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無謀な挑戦

 岩手朝日テレビ(IAT)の自社制作番組「楽茶間」が本日から放送時間を9時半に繰り上げた。今秋までの12時55分からの1時間枠では何かと都合が悪かったのだろうか、午前の時間帯に繰り上がった。

 しかし、この時間帯は、老舗のIBC岩手放送「じゃじゃじゃTV」とテレビ岩手「どこか行こうヨ!」がもともと競合していた。いずれも「楽茶間」と趣旨はほぼ同じ、「VTRと中継で構成される情報生番組」であり、そこにあえて殴り込みをかける理由が解せない。

 しかも「じゃじゃじゃ」「どこ行こ」ともにいわゆる「フライング」の9時24分スタート。「楽茶間」は直前の全国ネット番組「旅サラダ」がぴっちり9時30分までなので、フライングは不可能。裏番組がすでに始まっている状態で番組が始まる。

 IATも開局9年とそこそこのキャリアを積んできてはいるが、IBCは50年、テレビ岩手は35年。制作能力や営業力(スポンサーやタイアップの巧さ)の差は明らか。

 それを覚悟して同じ時間帯を選んだ以上、「楽茶間」は競合する番組との差を強調していくことが求められる。確かにこの番組は、あえて田舎臭い雰囲気をウリにしている「じゃじゃじゃ」、キー局風の企画でかためたスマートな旅番組「どこ行こ」とはまた趣旨が違う。

 司会を務める仙台在住のタレント小山羊右と、千葉生まれの矢部順子アナがそれぞれ自らロケを行う「岩手珍道中」的味わいのコーナーがあるかと思えば、素人丸出しの女性レポーターが一所懸命に生中継をやったりフリップの説明をしたりする。
 この「手作り感覚」は、盤石な体制で作られる「じゃじゃじゃ」や「どこ行こ」にはない。「客層」は微妙に異なると考えられる。

 それでも、この3つの番組がいずれも「VTRと生中継で構成される情報番組」であることに変わりはない。しかも先発2番組が約1年半の間共存し続けているということは固定客もいるわけで、そこに(2局から見れば)「こわっぱ」のIATが挑戦する理由が分からない。

 健闘を祈る。でも、もとの時間帯の方がいいと思うんだけどなぁ。

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