱い鼓動はもちろんのこと、
それを支える理事ら開局を支えた有志たちの、街への愛情が感じられる番組であった。


番組ディレクターは岩手朝日テレビの伊波伴准アナウンサー。
取材、編集、番組のナレーションなどを一手に引き受け
取材対象さながらに「手作り」したようだ。

IATは県内民放ではもっとも(ほかの)ラジオ局の影響が少なく、
かつ伊波アナウンサー自ら、1996年に開局の雰囲気を知っているだけに、
この番組を取材するのは適役と言えるだろう。
取材の傍ら、休日には自腹で二戸を訪れ、あれこれ助言もしたそうだ。


カシオペアFMは77.9MHz。
対象地域は二戸市、一戸町、九戸村、軽米町。青森県側でも聞けるようだ。
自社制作番組のほかは、難聴取だったIBCラジオの番組を再送信している。
盛岡では聞けないが、二戸方面に行った際は聴いてみたいものだ。

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