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虚業家が燃えた2005年

最近、「ホリエモン」こと堀江貴文社長がおどけて踊りながら歌うCMが
テレビで流れている。「♪開店開店開店開店、ライブドアオート」という
ばかばかしいほどに節のない唄をホリエモンがくるくる回りながら歌っている。
(注:「開店」と「回転」をかけているらしい)

見るたびに虫酸の走るCMであるが(笑)、
これこそが、ライブドアが買収した中古車販売店
「ジャック・ホールディングス」の社名変更告知CMである。
社名変更は明日1月1日。

フジテレビ買収(失敗)、「想定外」流行語大賞、選挙出馬、三流タレントとの交際、
広報の乙部サンのタレント転向(??)など
今年もあれこれ世間を騒がせた堀江氏の「2005年最後のプレゼント」といえるCM。

ライブドアはIT企業と呼ばれているが、
実際にはITではそれほど儲けておらず、
あれこれ企業を買収する際の元手がITだっただけである。

自分では何も作り出せないが、
カネを出してよそから会社を買い、世間を驚かせて知名度を上げる。
選挙に出たのも世間を騒がせるため。
(一説には広島から出馬したのは広島カープ買収の伏線らしい)
「ライブドア」本体は何の会社か分からない。
やっているのはカネと企業のやりとりだけ。
堀江氏が「虚業家」と呼ばれるゆえんである。

虚業家で今年のもうひとりの主役は、
村上世彰氏であろう。
堀江氏とは異なり彼は「投資家」である。
経営する「M&Aコンサルティング」に集まった投資資金を元手に
企業の株を買い、株主総会に出席し注文をつけ、
企業価値を上げ、ある程度利益が出ると売却し利益を出し
顧客に還元するのが彼の仕事である。

とまあ、聞こえはいいが、実際はやっていることは
人が汗水垂らして働いて儲けた金を奪い取って
「俺はお前に出資しているんだからこのくらいやってもらわんと困るぞ」と
因縁をつけ、結果としてあげた収益を投資家という名の金持ちに配る…こういうことだ。

株主総会という人の多く集まる場所、
ときにテレビカメラもあったりする前で、
投資する会社の経営陣をなじって耳目を集める。
今年は阪神買収、大証株での収益など話題を提供してくれた。

華々しく活躍する二人とはやや距離感があるが、
企業買収で「暗躍」したのが楽天の三木谷浩史社長。
野球球団を新設、結果は出なかったものの、
日本球界のターニングポイントを作った。

堀江氏や村上氏のようなエキセントリックな行動はしないが、
「ジジイ殺し」とよばれるように、
既存の財界の大物にとりいって地位を固める手法は、
楽天球団設立時に大いに役立った。

しかし、地道に見えた三木谷氏も一発逆転大勝負を秋にやってのけた。
「TBS買収」である。
ただ、これはライブドア同様に抵抗勢力の反撃に遭っており、
強引な手法を見せつけられ、
味方であった諸井虔氏にも嫌われるなど、あまりうまくいっていない。
それでも、「楽天」という会社の底力は大いに見せつけられた一件であろう。

今年は「IT長者」とか「ヒルズ族」と呼ばれるひとびとが大活躍したいっぽうで、
ネット投資家も急増、株価が大きく上がった一因となった。

働きもしないでデイトレに精を出す若者もいるという。
今年もみずほ証券の取引失敗でウン億円手にした若者がいた。
これも「虚業家」といえよう。

そんな虚業家の象徴ともいえる、六本木ヒルズの森タワーから、
ヤフーが転居を予定しているという。
東京・赤坂の防衛庁跡地に建つビルへの完全転居の構想があるそうだ。
ヤフーの親会社、ソフトバンクは虚業家としては一日の長がある
「孫正義」氏が率いる。
そんなヤフーが「虚業の塔」から抜け出す?というニュース。

2006年も虚業家たちが暗躍するのか、
はたまた「実業家の時代」に戻るのか。
一般庶民は「下層社会」に押し込まれようとしている世の中。
「上層社会」の動きも見つめて行かねばなるまい。

良いお年を。

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コメント

派手なIT長者が活躍する反面かつての
スーパー界の戦艦大和ダイエーの凋落。
ニートの増加に中高年の自殺者急増など
どんどんコントラストの強い社会になってきましたね。

来年も風向きは変わらないのか自分も注視していきます。

では来年もよろしく。
よいお年を。

投稿: 傷だらけの天使 | 2005.12.31 17:34

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