大激闘 マッドポリス’80 ミュージックファイル
きのうAMAZONで注文したCDが到着した。「大激闘~マッドポリス'80」は、「10秒に1回撃ち、1分に1人犯人が死ぬ」と銘打った、日テレのイカレポンチ系刑事ドラマ。2クール目早々にタイトルを「特命刑事」と入れ替えたものの長続きしなかったという作品だ。
渡瀬恒彦、梅宮辰夫、志賀勝というメインキャストは、任侠映画にしか思えない充実の布陣。80年代、新刑事ドラマ時代の幕開けを飾ろうと意気込んだスタッフの空回りぶりが伝わってくるようだ。
サントラの鬼・高島幹雄は早くからこの作品に注目していたようで、彼のライフワークである「ミュージックファイル」の前身「伝説のアクションドラマ音楽全集」に「大激闘 マッドポリス’80」ミュージックファイル がラインナップされている。
音楽を担当したのは我らが巨人・「大野雄二」大先生である。さすが大野御大、期待を裏切らぬ「ルパン節」が炸裂だ。
メイン・テーマはあまりの勇ましさに、好敵手・羽田健太郎の作風を彷彿とさせるが(ハネケンの「西部警察PART2」は「大激闘」の2年後!)、ホーンセクションとサックスのアンサンブルが奏でる3連符混じりのダイナミックかつ繊細なサウンドは大野雄二ならでは。途中にはさまる流れるようなベースのメロディはジャズを思わせる。
サントラ全体からは「新ルパン後期」の香りがビンビン。そりゃそうだ、時期的にはほぼ同じなのだから。
「当時は『○○風にお願いしますよ大野センセイ』というオファーが多かったからどうしても作風が似てしまうんだよ」とおっしゃっていた大野御大。偉大なるワンパターン(いい意味でですよ)のゆえんである。
しかし、サウンドトラック全体を通して聞いてみれば、ルパンと趣を異にする、ツボを押さえた哀感たっぷりのサウンドは刑事ものならでは。4年前の「大追跡」と比較しても、またちがう味わいがある。
これまた「新ルパン」でエンディングテーマ「LOVE IS EVERYTHING」を歌った木村昇の「愁いの街」も聴き応えアリの一作。大野御大お得意の、悲しみをたたえたメロディラインがいい。(タイトルは日本語だが歌詞はすべて英語。作詞は「LOVE…」と同じくゴダイゴの母、奈良橋陽子!)
「大激闘」「特命刑事」は長続きしなかったドラマであるが、ある意味「伝説のドラマ」的存在でもあるわけで、一部(の好き者)だけがこの素晴らしい音楽を味わえるというのは、マニア冥利につきる。このCDはそんな一枚である。
さきほど車の運転中に「大激闘のテーマ」をかけてみたが、これがまあ爽快。以前アップした構想(妄想?)「大野雄二全曲集」に、「大激闘のテーマ」も加えておこう(候補扱いから正式にトラック入りしました)。
| 固定リンク
「大野雄二」カテゴリの記事
- 由紀さおり Complete Single Box(2015.12.13)
- 大野雄二名曲撰(7)(2015.10.14)
- 大野雄二名曲撰(6)(2015.10.13)
- 大野雄二名曲撰(5)(2015.10.12)
- 大野雄二名曲撰(4)(2015.10.11)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント
こんにちは。
トラックバックありがとうございます。
>さすが大野御大、期待を裏切らぬ「ルパン節」が炸裂だ。
そのひと言に爆笑してしまいました。でも日本で楽曲からアイデンティティを感じる作家って少ないですからね。再び炸裂系の大野サウンドを待ち望んでいます(^^ゞ
投稿: でんでん | 2005.10.11 20:00