黙祷
きょうも高校野球からの話題。きょうは高校野球全国大会の開会日だった。
高校野球に出場する広島の高陽東高チームが、開会式前の午前8時15分に、全48チームで黙祷をすることを呼びかけ、実際に行おうとしたが、これを高野連に止められたという。
事前の呼びかけはあったようだが、高陽東、高野連、朝日新聞で行き違いがあったのだろう。
高陽東側は無念のコメントを出しているが、これについては、今回の高野連の措置は正しいと見る。確かに高野連サイドの「原爆は広島だけのこと」という言葉はやや辛辣だが…。(*)
広島の悲劇を全国に伝えるのは大事だ。しかし、黙祷については終戦記念日の黙祷がすでに恒例行事として存在している。
それに広島だけではなく長崎にも原爆は落ちており、そうすれば長崎の原爆投下日(8月9日11時2分)はどうなるのか。広島もやるなら長崎もやるのが筋というもの。
しかしこれらを恒例行事とするのであれば、甲子園の期間中、都合3度も黙祷をしなければならなくなる。戦後60年も経っているというのに、高校野球の祭典で3回も黙祷、というのは多いだろう。かえって黙祷という行為が軽くなってしまうことはないだろうか。
それになぜ今年からなのか。なぜ今までやらなかったのか。今になって「広島の原爆投下の悲しみを全国のチームで共有しよう」と言われても、ピンと来ない。大体、終戦記念日だっていまの高校生には実感がわかないだろうし。
終戦記念日の黙祷だけでじゅうぶん、戦争があった、という事実を後世に伝えることはできると思う。悲しみは押し売りするものではない。
*訂正 「原爆は広島だけのこと」という発言をした、というのは毎日新聞の誤報だったとのこと。
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