盛岡映画館通りにあえて言う
盛岡映画館通りで、「ミステリー映画祭」が始まった。行ってはいないが、ほんとに盛り上がってるのかいな、という感じがする。
マスコミ等では、盛岡市民がこぞって映画館通りを愛しているような言い方をされることが多いが、実は「シネコンの方がいい」と思っている人も多いようである。筆者もその一人だ。
昨年市内の某映画館で映画を見る機会があったが、古めかしいビルにせまいロビー。ホールもせまい。上映中は映画館外の雑音が中に入ってきて気になって、映画に集中できなかった。
盛岡は車社会だが、映画館通りはバリバリの町中。車で行くには不便きわまりない。ややこしい一方通行の多い町をくぐり抜け、有料駐車場に車を停めねばならない。
大作映画になると複数の館で上映するのに、単館系などでは上映されないものもあり(しかたないとはいえ)、あとになって賞を取ったりして「なんで盛岡じゃ上映しなかったの」という作品もある。
これが盛岡映画館通りの実態である。
北上市にシネコンがあるが、そっちのほうがいいという人もおそらく多い。映画館通りを支持している人は、そんなに多くないはずだ。(「なくなればさみしい」程度の消極的な支持者はいるにしても)
ただでさえ映画自体が娯楽の優等生の座からはとっくに昔に退いているというのに、映画館は、客が鈴なりに詰めかけた時代と同じ施設、やり方でやっている。うまくいくはずがない。
それを「この古さがいいんだ」「町中にあるからいいんだ」と、かばってあげるボランティアや文化人がいるから、映画館の運営者は慢心する。一般人からはよけいに「古くて不便な映画館なんか行きたくない」「北上に行ったほうが、大きなスクリーンで見れるからいい」「家でDVD見た方がましだ」と思われてしまう。不用意に映画館通りをもちあげるマスコミが拍車をかける。
昨年には47年の歴史を誇った「盛岡東映」が取り壊された。このままでは後に続く者も出るだろう。いや、それを望んでいる者もいるのかもしれない。
「映画も見ない奴に何が分かるんだ」というのなら、私が映画を見に行きたくなるようにしてごらんなさい。それが答えだ。
(ご参考)
盛岡で働く次長のブログ
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コメント
古い映画は古い映画館でやってこそ味が出るのかも知れません。
ただ今の映画はきちっと整った設備で見たいものです。
今のテレビ番組を、50年前の受像器で見たくはないでしょう?それと同じですよね。
盛岡では郊外シネコンは行政の力でつぶされ、駅前シネコン計画はぽしゃりました。
映画館通りは生きながらえていますが、かばってもらってようやく、というところでしょう。
ミステリー映画祭も、映画館通り=古い映画館を守るための活動という側面があります。
一見、素敵な市民活動に見えますが、では盛岡市民みんな盛り上がっているかと言えば、
そうでもない。多くの市民が映画館通りにそっぽを向いているのと同じように、です。
投稿: たかはし | 2005.10.17 21:47
たしかにそうです。
自分もイオン系のシネコンで久々に映画観てから「いや~DVDじゃこの迫力はでない」と最新音響設備に圧倒されました。
古い街中の映画館もいいんだけど、やっぱり設備は更新してほしいです。
でなければマイナーな珍しい映画をやるとか。
存在意義とか価値をだして生き残ってほしいものです。
投稿: 傷だらけの天使 | 2005.10.15 23:54